駄々文#17
沢山のことに興味を持ちながらそれらを続けていると、それに関連づいてさらに興味の輪が広がっていき、やがてすぐに選別を迫られる。
全てを学び尽くすことはできない。
一体何が自分にとって優先順位が高いことなのか、選ばねば共倒れする。
まさしく今その佳境にあって、本来であれば安息な睡眠に向けてPCを閉じて音楽か読本か日記に勤しむ時間であるというのにこの文章を書き始めている。
自分を”自他ともに立体的に認識できるようにする”というのがフクナガをゲストに招いた第9回のラジオでも話していた、ここんところの私のモードであり、これは現在から後世の自分及び何者かに向けての膨大なアーカイヴを残すことと、今現在の私の暇つぶしの両柱が主な目的である。
実際、文章も、ラジオも、動画も、演奏も、生で話すのも、全て異なる振る舞いが垣間見える。どれが俺で後どれくらい引き出しあんねんと、その全貌を見たいし、見せたいのだ。
そうすれば、恥という恥を知り、もう怖いものがなくなる。
そんなわけでありとあらゆる発信をしていきたいのだが、贅沢なことにプライベートなアウト&インプットにも余念がない状態だ。
段階として、極めてプライベートなそれを行なったのちにメディアに乗せる手筈が整う。
これは別にNG事項があるとかではなくて、単純に独学の時間と、よりわかりやすく伝えるために整理する時間だ。
生々しさの中にも”配慮”は必要なのだ。大事にし始めたもう一つのキーワードである。
こういうものは絶対に朝一番で書いたほうが効率がいいし良いものが書き上がる気がするが、そんな時間は朝に隙間もない。
厳密には毎日朝イチで文字を書いているが、これは紙に書き殴っていて、極めてプライベートなアウトプットに相当する。
今はこちらを優先している。それほどに私は未熟なのだ。
他には、一日の多くを読書に充てている。
とにかく沢山読んで読むスピードを上げたい。
そうしなければ働きながら今の暮らしを維持するのが困難になる。そう、言いそびれていたが就職が決まった。
まあ、厳密にはとりあえず派遣での採用になるが、そんなわけで6月から忙しくなる。そして、そうなっても私は何一つ諦める気はない。
一応音楽にまつわる仕事だ。
ビジネス書を一日一冊と決めていたものの、自由時間も読んでよしとなった途端に小説にも手を伸ばし並走を始めた。
当然他のことが疎かになる。
勢いづいているものを止めるのは気が進まないが、また制限するか、支障がでなくなるまで読書効率をあげるか、どちらかなのだ。
文章を味わい尽くし、情景なども思い浮かべながら進めたい小説にまでそんなことを強いるのは心苦しい。
だから、自分へのご褒美としてとっておきなさい。休日にゆっくり読みなさい。
時折やってくる以前までの欲との戦いも課題の一つだ。
不眠症は改善してきた、代わりに朝の目覚めが悪くなった。
ゆっくりしようぜと囁いてくる。
少し友人と飲んだ翌日は目覚めも悪いし、今日も酒と美味い飯を食おうとずっと誘惑してくる。
一番美味い食い物は納豆ご飯と目玉焼きなのに、過剰にしょっぱいラーメンのスープが忘れられないのだ。
それにかまけて少しでも暇な時間を設けようものなら蘇る性的衝動。
ムラムラの味の能力をサッサと使ってしまうかここぞという時まで温存しておくか、今じゃねえと何度突っ込んだことか。
てなわけで日々はドタバタであり戦いであり、安定しようにも安定しないものであるが、どうか敵を見誤ることだけはないように。