ただ、なんとなく冬
ずいぶんと長い間放置してきたnoteを開いてみる。
気が付けば地元に帰郷して1年以上の時間が流れ、息子はもうすぐで5ヶ月目の月齢を迎える。四季の頃は冬になろうとしている。
しばらく文章を書いていない。久しぶりに何かをする時には力んでしまうものだ。その力みを解すイメージでこの文章を書いている。
テーマはない。
ただ、なんとなく(文章を)書いてみたくなり、自分の身の回りを見渡してみたくなっただけだ。
新しい生活リズム、新しい仲間(柔道の)、そして終わるはずのない仕事の中で生きている。
意識的に自分の生活に何かをピン留めすることでただ、無常に流れていき、歳を重ねていく肉体と時間そのものに抗おうとはしている。
自分の場合、それは言わずもがな武道とトレーニングであるのだが。
文章を書いていないだけではない、読んですらいない。読む時間を作っていない。
ただ一つ言えるのは明確に社会の中での自分というものを家族が増えたこと、正確に言えば「父親」になったことで強く意識するようになったことだ。
学生の頃には興味の持てなかった政治や経済、その歴史、活躍している人、今はそれらに強く関心を抱き、毎日せっせと情報を蓄えている。
ぬるま湯にいる自分を変えるためには、常に「comfortable ゾーン」の外を意識することだ。その為には目標がいる。いつなんどきもチャレンジしなければ成長はない。
僕は今年、人生初の柔道選手権にチャレンジしてみた。
大会名は「神奈川県秋季柔道選手権」。
出ると決めたのは夏の終わりだった。
上で述べたことを脳内から外へ、自分のアウトプットを僕は欲していた。
つまるところ、僕は自分の何かを変えたかったのだ。
練習場所を確保すべく、新しくアポ無しで出稽古に行った先で快く受け入れてもらったのは幸運だった。そして思いがけない出会いが……
それはまた改めて書こう。
結果だけ書くと、秋季大会は後転試合2人抜きで終わった。引きの肩車、大内刈の逆返し、抑込袈裟が決まり手。
逆に3人目には小内巻込でやられた。
終始引いた試合にはなったが、前に出る、前に出られる自分の技がなければ伸び代はないということを身体で感じられたことが収穫だった。
何事も機先を制するのは勇気だ。
勇気がいる。
今年の後半は「勇気」と「人を守る」ことをよく考えて生活している。いつ発揮出来るのか、出来ているのか自信は全くないが、少なくとも武道の世界で自分自身に挑む勇気と、家族を守るということだけにはチャレンジしていきたいと思っている。
着込んでも肌寒い冬がやってくる。今年も大詰めは12月にやってくる。目標を持つこと、誰かを守ること、2つを意識して全日本合気道選手権に臨みたいと思う。
また続く。