伝染性単核球症という病気
2020年9月1日。
その日は卒業がかかった大事なプレゼンがあり、気を張っていた。
しかも、コロナ対策の短縮授業が終わり通常の90分授業に戻る日だった。
無事プレゼンを終え、ホッと一安心。その日は早く寝た。
翌日、起きると怠さを感じた。しかし、とりあえず出掛ける準備をしてから念のため検温すると37.1の微熱。
昨日の長い授業とプレゼンで疲れたのだろう。そう思い、休むことにした。
夕方になると、37.7まで上がった。このご時世だし、念のため病院に行ってこようと近くの内科に電話をして、行った。
クリニックでは問診をして喉を見たり胸の音を聞いたりして、症状から言ってもコロナの可能性は低く、ただの風邪だろうということで解熱剤を出された。
その翌日の木曜日。発熱は下がらなかった。下がらないどころか、むしろ上がっていた。
また翌日の金曜の夜のことだった。熱が40度近くまで上がり、呼吸が苦しく、話すことも儘ならなくなった。
なんとか親に救急車を呼んでもらい、病院に運ばれた。
息も絶え絶えの状態で鼻に綿棒を入れられ、採血を2回された。
レントゲンも撮られた。
しばらくして出てきた医者が言うには、とりあえずコロナは陰性だ、と。
レントゲンでも肺炎の状態は見られなかった。
何らかのウイルスが原因だと思われるが、はっきりしたことはわからないと言われ、家に帰された。
そして土日ゆっくり休んだ。
しかし、熱は下がらない。
月曜日、水曜日に行ったクリニックにもう一度行った。そこで血液検査をした結果、こういう症状が出ている場合通常なら白血球の数が増えるがその数は通常値、他にもあまりにも数値が「普通」すぎておかしいのだという。
そこのクリニックの先生が金曜に行った病院に連絡して紹介状を書いてもらい、そこで詳しく検査することになった。
病院でまた綿棒を鼻に入れられ採血をされた。
1時間ほど隔離された状態で待たされ、やってきた看護師が、コロナは陰性でしたよと告げた。
コロナ陰性なので普通に診察室で結果を聞くことになった。
そこで医師が告げたのは、非常に聞き慣れない病名だった。
「伝染性単核球症」
主に若年者が発症する病気で、肝臓の機能が低下するのが一つの特徴だという。
血液検査の結果では確かに肝臓の数値が悪くなっていた。
特に明確な治療法はなく、とにかく自分の免疫で自然治癒するのを待つしかないらしい。
38.5以上の発熱がある時の頓服として解熱剤を出され、家に帰った。
帰ってから調べると、伝染性単核球症という病気はヘルペスウイルスによるもので、大体の人は乳幼児期に感染して免疫をもっており、発症することはないらしい。
そしてなんとこの病気、キス病なる異名を持っているのだ。
ヘルペスウイルスは唾液に潜んでおり、キスや回し飲みで移ることからこの異名がついたらしい。
奇しくも、私は最近人生で初めての彼氏が出来たばかり。
抗体を持っている彼氏とキスをした私がたまたまウイルスの抗体を持っておらず、発症してしまったというなんともな話であった。
しかし、性病などはまだ気をつけようがあるがこればっかりは防ぎきれないし、運が悪かったのだ。
まあ、キスで移ったと決まったわけではないが。
noteにも、大人になってから伝染性単核球症になって重症化してしまった人の記事がチラホラ出てくる。
先程も言ったように、この病気の原因ウイルスは95%の人が幼少期に感染して免疫を持っているため過度に心配する必要はない。
まあ手洗いうがいをこまめにして、ストレスを溜めずに免疫力が下がらないようにするこったな。
それでも病気になる時はなるのでそん時はもうしょうがねえ。
運を天に任せるしかねえ。てやんでえ。べらんめえ。
そういう事で、一応闘病記?でした。自分の身体が一番大事だぜ。
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