【シャニマス】幽谷霧子から学ぶ雅
月が綺麗ですね。
かの夏目漱石は、自分の生徒が"I Love you"を「貴方を愛しています」と訳した際に、日本人はその様に愛を伝えませんと言いこの様に訳したと言われています。文献等に残ってはいないらしいので創作の可能性もありますが、人物的にも言っていないとは言い切れませんよね。
海外の楽曲に「Fly Me to the Moon」と言うものがあります。これはそのまま訳すなら
「私を月に連れて行って」というものになります。しかし、この曲中の歌詞から意味を逆算するなら「貴方を愛している」という風になるそうです。
2つとも有名なお話ですが、どちらも月を愛情表現に使う等何か不思議なものを感じますよね。
『今夜は、月が綺麗ですね』
『あら、じゃあ私を月に連れて行ってくれる?』
こんな風に会話が成り立つ可能性だってあるわけです。詩的過ぎる。
さて、今回のテーマである幽谷霧子とは、enzaが運営するゲーム「アイドルマスターシャイニーカラーズ」に登場するキャラクターである。口数が少なく特殊な感性を持つ彼女のコミュから、彼女の気持ちの伝え方を少しご紹介したいと思う。
金魚編
簡単に言うと、2人で金魚を見に来た際、霧子の前に金魚が集まりだす。それを見た恋鐘(画像右)は"自分はまだ自分の事で手一杯だから金魚に構ってあげられない。もう少し周りに優しく出来たら金魚を迎えに来たい"と話す。
金魚は優しい人に寄ってくるものだ、という風に語る恋鐘。それに対して霧子が放つ言葉は
金魚になったら、恋鐘の元へ行く。というもの。迎えに来るのを待ってるのではない、お家に行くと言っているのだ。
さりげなく、今のままの恋鐘も優しいよと伝える霧子。伝えないのではなく、直接伝えるのでもない。絶妙な距離感の会話である。
綿毛編
買い物を手伝って貰ったお礼に何か霧子のしたい事に付き合うという恋鐘。何処か煮え切らない霧子にやりたい事を言うように促したら、河川敷を歩きたいと提案され向かうことに。そこで見つけたタンポポを見て、霧子に似ていると言う恋鐘。
それに対して霧子は、恋鐘は春に似ていると言う。
そして
コミュの最後に、こう呟くのだ。並べてみれば分かる、なんとも直接的な愛情表現だ。
この子はこの様に遠回しな表現をよく使うのだ。
如何だっただろうか。この他にも魅力的な表現は多々ある為、興味のある方は是非プレイして貰いたいと思う。
どうでもいいが私はこの子のSSRを1つもプロデュース出来ていない。悲しい。この気持ちを何と例えればいいか霧子に問いたい。
-終わり-