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Amazon×Quartile業界のリーダーが語る、2024年以降のAmazonで成長を達成するための戦略(3)【AI活用と広告の自動化】


1.ホリデーシーズンの学びと戦略

Quartile社 共同創設者兼CMO/シルビオ・リンデンバーグ 氏(以下シルビオ、敬称略)と 、Amazon社 広告 API エバンジェリスト/ジェフ・コーエン氏(以下ジェフ、敬称略)による、進化し続けるAmazonのマーケティング戦略に関するインタビューの内容を3回にわたってお届けします。
今回は、第1回【理想の顧客特性】第2回【ブランド構築の為のKPI】に続く、第3回です。

なお、インタビューは分かりやすさと簡潔さを保つために編集されています。


シルビオ
第4四半期(Q4)から得られた主な学びは何ですか?また、次のホリデーシーズンに向けて、ブランドやセラーに対する推奨事項は何ですか?

ジェフ
Q4は特に成功を収め、ショッピングシーズンが例年より早く始まりました。そのきっかけとなったのは、10月に開催されたAmazonの「Prime Big Deal Day」です。これによりQ4の在庫計画やプロモーション戦略を早期に立てる必要がありました。予算を期間中に適切に配分することも重要で、特に消費者の意思決定が迅速化している傾向が強まりました。また、木曜夜のフットボールや、ブラックフライデーのNFL試合がPrime Videoで放送されたことも、新たな顧客エンゲージメントの機会をもたらしました。

※訳注:アメリカの第4四半期(Q4)とは?
日本の多くの企業における第4四半期(Q4)は、1月1日から3月31日までの期間を指しますが、アメリカの第4四半期(Q4)は、10月1日から12月31日までの期間を指します。この期間は、ホリデーシーズンを含み、特に感謝祭(11月の第4木曜日)やブラックフライデー、クリスマスなどの大規模な消費イベントが集中しているため、ビジネスにおいて重要な時期とされています。

※訳注:アメリカのホリデーシーズンとは?
主に11月後半から12月末にかけての期間を指します。この時期は、ギフトを贈りあう文化があるため、消費が特に活発になる期間です。具体的には以下の主要な祝日が含まれます:
・感謝祭(Thanksgiving):11月の第4木曜日
・ブラックフライデー(Black Friday):感謝祭の翌日で、大規模なショッピングイベント
・サイバーマンデー(Cyber Monday):ブラックフライデー後の月曜日、オンラインショッピングに特化
・クリスマス(Christmas):12月25日
・新年(New Year's Eve):12月31日

※訳注:「木曜夜のフットボール」とは?
2006年からレギュラーシーズンの毎週木曜夜に行われるNFLの試合番組「Thursday Night Football」のことを指しています。

ジェフ
ホリデー期間中の購買行動の変化に対応し、戦略を調整することが大切です。たとえば、大規模な広告展開への投資は、ホリデーシーズンに向けてオーディエンスを構築・エンゲージするための基盤となります。

特にギフトシーズン中は、顧客の購買基準が変わるため、パッケージングや独自の価値提案が重要になります。Q4を振り返りから次回に活かすための貴重な洞察を得ることができます。変化の激しい業界に適応し、年間を通じて得られる学びをマーケティング計画に反映させることが、持続的な成功の鍵です。

シルビオ
その通りです。秋のプライムデーの正確な日程が不確定でも、小売業者は準備を怠ってはなりません。サンクスギビングからサイバーマンデーまでの「Turkey 5」が、通常の5日間を超えて長期にわたることもあります。そのため、マーケティング戦略にも柔軟性が求められます。

ジェフ
秋や夏のプライムデーを見越して早めに計画を立て、日程の変更に備えて柔軟に対応できるようにすることがブランドにとって重要です。こうしたイベントへの消費者の関心は依然として高いので、最大限に活用することが鍵です。

※訳注:アメリカにおける「Turkey 5」とは?
小売業界にとって非常に重要なショッピングシーズンと言われる以下の5日間のこと。「Turkey 5」は、特に感謝祭以降に買い物が集中するため、多くの消費者が買い物をする時期として、小売業者にとって戦略的に重要な期間となっています。
・感謝祭(Thanksgiving):11月の第4木曜日
・ブラックフライデー(Black Friday):感謝祭の翌日で、特に実店舗での大規模セールが行われる日
・スモールビジネス・サタデー(Small Business Saturday):ブラックフライデーの翌土曜日、中小企業への支援を促す日
・日曜日:ショッピングイベントの継続
・サイバーマンデー(Cyber Monday):オンラインでの大規模セールが展開される日


2.ツールを取り入れ、広告自動化による効率化と効果を高めよう

シルビオ
Amazonのツールやリソースを活用する上で、ブランドやセラーに対する具体的な推奨事項はありますか?

ジェフ
もちろんあります。『Quartile(クォータイル)』のようなパートナーとの協力を強く推奨します。『Quartile(クォータイル)』はAmazonの最新技術を統合する能力を持っており、広告業界の幅広い機能を提供します。広告カウンシルを通じて提供される機能の利用を加速させ、包括的な戦略を構築できます。

※訳注:『Quartile(クォータイル)』とは?
全世界で5,300社以上が利用している、広告自動最適化のためのソリューションです。指定されたACOSの値に基づいて、AIが24時間学習と検証を繰り返し、時間帯ごとに最適なキャンペーンを自動生成し、入札まで行っています。
また、QuartileはG2の2024年秋レポートでリーダーおよびモメンタムリーダーの評価を獲得しており、顧客満足度と革新的なソリューション提供の実績が認められています。
海外ではAmazon広告運用においてこのようなAIによる自動化ツールの利用が主流となっています。

※訳注:アメリカにおける「広告カウンシル(Advertising Council)」とは?
アメリカの「広告カウンシル」は、社会的な問題を扱う広告を作り、広める非営利団体です。広告業界の基準を設定し、企業やメディアと協力してキャンペーンを展開します。

ジェフ
すべてのツールを最大限に活用し、データサイエンスを取り入れ、広告の自動化によって効率と効果を高めることがパートナーシップの真骨頂です。特にAmazon Adsの領域では、AIの活用が話題になっていますが、QuartileとAmazon AdsはAIをトレンドになる前からいち早く活用しており、これからも進化し続けることでしょう。AmazonはPrime Videoなどのチャンネルでより多くの広告スペースを提供する予定です。

Amazonの目標は、テレビストリーミングをもっと身近にし、ブランドが予算を気にせず自由に活用できるようにすることです。
これにより、広告主が新しい顧客とつながり、リーチを広げ、成果をしっかりと把握するためのチャンスを得ることができるのです。

(おわり)


3.今回のインタビューで語られたことのポイント

今回は、Quartile社の共同創設者兼CMOであるシルビオ氏と、Amazonの広告APIエバンジェリストであるジェフ氏による、Amazonのマーケティング戦略に関するインタビュー最終回の第3回をお届けしました。内容はいかがでしたか?

  • 秋から冬にかけての繁忙期に向けて、早めの在庫計画やプロモーション戦略の立案が重要。セールイベントの日程変更などに備え、柔軟に対応しよう。

  • AIなどのデータサイエンスを積極に取り入れ、広告配信の自動化によって効率と効果を高めよう。

ジェフとシルビオの対話から、米国の「ホリデーシーズン」や「Turkey 5」といった日本ではあまり馴染みのない文化や小売業界の事情を垣間見ることができましたね。
そしてジェフからは、AIによる広告自動化を積極的に取り入れていくことの重要性が語られていました。


4.『Quartile(クォータイル)』について

インタビュアーのシルビオが共同創設者であり、CMO(最高マーケティング責任者)を務める「Quartile社」は、広告自動最適化のためのAIソリューション『Quartile(クォータイル)』を開発した米国のテック企業です。
同社は、G2の2024年秋レポートでリーダーおよびモメンタムリーダーの「評価」を獲得しており、顧客満足度と革新的なソリューション提供の実績が評価されています。

株式会社Legoliss は『Quartile(クォータイル)』の製品UIや公式マニュアルの日本語化に始まり、導入から運用まで手厚くサポートしております。

『Quartile(クォータイル)』についてもっと詳しく知りたいという方は、お気軽に弊社問合せ窓口まで。
 ✉ quartile_info@legoliss.co.jp

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特別インタビュー 連載第2回
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