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早く起きすぎた夜に

明日は朝6:30に母を駅まで送らなきゃいけない。だから23時半ごろには寝ることにしたのに、朝かと思って起きたらまだ3時前だった。

ここ数日は、大好きなひとにも会えない、大好きな人が2回連続旅行に行っていることが羨ましいので、私はいろいろ書いたり考えたりして楽しむことで気をそらしている。数日はそうやってやり過ごしていたが、今思うとカラ元気でしかなかった。
明日は私も家族で一泊遠出をする予定だが、大好きな人が楽しんでいるそれとはわけが違うと完全にふてくされている。

最近は寝る時間もうまく調整できるようになってきたし、好きなことも出来てるし、これでいいはずなのに、昨日からは「どこかへ遠出したい!何かしたい!」の焦燥感から逃れられないでいた。

寝る前には、「私が行きたいとこにそろそろ出かけないとだめだ。10月には1人で尾道行ってやる。」と心に決めて航空券とバスの料金を調べて休み希望を出す日を決めた。貯金との兼ね合いがあるので、実際に行くかどうかはもう少し冷静な時に考えてからになるが。そんなことまで決められたので、満足に朝まで寝られると思ったのに。

エアコンをつけないで寝てしまったので汗かいてベタベタで目が覚めた。エアコンつけてみたらお腹が冷えて痛い。だからこの季節は嫌いだ。
目が覚めてしまって仕方がないのでとりあえず水分補給のためキッチンへ降りた。

私の部屋で寝ていた猫もついてきて、キッチンの床でゴロゴロしはじめ、来てくれて嬉しいけど部屋で寝てていいのにと思いながら、しばらく撫でていた。

猫撫でていれば眠くなるかなぁ、でもベタベタだからシャワー入らないと寝られないかなぁ、母が起きてくるまであと2時間くらいか、映画を見るか…noteでも書くか…シャワーして散歩にでも出てしまうか…そうするにはまだ母に心配される時間だ、何をするにも中途半端だなぁ。

とりあえず寝る前に飲みそびれた温かい飲み物でも飲もうか、カフェオレは目が冴えちゃうかなぁ、ホットミルクは寝る前に良いというけどミルクだけなのはお腹壊しそうな気しかしない。そうだ、あれを飲もう。

従兄弟にもらって放置していた、モロッコ土産のティーパックを思い出した。
ミントのとても良い香り。
猫が匂い嗅いで逃げてった。

数日前にデンマークから持って帰ってきたティーパックもとてもスッキリして飲みやすい味だった。あれ、日本でも手に入るかなぁ。Amazonに売ってたら買おうと思ったんだ。
海外の味を家で楽しめるってすごく嬉しい。

飲みながら、何しよう。
う〜ん、本でも読むか!

先日古本屋で手に入れたエッセイ読みながら、朝までのんびりすることにした。

読みはじめ…うん、源らしい文だなぁ。

お湯が沸いたのでティーパックをお湯に浸す…源はこんな日常も文にしてるんだなぁ。でも、私が今少し思いついたこのnoteの流れは、今書かないと忘れちゃいそうだな…そうか、その時じゃないと書けない文があるよな!載せるかどうかは別として書き留めておこう!とnoteを書き出す。

読み終わり…お、おもしろい!!!

宣伝をするわけではないけど、この本、とても面白かった。何度もクスクス、アハハと笑ってしまった。1年前くらいに発売された新しい方のエッセイも読んだけど、断然こっちの方が面白かった!源好きにはオススメしようと心に誓う。
(普段の癖で勝手に呼び捨てにしているが、もちろん親愛を込めてだ。ただの1ファンとしての呼び名にすぎない。もし誰かにダメと言われたら削除しよう。どうかここは、私のお話の一部として読み流してほしい。)

そして生活はつづく

生活が嫌いなところ
ひとりが好きなところ
お腹が弱いところ

源には私と似ている点が多く親近感を抱く。
私は源がテレビで大ブームを起こす少し前に好きになった。曲はもちろん、音楽の知識やラジオの企画力がものすごい一方で、トークや文ではどうしようもなくグダグダくだらないことが好きというギャップに惚れた。

売れてしまってからの源はくだらないことも話す機会が減り、国民的スターとして明るいキャラクターを求められている。

だから1ファンとしては、もともとの性格や傾向との違いで本人は苦労しているのではないかと心配している。(こんなことを言ったら誰かに怒られるかもしれないが…)

そんな源の、根暗でまだ今ほど売れていなかった時代の、生活の話。
彼は生活が嫌いだけど、生活を少しでも好きになるために、どう楽しくするかを考える連載。もともとおもしろいことを探すのは得意なようで、ひとりの時はぶっ飛んだことも出来てしまうくらい破天荒なことが分かった。

1番笑ったのは、唯一のジャケット(喪服)を着て一日中踊りながら買い物、食器洗い、風呂掃除をしまくるところだな〜

それから、嫌な思い出の場所に行ったら案外楽しい思い出ばっかり蘇るという話は、私も同じように体験したことがあったので驚いた。

私もめんどくさがりでネガティヴ思考だが、彼には及ばないかもしれないと思った。でも彼は苦手な作文を仕事に変えて、そして今は面白い文を書きトークをし、楽しい音楽とともに生活を続けている!

彼がもともとは文が苦手だけど、取り組み続けて書けるようになった、という話は以前から知っていた。彼の文を読んで、苦手な人も続けたらあんなに面白く書けるようになるんだ!と知り、私も源のように文が書けるようになってみたいと思うようになった。noteを始めようと思ったのも彼の姿があったからだった。

この本を読んで分かったのは、彼は文を書くのが苦手だったとしても、面白いことを見つけるのは上手だったということ。
私は彼と違って、昔から物事を面白く捉えたり話すことが苦手だ。いつもカチンコチンの頭で考えすぎちゃうのが悩み。

しかし最近、信頼している友人に「考えすぎるの趣味だね!」なんて言われて、はじめは「そんなんじゃねーし!」と反発していたが、何度も何度も言われるうちに、そのうち「こんなに考えごとできるのも、今の私だからなのか!いろいろなことを考えてきた結果今の私があるのか!これからの私もそうやってたくさんのこと考えていけばいいんだ〜」と気楽に捉えられるようになった。

本を読むとは素晴らしいな。
気分転換になるだけでなく、新しい知見も得られる。どう過ごそうかと迷い余しそうになる時間をとても有意義に過ごせた。

おかげでその後は車で買い物に三ヶ所も行くというハードな1日を睡眠不足なまま過ごしたが、心はとても元気。

本や映画が好きだけど、なかなか時間をとれず気になる作品も手をつけられないままにしてしまうし、量としても好きを語るには全く少ない自覚がある。
しかしそれでも好きなものは好きと語っていきたい。

また、頭が煮詰まっている時ほど本や映画、音楽など作品に触れる時間を取ることが重要だと、忙しくなってから尚更そう思うようになった。
好きなことを楽しむ余裕がなければ心は荒む。忙しい中でも、好きなことを諦めない気持ちを持つこと。煮詰まった時は一度迫られていることから手を離し、気分転換を図ること。
今後どんな状況になっても忘れないようにしたいことのひとつだ。

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