【シャニマス記事】鮮明なる君たちへ【noctchill】
"空は青く 何処までも澄みきっている
我々283プロダクションは
そんな大空に アイドルを羽ばたかせるべく 日々邁進してきた
だが 忘れてはならない
空を見上げるばかりだった
あの時の気持ちを
いつか羽ばたきたいと願う その思いを
プロデューサー
お前は 少女たちの夢に どう応える?"
天井社長による力強い言葉と共に突如ベールを脱いだ新ユニット、『noctchill(ノクチル)』。幼馴染み4人組ユニットというシャニマスにおいて何もかもが初の挑戦的なユニットだ。関係性は既に出来上がっており、4人という人数も今までに無いものとなっている。
なんとなく思った事があったので透に焦点当てながら少し書いていきたいと思います。
※筆者の好みにより特定のアーティストの歌詞を引用して重ねようとする癖があります。ご注意下さい。
浅倉 透
自然体で飾らない性格。周囲からどう見られるかということを気にせず、おおらかでマイペース。しかしその透明感あふれる佇まいには誰をも惹きつけるオーラがある。高校2年生。
顔がね、素晴らしいね。ユニットリーダーとなると思われる存在。他の3人からも気にかけられる事が多く、紛れもなく中心人物だろう。
コミュを見て分かるようにその説明文に相違無くおおらかだ。
過去にPと会っており、奇妙な既視感から誘いを受ける事を決めた。…のだが、昔の一人称が僕だった事もありかつての少女が透である事は現段階ではPが気付くことは無い。
その昔、若き頃のPと共に登ったジャングルジムに特別な感情を抱いており、言葉に出来ない様なその達成感から登りきれないジャングルジムの夢を未だに見てしまう。
1人では登れない、誰かが呼ぶそのてっぺんを夢見ながら何となく過ごす日常の中で生成されたその性格は一筋縄では行かない程のマイペースな性格で、キメ顔で「財布ないわ」と決めるシーンはSNSでも話題となった。
顔がよ、良いんだわ。
不真面目でも無いが、どこと無くやる気のない様にも見える態度で過ごす透。類稀なる程のカリスマ的オーラにより人を惹きつけるのだが、本人は深く考えている様子は無く漏れ出る言葉は「人生って長いなぁ」と言うもの。
事前に公開されていた台詞に「アイドルも学校も変わらない」と言う様に取れるものがあり、アイドルと言うものを何処か舐めているのでは無いかと言われる事も多かったのだが、実際の意味合いは『アイドルという特別なものになる事により人生に大きな刺激が生まれて大きな目標になるのではないかと思っていたら、人に挨拶をきちんとする等の学校と同じ様な事をするものなんだなぁ』という予想とは違ったアイドルと言うものに対する自己解釈である。
大きな刺激も無く、大きな目標も無くただ過ぎて行く日常。煌めく様な瞬間を体験したあの頃の《透明だった僕》は影を潜めて、何気ない日常の中に消えてしまった。
そんな退屈とも呼べそうな終わりの見えない人生と、かつては登り切ったはずのジャングルジムに登り切れないでいる夢の中の自分を重ねる様に日々を過ごす透。
"ここまでおいでって言ったのが
遠い昔の事になって
あの日遊んだ友達の
名前も怪しくなってきて
どんな時でも笑えるし
やるべき事もこなすけど
未だに心の本当は
ジャングルジムの中にいる"
-BUMP OF CHICKEN:ジャングルジム より
そんな矢先にPが過去に男の子とジャングルジムに登ったことがあると言う事を告げる。間違い無い、あの時の人だと確信する透。何があったわけでも無い、たったの少しの間だけだったけれど何かが繋がっていた様な感覚だったあの時の人だと。
そしてそんな中で始まった日誌の記入。交換日記の様に透とPの間で交わされるアイドルとして感じた事の数々。言葉少なに書かれる透の文章に何でもいいから感じた事を書いてくれと告げるPの元にこの様な言葉が目に入る。
「旅に出ます。」
いてもたっても居られなくなったPは慌てて透を探す。やっと見つけた透はそんなに心配するとは思わなかった。気にする事でも無いだろうと語るが、語気強く否定するPに悪いことをしてしまったと謝罪をする。
いつもマイペースで何処か掴み所の無い透に対して理解が及んでいない事に罪悪感を覚え頭を下げるP。そんなPを見てあの時の人だと思ったのはやはり勘違いで、自分達は己が思っている程通じ合っていないと実感する透。
アイドルを辞めても構わない。そう語るP。運命とも呼べるような出会いで何かが変わると初めて思えた透の、悲痛にも似た諦めの言葉。
何を分かったんだ!おい!透!おい!
迎えた休み直前の日、日誌には相変わらず短い文章で書かれた透の文字達。暫く事務所に来ないからと渡したDVD等の資料。休み明け迄に書けば良いものの気持ちだからと早めに書いたPからの返信。
そして迎えた休日、出先から事務所に帰ってきたPを待っていたのは透。どうしたと問い掛けると日誌出せないからDVDを見た感想を伝えに来たと言う。
愛しい〜〜
はぁ〜〜。健気。そして思わず笑ってしまうP。
アイドルを辞めてしまうのでは無いかと思ってしまった透が、アイドル活動に対してこんなに真っ直ぐ向かってきてくれた。
透と再び歩んで行ける。そう思ったPは、かつて話した共にジャングルジムに登った男の子の話を始めた。
"自分は簡単に登れるけど、男の子は小さかったから中々登れずに居た。夢にまで登れないジャングルジムの夢を見てしまうその子がやっと登り切ったその時、自分も物凄い達成感に包まれた。長い事も登っていく事も、悪い事じゃ無いって思ったんだ。"
それを聞いた透は確信する。やはりこの人はあの時の人で、いつも自分を待って手を伸ばしていてくれたのだと。同じ様に感情を共有する為には、こちら側からも相手へ近づいて行かなければならないのだと。
いつも側にいてくれたのだと分かり、口から溢れる共に登る嬉しさという言葉。
"傷付ける代わりに
同じだけ傷付こう
分かちあえるもんじゃないのなら
2倍あればいい"
-BUMP OF CHICKEN:メーデー より
そしてPは言う。長い道のりだけど、長いなら嬉しい事増やそう、と。その言葉の意味を今の透は様々な思いと共に受け取った。
"願い事 叶えたい
それだけを祈ってばかり
夢はね 叶えるまでの
道のりこそが最高なのさ"
-NONA REEVES:Mr.Melody Maker より
それはそれとして
珍しく赤らめる透、愛しいね…。
一応この後可愛いハイタッチシーンとか、大事なW.I.N.G優勝後コミュがあるんですけどそれは各自で見てもらいたいですね…。
これ好き。
……いや、俺はキャラクター紹介をしてる場合じゃないんだ…。これを見てくれ…。
順調に進んでいた中で円香が漏らした言葉。それは突然に告げられた。
円香…!
自分語りいいすか?するぞ?耐えてくれよ…?
私自身過去に転職してるんですけど、最初に居た会社がほぼほぼバイトをした事無かった自分にとって初めてのお仕事だったんですよ。
そして最初に思った事って、「役に立たない人間」だと思われるのだけは嫌だって事で。必死に仕事を覚えて、人手も少ない環境だったんでなんとか1人で仕事出来る様になって。
そうしてる時に気になる事って、やっぱ同期がどのくらいの速度で仕事覚えてるかだと思うんですよ。あいつは何を出来てて、逆にこれは自分しかまだやってないのかって。
そして自分はありがたい事に所属していたグループの中で比較的良い評価を貰って居ました。そんな時に増えた言葉は「お前なら出来る」みたいな「頼むぞ」というような言葉でした。
私は必死に新しい事を学び、実行しながらまた「出来ない人間」になる事を恐れて仕事に臨んで居ました。
そして、そうない事だと思うんですけど一部の上司より評価が高くなってしまいました。上が怒られている中で「あいつは出来ているのに」と引き合いに出されて「もうお前がやってくれ」と仕事を振られていました。
尚更、出来ないでは済まなくなってしまいました。きっとグループのトップはそんなに重圧を掛けていた訳では無いんだと思います。でもそうしないと仕事が回らないのなら、そう采配するしかありません。私は後輩と上司の育成をしながら自らの仕事をしなければならなくなりました。
普通の人間なら、恐らく自分と同じ様な事に遅かれ早かれなっていたと思います。そんな職場でした。
なんでこの話をしたかと言うと円香に自分を少し重ねてしまったんですよ。多少なりとも自らの意思で選んだ世界で、自分が思うように過ごしていたら逃げられない程の評価が来て、それでもまだ頑張らなければ行けないって事になって。
円香はアイドルをやる中で、上手く行かずに涙を流すアイドルも見ています。その中でW.I.N.Gへ向けて少しずつ近付いていく自分にその資格があるのかを問いました。
「アイドルなんか知りたくなかった」
この言葉、やりたくなかった。では無いんですよね。この後に続くのは『怖い』って言葉なんですよ。
人から隠れて努力する円香が、予想以上の期待と低い自己評価を持って、それでも進まなければ行けない状態。これが怖いって言うのは、痴がましい事かも知れないけれど理解出来るなぁって思っちゃったんですよね。
きっと、予想でしか無いんですけど円香は過去に挫折に近い何かを味わった事があるんだと思っています。その為自らが挫折を味わうかも知れない所まで来てしまった事に恐怖を感じているんだと思いました。
けれどこのP、精神がBUMP OF CHICKEN味を帯びてるので円香が望めば何だって叶うとか、終いにゃこんな事を言います。
なぁ、ノクチルのテーマソング、メーデーにしねぇか????
"傷付ける代わりに
同じだけ傷付こう
分かちあえるもんじゃないのなら
2倍あればいい"
-BUMP OF CHICKEN:メーデー(2回目)
円香はきっと臆病者で、そして優しいんですよ。非情にもなれないし、期待を背負うのも苦手なんですよ。それでもPに対して態度で示せと不器用な言葉を投げつけて最後までやり切るんですよ。優勝コミュも敗退コミュも是非見て欲しい。こいつは沼だぞ…。
!?
おまっ、八つ当たりってお前、こらっ!なんだその笑顔は!!!!おい!!!!円香!!!!コラッ!!!!!!何で透の事浅倉呼びなのに本人居ないと透呼びなんだ!!!こらっ!!!!
ところで、これも見てくれ…。
うんうん…
こいつも過去にコンプレックスあるな…。
中学も恐らく1人だけ違う中学だった過去を持ち、何処か特別な存在に見える3人の背中を必死に追いかける小糸。追いつく事に必死で自分の事を見失っていた彼女にPが掛ける言葉は、『努力ができるってことも、特別な才能』と言うものだった。努力を恥ずかしい事の様に捉えて隠していた小糸に対して凄い事だと伝えるP。
"全てはこの為 この時の為
とても長い 旅を超えて…"
-BUMP OF CHICKEN:涙のふるさと より
過去に抱いたコンプレックスを、未来の為に昇華した小糸。やっぱりお前は特別だよ。そんな小糸にPが掛けた言葉。
Diggy-Mo'!?!?
"Yo,狂いそうになるくらい
未来追い求めて叶わない Why?
見つかったものは
いらないものばかりじゃないはずだろ
I see my life as tears go by"
-SOUL'd OUT:Starlight Destiny より
あの日なりたいものも無いけれど、それでもアイドル続けてもいいかと強く宣言した小糸が最後に見つけた答え。それは、『かつての自分の様に1人を感じた人達が、自らの為に集まる事で"皆"になる事が出来ればいい。』というもの。弱さを知っているからこそ、弱者に寄り添う事ができるんだよ小糸は。
何も失わずに手に入れたものなど、くれてやる…!
"いつだって そうやって
頑張って 考えて
探してきたじゃないか"
-BUMP OF CHICKEN:beautiful glider より
最後に雛奈なんだが…。
まーたなんかありそうだな…。
結構サイコパスしあわせ〜女みたいな風潮ある気がするけれど、誰よりも自分の事理解してる賢い子な気もするんですよね。
重く物事を受け止めてしまう人間だからこそ、初めから不都合な部分にはなるべく目を背けようとする様な…。
実際Pの事を筆頭に考えていたと発言する事が多く、何も考えていないというより良い事だけを受け止めようとするような子な気がする。
小学生の頃からこの様なマイペースだったという話が小糸のサポートから見て取れるが、この子も過去に何かあった口なのだろうか。
自分なりにはきちんと頑張っているらしい…。
雛奈は自己中心的にしあわせを願っている様に見えるが、自分の事は自分しか分からないという自己理念に基づいているのだと思う。自分の事しか分からないから、自分の事で精一杯と言った感じなのかも知れない。
しかし、他人を全く気にしていない様にも思えない。癪に触る様な言い方も、そもそもしない選択肢がある中でそれでもああいう風に喋る以上は何か算段がある様にも思える。
実際他人でありながら自らを多く理解しているPに対して信用を置いているシーンも見受けられる。でも、ここで疑問が1つ浮かぶ事になる。
なんで透を慕ってるんだ?
ここ、よく分からない。考えていたらシャニマス投稿際最終日になっていた。誰か知見深い人コメントに書いてくれ…。俺には…分からない…答えろ!教えてくれ!BOSSぅぅぅぅぅ!!!!(MGS:PW
MGS:PW-神ゲー。メタルギアソリッドシリーズの前半の歴史において重要な要素を描いた作品。EDが神。コジマカミナンデス。
最後に今の段階で思ってる大きな点を書いて終わりたいと思います。
このキャッチコピーを掲げたノクチル。きっと透明だった僕は過去の事を表している様にも思えるが、過去の事をそのままプラスの意味で持っているのが透しか居ない様な気がするのだ。
いや、少し言い方が悪い気もする。過去の透明だった僕に別れを告げて、シャイノグラフィの歌詞から鮮明になるのだとしたら、透だけが過去の続きを歩み続けている様に思える。透明だった僕は夢の中の登れない子供の事なのだろうか分かんねえ…。分かんねえよ…。
Pカップ上位勢のことも分かんねえよ…。
それは分かるよ…。
(今BUMP OF CHICKENの公式チャンネルで過去のMVとか最新のライブBDの内容見れるからみんな見ような…!幼馴染み4人で組んだグループだから実質ノクチルだからな…!!)
-終わり!?-
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