2.5次元はどこまでOKか?
2.5次元沼に堕ちてしまった私が創作や妄想の許される領域・線引きについて考えてみました。
2.5次元とは
半ナマといわれるジャンルです。ドラマや映画、ミュージカル、特撮など、俳優さんの演技込みでキャラが好き、という推し方の総称として私は認識しています。
俳優さん本人を追いかける行為とは違い、あくまでその役柄が好き、キャラクターが好きということで、FAを描いたり妄想トークをする際も作品そのものの感想と区別がつきにくく、どこまでがOKラインなのかが人によって違ってくるジャンルだと思います。
私は今、大好きな2.5次元ジャンルがあります。3年前に完結してしまった実写作品ゆえ、ネット上で誰かと語り合うことは難しく、そうなると親切な友達に話を聞いてもらうか、創作をして自分を満たすしかなくなります。
作品自体を何周も見るという解決法ももちろんあるけどね!
やるけどね!
2.5次元の創作
俳優さんやアイドルやスポーツ選手をそのまま創作物にする、いわゆるナマモノの場合はご本人様への迷惑を考慮して、隠れて行うのが鉄則だと思います。これはわかる。
2.5次元の場合も、俳優さんの外見や演技を取り入れて創作するわけだから、隠れて行うのが良いという意見が一般的です。これもわかる。
でもよく見るとこういう意見って、恋愛表現を前提として書かれているのがほとんどなんですよ。
BLだから隠れてやろうね!
公式にないカップリングだから隠れてやろうね!
性的表現だから隠れてやろうね!
どこを見ても、ほぼこれ一色。
待って。じゃあ、恋愛の絡まない一枚絵とかは?
原作の穴を埋めるようなSSとか数枚の漫画とかは?
そういえば昔、朝ドラのFAとかよく見かけた気がする。
公式からかけ離れてはいないけど、でも描かれていない部分を漫画で描いたり、前後の作品をクロスオーバーさせたりするの、普通に見かけたんですよね。
一枚絵なんかだと、ナマモノでも鍵なしで投稿されているのを見かけますよね。スポーツ選手とかアイドルの似顔絵とか。
私が描きたいのはどちらかというとそういう作品なんですよ。
恋愛には興味がないので誰かと誰かをくっつけたりはしたくない。
今すごく知りたいこと。
一枚絵とかギャグ寄りの漫画とか、恋愛の絡まない2.5次元FAは「隠れてやるべき」と認識されているのかどうか。
人によって認識が違うのはもちろんわかりますが、恋愛感情を想定しない人の意見って自分以外に聞く機会がないので……。
たとえばこういうのは?
私はぜんぜん絵がうまくありません。
作品名も役名も俳優さんの名前も書かずに、2.5次元の推しをポンっと描いて投稿しても、ほとんどの人は誰だかわからないと思います。
それどころか、人だかクマだかお菓子だかもわからないような絵柄です。
リスクがほぼゼロに近いと思うのでここに一例を載せますね。
……わからないよね。現在進行形でこの作品を見ていてもわからないんじゃないかと思います。
さらにアレンジを加えてしまえば。
わからなくない??私だって他所から急にこの絵が送られてきたらわからないと思う。
じゃあこういう絵だったらSNSに「らくがきです」と言って載せても問題ないんじゃないの?と思いますよね。
それでも躊躇してしまうのはなぜなのか?
それはやっぱり、特定された時のリスクを考えるからです。
特定される場合
作品の感想や考察は普通にSNSに投げることが多いですよね。私もそうです。
好きな登場人物なんかも当然書いてしまったりする。
SNSで繋がっているのは二次元のジャンル者だけなので、ほとんどの人は気に留めないと思います。読まないか、読んでも忘れてしまう。
でも私の場合、「A」という作品で「B」という俳優さんが演じている「C」というキャラが好きですとSNSで公言してしまっている。
だから私がそのキャラをモチーフにした絵を投稿すると、どんなに精度が低くても、「Cだ!」「Bさんがモデルだ!」と特定されてしまう可能性があります。
でもこんな絵だし……漫画を描くとしてもこんなキャラが原作の隙間時間を生きているようなものばっかりだし……
そうはいっても、隠れずに2.5次元の推しを描くというのはなんだか根本的な怖さがあります。タブーに触れているような。法の穴を抜けているような。
かといって、BLや性的表現のある人たちが使うような隠れ家へ行くのはちょっと違う気がするんですよね。ないんだもん、私にはそういう要素。
結局どうするか
答えが出ないのですが、普段の私の発言を知る人が誰もいない鍵垢を作って投稿するか、自分のPCに留めておくか、どちらかかなと思います。
上の挿絵よりは若干描き込みの多いものもあったりするし、特に漫画は人によっていろいろな解釈をすると思うので、「キャラが親密すぎる」「設定が崩壊している」など、恋愛要素以外にもトラブルの種は尽きないですものね。
厄介なものを好きになってしまったなと思いますが、話を聞いてくれる友達には本当に助けられています。