『恋する惑星』観てきた!いつまで経ってもダメなワタシね💦でも幸せだとは言わないが、不幸ぶるのも柄じゃない。
新宿ピカデリーで観てきた。
『恋する惑星』。
正確には覚えてなかったんだけど、
日本初公開が1995年7月となってた。
夏だったような気はするような。
配信やレンタルでも観てないので、
本当に29年ぶりに観たことになる。
結構忘れてたけど、
映画が始まると冒頭すぐに、
「あっ!思い出した!
グロリア風のブリジット出てくるよ!」。
酔いそうな手持ちとフィルターの残像感の中、
次々と思い出していく。
当時は金城武のことをよく知らなくて、
日本語上手って思ってしまったことなど。
トニーレオンとフェイウォンのパートになると、
ほぼ完璧に覚えてた。
30年近い時が流れても
やはりスクリーンの中の
トニーレオンはセクシーで、
フェイウォンはキュートすぎる。
59歳になったオレは、
30歳の時と変わらず
フェイウォンに恋した。
映画のあとしみじみと
この30年で失った多くのものたちに
思いを巡らす。
誇り、意地、自信、恋、
若さ、
友人、
親や親戚。
昨日また一人中学の同級生が旅立った。
「お疲れ様。寂しいじゃんかよ」。
それでも得たものも沢山ある。
死ぬまで勉強。
まだまだ得るものもあるだろう。
ウォンカーウァイ、4kリマスターシリーズ、
次は『天使の涙』が公開されるようだ。
楽しみ。
さて肝心な映画の感想ですが、
ウォンカーウァイ作品の中で、
数年前に配信で見返した
『欲望の翼』、『花様年華』に比べると、
ちょっと幼稚に感じたのは正直なところ。
多くの人がウォンカーウァイと
クリストファードイルコンビを真似たこともあり、
最初に観た斬新さやオシャレ感は
薄れてしまったのかもしれない。
でも一箇所歳をとったことで
グッっときたセリフが、
フェイウォンが憧れのカリフォルニアに
思いを馳せながら聴き続けていた
ママス&パパスの『夢のカリフォルニア』を
トニーレオンが聴いていて、
それを見たフェイウォンが嬉しそうに、
「この曲が好きになったの?」と問うと、
「慣れたんだよ」と優しく答えるトニー。
半分の嘘と半分の本当。
センチメンタルな夜でした。
おやすみなさい。