不定期ダイアリーpart.11
昇段審査
先輩の動きがキレてきた
俺はまだまだ上手くなりたい
昇段審査
金土日は合気道漬け。今週から暫く行けなくなることをエサに三日間稽古だけをしてきた感じ。
土曜日には卒業アルバムの撮影があったみたいで、練習後も感慨に耽り写真をパシャパシャ撮る皆の中、何故か俺も一緒に混ざって撮らせてもらった……もうこうなりゃ雰囲気よ!雰囲気!
土曜日は坂戸道場に泊まらせて頂き、日曜日も稽古を見ていただいた。先生方や先輩には頭が上がらない。本当に。
まあそもそも訪れた理由は昇段審査(四段)をやると言われていたからで……
気になる結果は……
延期!!
……。
…先生らしすぎて とても愛おしい。
(あの反応は完全に忘れてた。笑)
初二段の皆さんは来週審査みたいなので頑張ってくらはい。
みんなが提出する審査申込書をせっせと収集されていたHさんの姿を見て、来年以降頼もしいなあと感じた。
2.先輩の動きがキレてきた
同じく昇段審査を受験予定だったS先輩。
S先輩のプロフィールをざっくり紹介すると、
僕の一個上の先輩で、僕の先代の主将。
全日本で優勝したことがある位の実力者だし、持廻技をやらせたら敵う人はいないんじゃないか?と思うくらいのスペシャリストでもある。
僕の抱く先輩像は、めちゃくちゃに天の邪鬼で、でもどこかいじらしくて、お茶目なひと。
だからこちらからすると「助けてあげないと!」と思わされてしまい、ついつい構ってしまいたくなる方なんですよね。
あの頃、楽しかったですね……。
ふたりでチームを作っていく実感がありました。
そう思うきっかけになった、僕の脳髄に焼き付いて未だ離れてくれぬ、ある夏の光景があるのだけどそれはまた別のはなし。
前置きが長くなってしまった。
そう、いつも天の邪鬼な人だから「俺はもう無理」「動けない」とか言いながら試合にはきっちり合わせてくるんですよ。
今回も案の定そう。乱取やらせてもらったら動きも技のキレ、タイミングも2ヶ月前の比じゃないくらいに良かった。一言で巧すぎる。
学生時代に感じていた絶望を今になって感じるとは思わなかった。と同時に「"あの頃の"先輩が帰ってきた!」ことが本当に嬉しかった。
はしゃいでT先生に伝えてしまうくらいだから相当喜びを感じたんだと思う。
冷静に思えば、昔よりも肩の力が抜けて、結果緩急の差があった。
だから先輩本来の振り回す技が活きていく。
もちろん握力とか、搦手の力は落ちているのだけど、余りある釣り出しの巧さ、初動の崩しがある。むしろ体捌は昔より遥かに巧くなってる。
あれは真似しようとして一朝一夕になるもんじゃあない。
今度話を聞いてみたいな、と思うのは
「いま、何を考えて(合気道)してます?」
ということ。
きっと「何も考えてないよ~」と柳に風だろうけど。
あの人なりの拘りポイントが必ずあるはずだ。
五年前とはお互い違う段階に合って、でも同じ話題で延々とまた話をしたい。
3.「俺はまだまだ上手くなりたい」
T先生とお話させて頂いた時に、「15年も経てば、瀬戸くんも審判の立場に変わるから、いまやっておかないとね」と仰って頂いた。
そうなのだ。
子供が生まれたり身の持ち回りが重くなってくるのは無上の幸せだけど、
「対自分」という意味では「渇き」を生んでしまうことに他ならない。
山際淳司的に言えば、「心の空洞を埋める作業」に没頭出来なくなることだ。
だから今、やり尽くす位やれる事をやって、すべてをこの合気道の為に活かしたい。
そう心から思う。
コーチというという立場から「対人」に軸が移り始めた今だからこそ先生の言葉は胸に沁み至る。
先生はいつも、タイミングよく次のステージへ行くための言葉を僕に与えてくれる。
だから皆先生のことを「師匠」と敬愛するのではないかな?
お し ま い
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