最期の時
(下記の文章には、ペットの臨終の生々しい表現があります。気分の優れない方は読まないで下さい。
私自身が、犬猫の最期の時の知識が少なかったので
もし知っていたらもう少しだけ良い別れ方ができたかも、という思いで記録に残しています。)
亡くなる1年くらい前、
2回夜中にけいれんの発作がありました。
原因を調べるにはよその検査機関に紹介状を書いてもらって全身麻酔で画像をとる必要があるけど、けいれんがおこるということは癌を含め脳に異常がある可能性があるので麻酔から目覚めないリスクがあるということで、検査はせずに
でもけいれんを繰り返すと脳にダメージが重なるので抗てんかん薬を毎日あげていました。(それからは亡くなる日まで1度もけいれんは起きていません)
亡くなる45分前、
ピクピクと細かく、けいれんのような予兆のようなものが体に現れてきた。
数日前から腎臓の負担になるからと 抗てんかん薬もあげるのをやめていたので、それでまた発作が出そうになっているのかと勘違いしていましたが
これはもう臨終が近いサインだったのでしょう。
(そういえば、思い返すと 母も実家の犬が亡くなる直前けいれんがあったと言っていたような...。
この時は思い出せていませんでした。)
頭や足がたまにピク、ピク...としている猫に
すぐに一日分の抗てんかん薬を飲ませて、
『薬が効いたら楽になると思うから 頑張って』
と 声をかけたり、体をなでたりしていました。
『なかなか効かないねぇ。』たまに時計を見ながらじりじりとした気分で過ごす。
膝の上に抱いて撫でていた時にふと、顔を正面から見ると 左右の瞳孔の大きさが違い、
これはてんかんの症状なのか?
それとも もう危ないのかもしれない...
とはじめて思い
残業をしている夫に状況を連絡し早く帰ってくるように伝えました。
気を紛らわせるために タオルに包んでから抱っこしてベランダに出て話しかけると、風の匂いやプランターの植物をクンクンと嗅いでいました。
けいれんはなかなかおさまらず、少しずつ大きくなり 辛そうなのを一生懸命はげまし、
でもまだ明日の点滴でDr.にこの症状を説明しなきゃと冷静に観察している自分もいました。
その後、辛そうに2度グフグフとしたので楽そうな体勢に動かしてみたりしていましたが そのうちに
伸ばした前足の 指がぐっと内側に力が入って曲がっているのを見た時、(そういえば、臨終の前にこうなるって最近何かで読んだ気がする)と 本当にいよいよ危ないことを覚悟しました。
その後、10分も経たない頃
胸に抱き頭を撫でながら声をかけていた時に
いきなり首の力がガクっと抜けました。
驚いて顔の前に抱きあげ正面から見ても、どちらか分からない力ない目の光。
慌てて寝床に下ろし、心臓は確認していないけど
お腹がもう上下していないので、呼吸が止まってしまったことを理解しました。
瞳はまだ生きているかのような変わらなさですが
しっぽがびっくりした時のように毛が逆立ち、
数分後、寝床のバスタオルにいつのまにかオシッコが流れ出していました。