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それはタクシーの風がぬるかったせい

連日の猛暑ではありますが、原宿に行ってピザを食べた。自分はピザが好きらしいということに大人になって気が付いたのだけど、それというのも何が食べたいか考えると大抵ピザのことを思い出すからだ。

赤ワインが大好きなのは自覚していたので、赤ワイン飲みながらだとピザもいいな、っていう感覚で、あくまでもピザは赤ワインのお供として好きなのだと思っていたのだが、そんなことはなく、ピザ、大好きですという気持ちに気づいたのだった。これまで友達だと思っていたあの子のことが好きだったと自覚してドキドキしているような感じ。恋。

そしてピザは美味しかったのだけど、テラス席併設のそのお店は冷房ガンガンつけてても暑く、食べ終わる頃には汗だく。そして腹ごなしに青山ブックセンターに向かったらこれまたとんでもなく暑くグッタリとしてしまった。

書店で涼んだものの、もはや歩く気力もなく流しのタクシーを捕まえる。が、暑いのだ。車内の空気がぬるま湯のようで、じっとりと包み込んでくる。当然冷房強めにお願いしますと言ったものの、運転手さんはこれで最強なんです、とにべもなく言い放つ。これが、、最強、だと⋯⋯!?

涼みながら帰ろうという魂胆はいとも簡単に打ち砕かれ、せめて後部座席の風量を強めたところ、生温かい風が吹きつけてくる。暑い。そしてだんだん気持ち悪くなってきて最終的には風を弱める事態に。

後ろの席のは送風しかできないからね、クーラーは前についてるココだけだからさ、と運転手さんは言い訳のように説明してくれるのだが、いくら何でも異様な暑さだった。

今思い出しても、絶対にあのおじさん何か設定間違えてるとしか思えない⋯⋯。

夜は銀座で会食。冷えたビールを飲んだら体調もすぐに良くなった。身体は正直なものである。

帰宅後ペソアを少し読んで寝た。

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