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MEA後に気づいたこと     その5                              361名の術後3月または12月の自由記載とVASスコア   


QOLの改善について

   日常生活や社会生活のあり方を自らの意思で決定し、生活の目標や生活様式を選択できることをQOLが高い満足すべき状態と定義すると、出血や貧血によって日常生活や社会生活のあり方を自らの意思で決定できない、生活の目標や生活様式を選択できない状態はQOLが低いといえます。MEA+TCMM+TCMAMは筋腫や腺筋症を縮小するだけでなく、少なくとも術後1年程度は健康関連QOL (HRQOL: Health Related Quality of Life)を改善することを術後の感想は示しています(多少の例外はありますが)。QOLを測定するための科学的で信頼性・妥当性を持つ尺度としてSF-36®やWHO QOL-26などが有名です。前者は全36問の設問、後者は26問の設問の結果からQOLを評価します。しかし、筆者は臨床医の多忙を言い訳にして、これらの権威あるQOLの測定は省略していました。出血量と疼痛のVAS スコアとMEA術後の自由記載を、患者さん自身の主観に基づく治療総括としてきました。自由記載としたことで生の声を残すことができてよかったと思っています。


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