見出し画像

昔の脚のスクラップブックから4



脚の写真とデッサンシリーズ。90年代、芝浦に「GOLD」という倉庫を改装したクラブがあった。そこで開催されていたSMのイベントに脚のモデルを探しに行った。最初は一人で行く勇気がなかったので一緒に仕事をしていたコピーライターの友人に社会見学しようと誘った。そこはドレスコードがあり、正装か、ボンデージファッションでないと入場できなかったので、レンタルショップで二人分のタキシード一式を借りた。カマーバンドをしたのは後にも先にもこの時だけである。そこで出会ったのは写真のSMクラブのSM嬢の脚だった。モデルを頼んだら了承してくれて、後日撮影することになった。女王様的な写真を撮るつもりはなかったが、撮った写真からは女王様の雰囲気が滲み出ている。そして彼女の脚は非常に個性的でもあった。当初、僕の写真はどちらかと言えばM的だったので、彼女は「撮った写真は知り合いには見せないでちょうだい」と言われた。彼女は根っからのSであり、僕の写真のモデルをやることはS嬢のプライドが許さなかったのだろう。その後何度か撮影しているうちに、僕の写真を理解してくれるようになって脚のモデルの常連となった。彼女が23歳の時に出会い、40代まで何度か撮影させてもらった長い付き合いのモデルだった。

いいなと思ったら応援しよう!