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MEA後に気づいたこと        その7                              361名の術後3月または12月の自由記載とVASスコア  


術後の内子宮口狭窄


 内子宮口近く(子宮頸管と子宮腔の境界あたり)の熱傷の治癒過程で、瘢痕収縮が強くおこると子宮腔に貯留した液がスムーズに排出しにくくなります。子宮腔内に貯留した液の圧力で内子宮口が広げられて一時に排出されると157のような不都合な症状が現れます。外来受診時に狭窄部分を拡張する処置を行うとこのような症状は解決します。瘢痕狭窄がひどい場合は、子宮鏡下に瘢痕組織を切除して治療することもできますが、このような手術が必要になる場合は例外的です。
 170では筋腫あるいは腺筋症組織の残りが、術後に再成長している結果かもしれません。出血量は制御されていますから、ホルモン治療などで閉経まで保存的に管理できるでしょう。


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