祈りと供養
昨年の9月から、豊川稲荷東京別院で行われている早朝座禅会に参加しています。豊川稲荷東京別院は、5年半くらい前に皇居の勤労奉仕にて赤坂御所に行った帰りに寄ったのが最初の参拝でした。その時に、ここの境内に流れる独特の空気に惹かれ、たびたび訪れるようになりました。
その東京別院で、豊川稲荷本山(正式名称は妙厳寺豊川稲荷)の仏舎利供養に行くという参拝団が組まれ、本山に参拝する機会をいただき、先週末に行きました。
東京別院の院代さんなど数名の職員の方もご一緒でしたので、普段疑問に思っていることなどをたくさん聞く機会がありました。それほど仏教に詳しくないわたしには、とてもありがたい時間でした。
その中でひとつ、とても心に残ったことがあります。豊川稲荷のような神社なのか寺院なのか、それほど詳しくない人間から見てそのボーダーが曖昧な時、柏手と合掌はどちらが好ましいのかをお伺いしたとき、返ってきた言葉はこうでした。
『これは個人的な見解ですが、先祖などご供養のときは合掌、祈願などご祈祷の場合は柏手でよろしいのではないでしょうか』
供養は亡くなった方に向けるものです。祈願は生きている人が現世のためにするもの。そういう区分けなのだと理解しました。
寺院は死を扱い、神社は生に関連するということを聞いたことがありますが、寺院では合掌で神社では柏手という分け方にも通づるのだなと思い、納得しました。
寺社仏閣は好きなのでよく参拝しますが、なかなかそれを思う通りに撮るのは難しいものですね。
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