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初めて経験した「離陸のやり直し」

今年最初に乗った飛行機で、初めての経験をしました。

それは離陸のやり直し。

飛行機でのハプニングといえば、前に東京から沖縄に帰る途中で鹿児島空港に緊急着陸をしたことがあったのみ。

そのときは那覇空港で自衛隊機がパンクをしてしまって、一時滑走路が閉鎖になったというのが理由でした。

今回は搭乗した飛行機のトラブルではなく、他の飛行機の影響を受けての離陸やり直し

自分の身に何かが起こったわけではないのですが、飛行機でのアクシデントはヒヤリとするものです。



タクシーウエイから滑走路へ


〇那覇空港第一滑走路

元日の朝、宮古島帰省のために乗ったJTA機は定刻どおりに那覇空港を出発しました。

ちなみに、航空機の出発時刻と到着時刻は次の時刻をいうようです。

航空機の出発時刻は、地上から航空機が動き出す時刻のこと。
航空機の到着時刻は、航空機が完全に停止した時刻のこと。

出発時刻というと飛行機が飛び立つ時刻のことだとずっと思っていて、あるときに機内誌を読んで勘違いに気付きました。

「飛行機はいつも遅れるからな」

と思っていたのは間違っていたんですね。

実際には離陸する時刻ではなくて、動き出す時刻のことをいうわけなので、当然、出発と離陸で飛び立つ時刻にはタイム差があるわけです。

この日のJTA機は定刻どおりに動き出し、10分ほどタクシーウエイを走ったあとに滑走路に入りました。

順調に宮古島に向けて離陸するとばかりこのときは思っていたので、那覇空港の第一滑走路を示す番号「36R - 18L」を撮ったりしながら、「そろそろ離陸だな」と時計を確認したのです。

那覇空港の第一滑走路番号
奥に見えるのが旅客ターミナル


〇離陸やり直し

滑走路に入ったJTA ボーイング737-800は順調に動き出しました。

でも、動き出したのにエンジンの出力がちっともあがりません

「ゴォー」という音にならないな。

と不思議に思ってはいました。

そのうちエンジンがうなり出すだろうと思ったら、全然出力が上がらないまましばらく滑走し、タクシーウエイへと戻り始めました

どうしたんだろうと思ったら、CAさんの機内アナウンスがあって

当機は離陸を中止しました。詳細がわかり次第お知らせいたします。

とのこと。

このときの状況でエンジン出力が上がらなかったのは、エンジントラブルだとばかり思っていました。

これまでたくさん航空機に乗ってきましたが、このような離陸の中止は始めてのこと。

そのとき思ったのは次の二つのことです。

・機体トラブルが発生したのだろうな。
・次の便に乗れるのだろうか。

正月早々機体トラブルは嫌だなと思いましたが、宮古空港に迎えを呼んでいたので、そのことも気になりました。


雲の上が明るくなってきた


〇機長の機内アナウンス

タクシーウエイに戻ると機長からアナウンスがあって

離陸を開始したところ、後方の誘導路から滑走路に入る指示を受けました機体が滑走路に入りました。そのため、滑走路に「離陸をしてはならない」という、赤いライトが滑走路中央付近にあるのですが、そのライトが点灯したため離陸を取り止めました。現在当機はシステム的にはすべて正常です。

一部意味が分からないところがありましたが、どうやら後続の機体が滑走路に入ってしまい、離陸をしてないけない状況になったようです。

「当機はシステム的にはすべて正常です」

というアナウンスには安心しました。

そして機長からのアナウンスは続きます。

今後そのようなことはなさそうなので、これより離陸をさせていただきます。ご心配をおかけしまして大変申し訳ありません。乗務員一同を代表してお詫び申し上げます。

搭乗機が悪いわけではなかったのですが、機長は丁寧にお詫びの言葉を述べていました。

タクシーウエイが見えるところで確認すると、搭乗していたJTA機の前方には2機の機体。

当然ながら離陸やり直しする航空機が優先されるわけではありません

予定より遅れてしまいましたが、やり直しでは普通にスムーズな離陸でした。

エンジンもいつもの「ゴオー」といういい音を出していました。

やれやれの離陸でした。

雲の上からの日の出


〇初日の出

JTAでは元日に「初日の出遊覧フライト」というチャーター便を飛ばしています。

ラジオ放送の告知で耳に入ったのは、「どんな天気でも空の上からは日の出が見えます」というもの。

そりゃそうだよな、とラジオを聴きながら思いました。

チャーター便がまだ空を飛んでいる時間帯に、ボクは宮古島行きのJTA機内にいました。

出発時刻が7時20分なので、ちょうど日の出の時刻と同じくらいの時間帯に出発する便です。

2025年元日の那覇の天気は曇り。低い位置にカーテンのような雲が斜めにかかっており、日の出が見られるという状況ではありませんでした。

「もしかしたら」

離陸やり直しのときにそう思い、ちょっとした期待を抱いていると・・・。

那覇空港を離陸したJTA機が上昇飛行を続けているときに、今年最初の日の出を見ることができました

思わず心に中で「今年もよろしく」とお願いをしていました。

眼下に見えるのは那覇港


〇15分遅れの到着

元日の朝は宮古島もあいにくの天気。

この日は来間島側からの着陸でした。

晴れていると与那覇前浜ビーチの色も感動的なブルーなのですが、あいにくの天気でちょっと残念。

結局、宮古空港に到着したのは定刻よりも15分ほどの遅れでした。

離陸のやり直しという2025年の初フライトでしたが、今年も飛行機での旅を1回でも多く楽しみたいと思っています。


来間島付近を旋回して宮古空港に向かいます


広がるさとうきび畑


宮古空港に着陸する数秒前

次の宮古島帰省は3月の予定です。

その日がいい天気になるといいのですが・・・。


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