日常生活の心の健康

●ストレスとストレッサー
【ストレス】
→心身への刺激。またそれに対する反応。
【ストレッサー】
→ストレスの原因。コントロール不可のものもある。
ストレッサーに対する心身の反応→ストレス反応
主なストレッサー↓
ライフイベント・・・家族の死、結婚、離婚など人生における大きなイベント。
デイリーハッスル・・・日常的いらだちごと。長時間続くことでストレス反応。
【闘争―逃走反応】
キャノンWB
緊急時に身体が適応すること。→心拍数増加や血圧上昇。
【一般的応症候群】
=汎適応症候群
セリエH。悪性刺激に対し身体が時間と共に変化する。
・警告反応期…ショック相(一時的に抵抗力が下がる。体温等の低下、筋肉の弛緩)
       反ショック相(抵抗力が回復。体温等上昇。リンパ組織の萎縮)
・抵抗期…ストレッサーに対し抵抗。その他抵抗力は低下。
・疲弊期…生体の適応エネルギーの限界。抵抗力が低下。体重減少、胃潰瘍など。
【タイプA行動パターン】
フリードマンM,ローゼンマンRH
狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患のリスク高い。
主なタイプA行動パターン↓
・競争心強く野心的。負けず嫌い。
・他人への攻撃性や敵対心強め。
・時間に追われ切迫感をもって生きている。
タイプAの反対でおおらかで競争を嫌うタイプのことをタイプBという。
●対処
【コーピング】
→ストレス反応を緩和する対処法。
ストレッサーに対する評価
・1次的評価…ストレッサーが自分に対して重要か有害かなど評価。
・2次的評価…ストレッサーに対して自身で対応可能か評価。
→重要かつ有害で対処できない場合ストレス反応が引き起こされる。
コーピング
・問題焦点型コーピング…ストレッサーへの直接的な対処。
・情動焦点型コーピング…情動でごまかす。
【ストレスマネジメント】
ストレスの成立を阻止。心の問題発生を予防。
対人援助職においてセルフコントロールやセルフリラクセーションは重要。
漸進的筋弛緩法→ジェイコブソンE。筋肉の緊張と弛緩を繰り返しリラックス。
レジリエンス→自己回復力。逆境でもくじけない能力。
ハーディネス→ストレス下でも精神的・身体的な健康を維持できる性格。
ハーディネス3つのC
・コミットメント…様々な状況に深くかかわろうとする。
・コントロール…自身の置かれた状況を制御。
・チャレンジ…困難も自分への課題として糧にする。
【危機介入】
→災害や事件、事故、病気などに対しアセスメントと解消。短期集中的に以前の状態まで回復させるよう働きかける。
危機介入の種類↓
発達に伴う危機…進学、就職、結婚など予測できる出来事。
状況に伴う危機…失業や離婚、災害や病気など読めないもの。
●ストレス症状
【バーンアウト】
=燃え尽き症候群。フロイデンバーガーHが提唱。
マスラックC→バーンアウト尺度(MBI)を開発。①情緒的消耗観②脱人格化③個人的達成感の低下から見て測定。
・主な原因…緊張感の持続とその成果が表れづらい仕事で多く見られる。対人援助職に多い。
・主な症状…仕事への気力低下。不適応。情緒的消耗観。脱人格化、非人格化。個人的達成感の低下。
・対応…早期発見、職場での配置、勤務体制、研修等での対策、上司や同僚への自己開示。

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