First 〜消えそうで消えない物語〜 14話/養父 "創作大賞2024 恋愛小説部門 応募作"
久しぶりに帰る実家は楽しい。
母はとても明るい。
母が少しの間、シングルマザーだった時、母はきっと何かとても辛かったのだろう。水香と違い、子ども達に何も愚痴ることのなかった母は、独りで耐え、笑えなかったのだ。
いつも静まり返っただけの母に、転校先の小学校に馴染めず、母のように静かで黙ったままの水香に、同級生の男子が「暗い!暗い!」とはやし立てた。
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久しぶりに帰る実家は楽しい。
母はとても明るい。
母が少しの間、シングルマザーだった時、母はきっと何かとても辛かったのだろう。水香と違い、子ども達に何も愚痴ることのなかった母は、独りで耐え、笑えなかったのだ。
いつも静まり返っただけの母に、転校先の小学校に馴染めず、母のように静かで黙ったままの水香に、同級生の男子が「暗い!暗い!」とはやし立てた。
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