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同じ夢をみる人

8月11日に岩井俊二さんの
音楽ユニットikireの1stライブに行ってきた。

ikireとは、
岩井さんと
シンガーソングライターのchimaさん、
ギタリストの市川和則さんの3人組ユニット。

会場は、池尻大橋のおしゃれな
ポップアップショップ&バーで行われた。

この街には20年ほど前住んでいたので、
裏路地が懐かしかった。

ライブはほんわかムードで静かな
とても素敵な空間でした。

ライブ後の打ち上げにも
参加させてもらって、
久しぶりにゆっくり岩井さんと
話が出来てとても心地よい夜でした。

岩井さんとは、
オムニバス作品で声をかけてもらったり、
岩井さんのプロデュース作品で
ディレクターを担当したり、
僕が演出した舞台の
音楽を岩井さんの前ユニットで
担当してもらったりと、
かれこれ十数年のおつき合いになる。

岩井さんと酒を飲みながら
色々な話をするのはいつも楽しくて、
大好きな時間なのだ。

ドキュメンタリー番組の話や映画や
音楽、マンガや科学の話など、
様々なことが腑に落ちたり、
スッキリしたり、共鳴しあったり。
これ、本当に楽しい時間なのです。

この日も
SF、小説、音楽、未来の企画と
時が経つのも忘れる楽しいひと時でした。

中でも、
どういう流れでその話に
なったのかは覚えていないけど、
夢の話が驚きだった。
寝ている時に見る夢の話。

おそらくは、
運転免許を取って以降だと思うけど、
今だに年に何度か見続けている夢がある。

それはいつもまったく同じ夢。
僕は車を運転している。
ところが、
ドライバーズシートが
リクライニングで
後ろに倒れていて、
視界がものすごく狭い。
足はアクセルから離れず、
猛スピードで走行している。
怖くてたまらないのに、
足がアクセルから離れないから、
必死でハンドルを握って
走行し続けるという過酷な夢。
目覚めると疲れ切っている。

これけっこう色んな人に
話してきたんだけど、
同じ夢を見る人に会ったことなかったので、
いつもと同じように身振り手振りで、
臨場感たっぷりに話し出すと、
序盤のリクライニングあたりで、
岩井さんが嬉しそうにほぼ僕と
同時に先の展開を話す!

岩井さんもまったく同じ夢を見るのだと言う!
ちょっと驚きだったけど、
ちょっぴり嬉しい不思議な感覚だった。
初めて同じ夢を見る人に出会った心地よい夜だった。

kuwatabandの『Ban Ban Ban』。
この曲の話でもこの夜盛り上がった。
個人的にはこのコード感がすごく好きだった。
その音の中に何とも言えない不安と、
希望と、ときめき、それにほんの少しの
センチメンタルが同居しているのだ。
真夜中の霞町周りの空気感が合っている。
気持ち良すぎて怖い。ww
そんな感じがするのだ。

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