檸檬
檸檬の短歌の書き溜めをまとめてある記事
星降る森の観測所がコンセプトの某コンセプトカフェのストーリーを元にした完全な二次創作です。
自分に流れる血さえ許せない君の事が好きな僕らも居る
虐待の免罪符にはならないの愛しているのコトバだけでは
少しだけ空を見上げて歩くのはただただ月が丸かったから
もし先に私の命尽きたなら幸せになどなってくれるな
君のこと殺したいくらい愛してるその言葉だけで幸せでした
とりあえず逃げたくなって辿り着く死なない程度のオーバードーズ
愛してるたった五文字が言えなくて純白の君遠くから見る
「千のおかげで俺たち助かったんです」 父役どの、兄役どのと揃って湯婆婆に頭を下げる。だが俺ァそういいつつも胸の奥に何かが引っかかていた。助かった。確かに助かったのだ、俺は。得体の知れねェ客の腹の中から出てこれたのは千のおかげだ。だけど、少しだけ。ほんの少しだけ、まだあの腹の中に居たかった。 あの得体の知れねェ客はカオナシだという。 アイツの腹ン中に一番最初に入ったのは俺だった。だからなのか。それとも俺だけが人の姿をとれず蛙の姿をしている湯屋でも特殊な身の上だからなのか
あの人の邪気のない笑顔に触れて 焼き尽くされる日を待っている
3月に季節外れの雪が降り私が代わりに死ねたらと嘆く
私以外全員死ねば世界一可愛いのは私になるの
大学2年、休学中に書いた文章、出てきたので載せます 或る大学生の話 一人暮らしをはじめてから、初めてわかったことがある。それは無音の家に居ることがとても苦痛であるということ。 おかえりと言ってくれる人のいない家。ただいまと言っても返事が返ってくることはない。ただ虚しくなるだけだ。 実家にいた頃はテレビなんて全然見なかったのに、無音の家に耐えられなくなった自分はテレビを見るようになった。いや、見る、というよりは惰性で流している、の方が適切かもしれない。テレビの音があるだ
返せない癖に貰うのを辞められない不誠実な私を許して
さけをのみふわふわとりとめないことをかきとめていくそれもよきひ
歳重ね 亡くした記憶が増えたとて 貴方はずっと 心の中に
僕が居ない世界で君が笑うのがどうやら一等許せないらしい