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秋土用

秋の土用と言われる期間になりました。日本には古来から「二十四節気」という季節を分ける暦を用いています。そのうち、立夏・立秋・立冬・立春という今でもよく聞く季節の分かれ目の、直前の約18日間が土用です。

今年は11月7日が立冬で冬の始まりです。その直前の10月21日から11月6日が、秋の最後の日々で、「秋土用」です。

土用は季節の変わり目で体調を崩しやすいとされていて、土用の丑の日にはウナギを食べるという風習が、消費を盛り上げるために最近またクローズアップされていますね。

秋土用も土用ですから、ウナギは夏土用以外でも食べて良いのです。しかもウナギの旬は晩秋から初冬です。脂ののったウナギは、今が食べごろです。

また、秋土用は陰陽五行で脾臓と胃に関わりがあり、黄色い食べ物(かぼちゃなど)やお米、みそ、サツマイモなどを食べると食養生になると言われています。脾臓は造血に関りがあります。急に走って横っ腹が痛くなった経験があると思いますが、あの痛くなるのが脾臓です。急激な運動で急に血行が良くなり、血が足りなくなるのですね。

暑さも寒さもあまり感じない世の中になってきましたが、人間の体が環境によって変化するのには、実は長い時間が必要です。何代も代替わりし、ようやく適応するという感じ。わたしのように昭和世代の人間は、古来からの言い伝え通りに季節ごとに季節のものを取り入れるのが良さそうです。

プラタナスの並木。風で葉っぱが舞い落ち、そろそろ冬支度が始まっています。

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