合唱部で学んだこと
パンクロッカーの井下斗和です
祖父母宅で過ごすお盆の最終夜、時間が本当にあっという間に過ぎたと感じながら、私はこれまでの経験を振り返っています。
さて、今日は『合唱部で学んだこと』について書いてみようと思います。私が中学生の時、合唱部に入部したのですが、そこには20人の女子とたった2人の男子という、10倍の差がある環境でした。本番では有志の男子が少し増えましたが、それでも女子が圧倒的に多かったのを覚えています。
そもそもなぜ合唱部に入ったのかというと、最初は軽音部を作ろうとしたのですが、残念ながらそれが叶わなかったからです。代わりに合唱部に入ったのですが、当時は「しょうがないから」という気持ちが強かったですね。だけど、意外と人は順応するもので、だんだんと楽しくなってきたのです。
しかし、楽しさ以上に自分にとっては試練の場でもありました。自分は他のメンバーに比べて上達が遅く、何度練習してもなかなか合唱に合わせることができなかったんです。特に音程を取るのが苦手で、何度も何度も練習して、ようやく先生から「音程が完璧だ」と言われた時の嬉しさは今でも覚えています。
この成果の裏には、同じ学年で唯一の男声の友達がいました。彼は毎日私に付きっきりで教えてくれて、1音1音丁寧に指導してくれました。本当に大変だっただろうなと思います。感謝の気持ちは今でも忘れません。
でも、そんな彼のサポートがあったにもかかわらず、時には辛くて美術室に逃げ込んでしまったこともありました。そんな時は先生が探しに来て、しっかりと叱られたものです。
NHKコンクールという合唱コンクールに向けて、私たちは毎日朝から夕方まで歌の練習をしていました。特に男子が少ないため、自分の音程が外れたらすぐに目立ってしまうというプレッシャーがありました。でも、それが逆に自分を成長させる力になったのかもしれません。
当時は「音程なんて気にせずに歌えばいい」と思っていたのですが、合唱を通じて音程の重要性に気づかされました。もちろん、今でも音程を取るのは得意ではありませんが、それでも少しずつ上達していると感じています。そして、自分にはパフォーマンスと声量という強みがあるので、それらがうまく合わされば、最高のものが作れるのではないかと信じています。
書きながら、これは本当に自分の中での答えなのか、まだ確信が持てない部分もあります。でも、今のところはこう感じています。もしかしたら、明日になるとまた違った考えになるかもしれませんが、これもまた成長の一環だと思います。
合唱部での経験は、私にとって貴重な学びの場であり、音楽の楽しさや難しさ、そして仲間と共に成し遂げる達成感を教えてくれました。この経験が今の私にどう影響を与えているのか、これからも探っていきたいと思います。
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