【鉄拳7 / レイ】ヒット確認 #1 ~狼牙~
唐突に始まるシリーズ「ヒット確認」、第一回は狼牙を取り上げます。
なお、本記事では狼牙揺震撃(または虎蹲山)4発止めのことを、龍構えの龍牙連撃にならって「狼牙連撃」と呼称します。
狼牙のヒット確認方法
狼牙のヒット確認はレイ使いの嗜み、失敗しようものなら即座に狼牙警察が飛んできます。
そんなレイ使い必須のテクニックですが、みなさんはどのようにヒット確認していますでしょうか。
やり方としては、下記の2通りがあります。
A. 3発目までにヒット確認
3発目まで出しておき、ヒットなら狼牙連撃、ガードなら狼牙蛇突連撃、と言う確認方法です。
ヒット確認の猶予は、1発目の攻撃発生を0Fとすると34Fです。
3発目の攻撃発生が33F目なので、概ね3発目がヒットするまでにLKを入力できれば4発目が出ます。
B. 2発目までにヒット確認
2発目まで出しておき、ヒットなら狼牙連撃、ガードなら2発止め、と言う確認方法です。
ヒット確認の猶予は、1発目の攻撃発生を0Fとすると24Fです。
2発目の攻撃発生が23F目なので、概ね2発目がヒットするまでにRPを入力できれば3発目が出ます。
ただし、虎構え移行の前入れをしている場合は猶予が1F減り、23Fになります。
虎構え移行の入力受付は24F目のみ(早めに前に入れっぱなしでOK)ですが、24F目に前入れとRPの両方が入力された場合は前入れが優先されるためです。
2つのヒット確認方法、どちらが良いか
では、どちらのヒット確認方法がより望ましいでしょうか。
先に結論を書くと、Bの「2発目まで出しておき、ヒットなら狼牙連撃、ガードなら2発止め」の方が良いです。
圧倒的に良いです。
理由は、選択肢の多さと、狼牙蛇突連撃はハイリスク、この2つです。
それぞれ見ていきましょう。
選択肢の多さ
ガードされた時の両者の選択肢を比較してみます。
Aの3発目までにヒット確認では、下記の3通りの選択肢があります。
・狼牙蛇突連撃4発止め
・狼牙蛇突連撃4発止め~龍構え
・狼牙蛇突連撃出し切り
対してBの2発目までにヒット確認では、上記に加えて下記の2通り、合計で5通りの選択肢があります。
・狼牙揺震撃2発止め
・狼牙揺震撃2発止め~虎構え
ご覧の通り、3発目までにヒット確認だと、選択肢は蛇突派生しかありません。
さらに龍構えに移行すると行動に制限がかかります。
一方、2発目までにヒット確認なら2発止めを選択できます。
2発止めはガードで-1F、構え移行しないので行動に制限もかかりません。
もちろん虎構えに移行してプレッシャーをかけることも可能です。
選択肢の多さでは、Bの2発目までにヒット確認が優れています。
狼牙蛇突連撃はハイリスク
3発目までにヒット確認では、ガード時は必ず狼牙蛇突連撃の読み合いを強いられます。
これが問題なのです。狼牙蛇突連撃はハイリスクです。
これは出し切りに限った話ではなく、4発止めにもリスクがあります。
論より証拠、こちらの動画をご覧ください。
これは、CPUに狼牙蛇突連撃から下記の5通りの行動を同じ割合でランダムに撃たせ、全てに確定反撃を返す、というものです。
・出し切り(ディレイなし)
・出し切り(ディレイあり)
・4発止め~龍構え > 龍牙連撃
・4発止め~龍構え > 渦龍腿
・4発止め~龍構え > 龍砲
ご覧の通り、出し切りはガードして浮かせ、龍構え移行にはしゃがみローキックを返す、と言う対応を3分間続けて行っています。
(・・・地功脚でなくライトゥーにしてしまったのはミスでした)
上記5つ以外にも、龍爪牙や龍牙、後ろ下がり、龍構え解除、蛇構え移行、虎構え移行の全てにしゃがみローキックが確定します。
唯一例外として、4発止めから龍構え移行せずにしゃがまれた場合だけ負けますが、-12Fなので相手もそうそう選択しないでしょう。
やり方は、4発目ガード後に予めしゃがんでおき、龍構え移行した際の腕の形を見てから反応してローを撃つ、と言うものですが、反応速度が早くない方でも可能です。
(私はプラクティスモードで後掃燕舞と偃月脚の二択を一切ガードできません)
反応できる相手には、狼牙蛇突連撃を撃った時点でダメージを負うことがほぼ確定するのです。
もちろん、実戦でこのように反応することはなかなか難しいので、机上の空論だと言えるかもしれません。
ですが、反応で対応できなくても、相手は下記の行動を取ることで有利な読み合いができます。
・4発目ガード後に発生12Fまでの下段を撃つ
4発止めなら龍構え移行するかに関わらず確定。
・4発目ガード後に発生19Fまでのしゃがステ下段を撃つ
4発止めから龍構え移行した場合は確定。
渦龍腿と相打ち上等なら発生20Fまで可(21Fだと龍砲や龍牙と相打ち)
・5発目をしゃがみガードして浮かす
相手側は読み勝てば必ずダメージを奪うことができます。
一方で、レイ側は読み勝ったとしても出し切りの恩恵はダメージ15、+3Fで豹構えの二択をかけられる程度です。
その豹構え二択も最速ならファジーガード可能です。
4発止めの恩恵は、反撃されずに次の読み合いに持ち込めるだけで、確定ダメージはありません。
以上のように、狼牙蛇突連撃は見てから反応される可能性があり、そうでなくても分の悪い読み合いになります。
2発目までにヒット確認できないと、「ハイリスクな技を撃たされてしまう」のです。
2発目までにヒット確認できるようになろう
2発目までにヒット確認した方がよいことがお分かりいただけたかと思います。
2発目確認ができないと、2発止めから攻めようと思って狼牙を撃った時、たまたまカウンターヒットしても狼牙連撃を撃てません。
また、2発止めの割合が減り、狼牙蛇突連撃ばかりのワンパターンになります。
身に覚えがある方は、ぜひ2発目確認を練習しましょう。
2発目確認の猶予は23F~24F、3発目確認に比べて10Fほど短くなりますが、ヒット確認としてはかなり簡単な部類です。
うまくいかない場合は、相手の体力ゲージに注目してみてください。
おそらく成功率が上がると思います。
見るともなしに視界の端で体力ゲージを捉える感覚でも十分確認できると思います。
変わったやり方に聞こえるかもしれませんが、鉄拳では攻撃発生の1F後には相手の体力ゲージが減少し終わっており、さらに色も目立つ赤色に変わるので、確認しやすいです。
鉄拳勢よりもヒット確認精度に優れているストリートファイター勢は、スタンゲージを見てヒット確認しているようです。
有名なところでは3rdの春麗の中足鳳翼旋が猶予17Fですが、上級者で17F~15F、トップ層では14Fのヒット確認が実戦投入可能なレベルでできるそうです。
かの梅原選手は13Fの領域に足を踏み込んでいると言う話です。
それを考えれば23F~24Fのヒット確認を諦める理由はないでしょう。
補足 ノーマルヒット時
「ヒットなら狼牙連撃」と書きましたが、これはカウンターヒットに限った話ではなく、ノーマルヒットでも狼牙連撃を撃ちましょう。
Ver. 4系のアップデートだったと思いますが、ノーマルヒット時に4発目の上段蹴りをしゃがもうとするとヒットするようにサイレント修正されましたので、しゃがまれる心配はなくなりました。
鉄拳5のVer. 5.1と同じ仕様に先祖返りしたわけです。
ノーマルかカウンターかを確認する必要はなく、とにかくヒットしていたら狼牙連撃でよくなったので、前より簡単になったと言えます。
また、状況によっては有利フレームを取って2発止めもありだと思います。
ダメージは8下がるので、状況に応じて使い分けられると良いでしょう。
もちろん、意図があって狼牙蛇突連撃を撃ちたいならその限りではありませんが、蛇突対策できている相手には狼牙連撃の方が良いです。
4発目の上段蹴りはガードで-6Fですが、揺震撃と虎蹲山の派生があるため相手も手を出しづらいです。
何より、構えないので狼牙蛇突連撃のように行動を制限されることもありません。
ノーマルヒットでも狼牙連撃を撃ちましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
この記事では狼牙蛇突連撃の弱さを強調していますが、対策できていない相手には使えますし、対策できている相手にミスを期待して撃つこともあると思います。
ただ、2発止めも混ぜないと本当にワンパターンになってしまい、ミスを期待できなくなるので、狼牙蛇突連撃を活かすためにも2発目までにヒット確認することをオススメします。
かく言う私は、偉そうに書いているものの今はだいぶ精度が落ちてしまいました。
そもそも意識すらできておらず散漫になっているので、プレイを見直すきっかけにしたいと思います。
最後に、膝さんのレイを載せておきます。
狼牙は基本2発止め、たまに蛇突に派生しても3発止めや龍構え移行しないことの方が多い、非常に考えさせられるプレイです(たぶん考えすぎ)。