最愛の姉への手紙【1】
1としてみたけれど、知っての通り三日坊主で筆不精の俺だから、2はいつになることやら。
とりあえず書きたいことを書いていこうかな。
最近、あなたのことを誰かに伝えるのが苦しいという気持ちより、あなたのことを隠したくないという気持ちが勝ち始めたよ。
息苦しくなったり、悲しくなったり、しないと言ったら嘘だけど、
「逢ったことこそないものの、私の最愛のひとです」と、誇りをもって言えるようになり始めている気がする。
あのね、きっとこの痛いくらいの執着は、恋に似ている。
世間に掃いて捨てるほどあふれる「僕」と「貴女」の歌は、一方通行のこの愛とよく重なる。いや、愛と言うには未熟だから、「恋」なのだろうか。
姉さんを好きで居続けること。俺にとっては何よりも大切で、でも、思い続けるのはなかなか難しい。それこそ、遠距離恋愛みたいな。
「生きていても 死んでいても どっちでもいいんだよ 愛があるだけ」
最近お気に入りの歌の歌詞。一千光年、という曲だよ。
愛があるだけ、かぁ。
そのとおりかも知れない、と思った。
あなたがそばに居ても居なくても、私はあなたを愛していて、あなたと共に生きることを決めている。それで十分じゃないか、なんて。
あっという間に500文字。
あなたが好きという気持ちが、これでどのくらい伝わるのかなぁ。
誰がなんと言おうと、俺の姉さんはただ一人、あなただけだからね。天使になったあなたが、軽やかで、幸せであることを願っています。