大丈夫、の法則。

「大丈夫?」と問われたときの答え方に法則性があることに気づいた。
日本人は、「大丈夫?」と聞かれて、本当に大丈夫かどうかにかかわらず「大丈夫」と反射的に答えてしまう人が多い気がしている。僕はといえば、案外それには当てはまらない。

「大丈夫に見えるか?」と冗談半分に聞き返したり、「大丈夫じゃないですよ~」と笑い飛ばしてみたり。もちろんつい「大丈夫」と答えてしまうこともある。
とは言ったものの、ちゃんと「大丈夫じゃない」と言い切れたことはないような気もする。それはなんでだろう。

ちょっと疲れていた。担任の先生に「なんか元気ないね?大丈夫?」と問われて、「大丈夫」と答えてしまって、そんなことを考えていた。そして1つの法則に気付いた。

これはある種僕のトリセツのようなものだと思う―――大丈夫の法則。
ポイントは、「大丈夫じゃない原因・対処法がわかっているかどうか」だ。

原因も対処法もわかっているときには、わざと冒頭で言ったように「大丈夫に見えるか〜!?」とか、茶化してみたりする。その余裕がある。

原因がわかっているが対処法がわからないとき(あるいは実践できそうにないとき)は、「大丈夫だけど・・・」とか「大丈夫じゃないけど・・・」とか、曖昧に言い淀んでみせる。誰かの力を借りれば状況を打破できるかも知れないという、強がりのSOSなのかもしれない。

原因も対処法もわからないのになんか同仕様もなく力がわかないときは、一番厄介だ。なぜなら、「大丈夫」と言い切りやがるからだ。一番大丈夫じゃない状況なのに、「大丈夫」と言ってしまう。大丈夫じゃない、と弱音を吐いてみたところで、状況が改善するとは思えないからだと思う。

もちろん誰に、どういう状況で聞かれたかにもよるが、これがおそらく基本ルール。自分でわかっているだけでも、自己分析に役立つかもしれないので、ちゃんと覚えておくつもりだ。

そして最後に、「大丈夫?」と聞く側としてのマイルールを。
「大丈夫か」と聞いていいのは、相手が心の底から「大丈夫」と言えるまで、根気よく手を差し伸べ続ける覚悟があるヤツだけだ。

いいなと思ったら応援しよう!