
「約分」は、すごく大切です
「約分」の学習は大切だな・・と思って、下書きをしていたところ、約分の大切さを説いたニュースが配信されてきました!
はい、ホントその通りです!
これは、東大志望じゃなくても大切です。
塾で見ていても、「約分」の問題を間違えないようにていねいに解く小学生はすばらしい!エライですね!
小学5年生で習う「約分」は、とても大事な単元なのですが、
解き方そのものは難しくなく、教わればみんなわかります、解けます。
でも、時間がかかったり、最後まで約分をせずに間違える場合、実は要注意です。
約分の間違いの中には、ちょっと深刻な間違いもあり、
慣れておかないと、中学生、高校生になって苦労することになります。
約分を解くときのポイントは、
約数を早く見つけることと、できれば大きな約数を見つけることです。
そのためには、「数字の特徴」を知っていることが必要。
16,25,36,49を見れば、すぐに同じ数をかけた数(平方数)だと気づき、
60ならば、約数が多いな・・とか、
51なんて、約数がなさそうなのに17でわれる!なんて気づくなど、
早く正確に解ける生徒さんは、みんな無意識に数の特徴を使っています。
脱線しますが、51と17を見てイチローさんと大谷さんが連想できたら一般常識も完璧ですね!
また、心配になってしまうミスは、たとえば約数の7に気づかないケースです。
7の段の九九は、小学生はみんな苦手!(8の段も?)
7で約分するとき、声を出している様子を聞くと、
7-1-7、
7-2-14の後、
3-7-21、
4-7-28のように、逆転していることがあります。
これは、まだ九九に慣れてない特徴です。
このまま次の単元に進み、6年生に進学すると、「分数の乗法除法」で再び「約分」が出現してきます。
ただ、6年生にもなると「約分」ばかり復習することはできませんので、そのまま通過してしまうケースが多いです。
すると、中学生になって「多項式の計算」や「平方根」の約分に苦労し、
中でも「因数分解」で因数が早く見つからずに、どんどん数学が苦手(嫌い)になります。
これを防ぐには、5年生のうちから約分の問題を数多く解いて、数字の特徴を知ることが大切です。
約分を「できる」だけではなく「得意!」になるまで練習して、「数学のセンス」を磨いてほしいと思います。
※勉強はさまざまな方法があり、これもその中のひとつです。