1/20(月) 日経平均の今後の動きと個人的な戦略(参考)
日経平均 強し
日経平均は38,902円 +451円で取引を終えました。
前場に一時39,000円台に乗ってましたが、後場は若干調整も入り
+451円で終えましたね。強い上昇だったと思います。
※重要指標や日経寄与度の高いセクターの決算発表、要人発言を控えた局面では、ポジションを軽くし、デイトレなど短期でのトレードをオススメします。(乱高下の可能性が高いため)
❑日経平均(チャート図)
先物チャート(日足)
以下日経先物の日足チャートです。ダウ理論から言うと、大局は高値安値切り上げの綺麗なチャートですが、1/17の安値更新で上昇トレンドの定義は日足基準で一旦崩れてしまっております。現在は日足ベースで75MA(緑線)の下で推移しています。
※引き続き米国市場・ドル円の動きが重要となります。
現物チャートの状況(大きな変更なし)
日経平均は12/19の安値を割れたため、上昇トレンドが否定される動きとなりました。現在は200MA(赤色)と75MA(緑線)近辺をうろうろしてますが、あまり良い形のチャートではありませんね、、。
また、日経平均のEPSは2,481円と減少。PERは15.68倍で推移しております。
※ちなみに過去の値動きからいうと16-17倍は過熱感が意識されるゾーンだと認識しておりますが、去年の最高値を付けた際は、17倍を超えた過去があり、空売りも多く入っていたため、需給が良く踏み上げ(ショートカバー)が大きな上昇となりましたね。急騰した際にすぐ空売りをするのではなく、ダウ理論や自身が見ている時間足でトレンドが崩れた際に、初めてインを検討するのが最適だと考えています。
❑需給面
1月17日(金)時点での需給データは以下の通りです(四捨五入)
裁定買い残:約8億枚(前日比▲7,509万株)
信用買い残:約31億枚 約4.2兆円(前週変化率 金額+6.6%)
裁定売り:約4,779万枚(前日比+99万株)
信用売り残:約3.3億枚 約6.4千億円(前週変化率 金額▲5.79%)
(見解変わらず)
需給は依然として悪化傾向にあります。
最新の信用状況をみるとさらに需給は悪化しているのがわかります。
裁定買い残は急激に減少してますね。最近日経平均が減少・上値が重い理由の一つに裁定買い残の減少が寄与していると考えております。
また、今後裁定買い残の解消に伴う下落には留意する必要があります。理由としては、裁定買い残高がかなり高い圏にあり、同様の状況で過去の日経平均のセオリーでいくと上値が重くなったり、下落したりする傾向があります。
❑テクニカル
現在のテクニカル指標では、以下の点に留意
移動平均線(MA)日足75MA付近
RSI 46付近で、ニュートラル。
騰落レシオ 6日騰落レシオ77で売られすぎのライン、25日騰落レシオは85付近でやや売られすぎな状態。
PER 15~16倍のレンジ内で推移していましたが、直近推移していた16倍を割れ、現在は15.68倍。上昇のカギとなるEPSの上昇が1月の決算でどうなるか注視する必要があります。
トレンドは強いですが、需給はそこまで良好ではないため、短期的な利益確定売りによる調整や先物などの売り仕掛けには注意が必要です。
❑投資主体別 売買状況(変動なし)
1/10の週で海外投資家は約3,435億円、個人投資家は現金、信用ともに大きく買い越し。証券自己は約7,799億円大きく売り越しています。
日経平均が一段上に行くためには海外勢と証券自己ともに買い越しし、個人信用が売り越し(空売り)に傾くと、踏み上げで日経平均上昇の材料となるため、今後、両者の売買状況は毎週確認する必要があります。
今回の売買状況をみると海外勢と個人が売られすぎのラインを拾い、証券自己が売り仕掛けのようなものをしていると見ています。
❑ドル円
日経平均に影響を与えるドル円ですが、日経平均はドル円と連動する傾向があるため、注意深く見る必要があります。現在円安が進行してますが、日足ベースで25MAを割れ、25MAと50MA間で推移しております。
❑米国指数
3指数揃って、強い上昇。日経平均もそれを受けて強い上昇でした。
重要な米国株の動きについて、NYダウ、S&P500、NASDAQの動きとしては大局は上昇トレンドですが、1/10の動きで日足ベースで全指数が下落トレンドとなっております。ただNYダウは直近の高値を更新しているので、今後の動きはどうなるのでしょうか。
日本市場が強い動きをするためには、米市場の安定は必須のため、今後のポジショニングが難しい状況ですね、、。
いずれにせよ、日経平均は先物を含め、前日の米株の動きには敏感に反応しそうです。
❑ドル建ての日経平均
現在、ドル建て日経平均は248ドル付近です。チャートとしては高値安値切り下げが起こり、弱い動きとなっております。順張りの海外投資家がどのように見て動いてくるか、留意する必要があります。
❑N/S倍率(ニュートラル)
チャートを見ると、優位性はどちらでもない気がします。
ちなみにN/S倍率が高いと日経平均優位となり、上昇が強かったり、下げ幅が限定的だったりする認識でおります。
戦略:やや売られすぎのため、文戻し程度の上昇を狙ったインと短い期間での売り抜け
※あくまで個人の意見となります。本投稿は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。