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星降る森に住む在る鳥の話

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星降る森の観測所がコンセプトの某コンセプトカフェのストーリーを元にした完全な二次創作です。
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#創作百合

星降る森に住む或る鳥の話 2

星降る森に住む或る鳥の話 2

しくしくと泣く女神ルーナにナナシは激しい高揚感を抱いた。鼓動がどくどくと跳ね、世界中の全てが美しく思えた。そしてこの一等美しい生き物の涙を拭い、笑って欲しいと思った。泣いていてもこんなにも美しいのだ。笑った顔はいかほどであろうか。そう思いながら、ナナシは嘴で咥えた星の欠片がいつぱいの籠を取り落とし、ふらふらと近づいて行った。この美しい人の周りは、しかして一羽も梟がいなかつた。女神が地に降りてきただ

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星降る森に住む或る鳥の話

星降る森に住む或る鳥の話

その梟は爪弾き者であつた。空を飛べぬから。翼に問題が有る訳では無い。只、高いところが一等苦手であるが故に、うまく飛ぶことが出来ないのだ。この森に於いて空を飛べぬということは大きな欠点である。この森……星降る森は、その名の通り星が空から降り注ぐ場所であり、ここに住む梟たちの仕事はその降り注ぐ星の欠片をかき集めて月の女神・ルーナの元へと運ぶこと。女神ルーナは空の上に住んで居るからして、空を飛べねば仕事

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