タイピングのお客様対応時の注意点〜具体的なトークの流れとともに〜
はじめに
お客様にはタイピング(文字のみ)の方と、おしゃべり(音声付き)の方と2種類あります。
お客様が選んで、どちらにするかを決めていますので、チャットレディはそれに応じて、対応する必要があります。
今回はお客様がタイピングの場合での注意点と、初心者向けに会話がスムーズに行く5つの話のタネをご紹介します。
タイピングには時間がかかる
ものすごく当たり前のことなのですが、いざ自分が出演して〜となると忘れがちなのが、
タイピングには時間がかかる
ということです。
ライブチャットの仕組み的にも、部屋に入るボタンを押してから数秒は、読み込みの時間がかかります。そして、画面が表示されてから、文字を打ち始めます。
タイムラグがあるということ、しっかり覚えておきましょう。
①お客様が入ってきた!(向こうも読み込み→画面表示がされた状態)
②マイクをオンする(お客様は文字を打ち始める)
③冒頭の挨拶をする(この時点でもお客様はうち終わってないかもしれない)
④お客様の反応を待つ(打ち終わって送信ボタンを押す)
という流れになります。
このタイムラグの間、チャットレディの人は待たねばなりません。
不安ですよね?何も文字が飛んでこないと、あれ?って思いますよね。
焦らないでください。
ひとまず黙って待つのが得策です。
ここであたふたしないことが、お客様も安心できます。
実はこの間、焦っているのはどちらかというとお客様です。
焦るほどに間違う可能性も上がります。打ちミスがあるかもしれない。ですので、ゆっくり待ってあげて、お客様のタイピングのペースをつかみましょう。
お客様のタイピングペースで感情を読み取れる
お客様によってタイピングのペースは様々。
遅い人もいれば、早い人もいます。この最初の挨拶の段階で、早いのか、遅いのかを把握します。
把握しておくと、その人の通常のペースとは違うペースで帰ってきた時に、喜んでるのか、興奮してるのか、食いついてきているのか、飽きてきてるのか、眠たくなってるのかがわかります。
タイピングのお客様は姿が見えません。音で様子も伺えません。なので、このタイピングのペースで相手の感じを掴むのです。
傾向として、ですが、タイピングが早い人は若い、ちょっと遅い人は年齢層が高い可能性があります。じゃないパターンもありますが、これで年齢層の予想もつけられます。
ですので、冒頭2〜3分は、お客様のタイピングのペースを掴む時間だと思って、ゆっくり話し、タイピングしているだろう時間は待ってあげましょう。
待たれてると焦る、という人もいますので、待ってる間は画面をじっとみたりしない方がいいかもしれません。髪を直したり、ちょっと座り直したりして間をつなぎましょう。
まず導入部分、自分の中で1つテンプレートを作っておこう
最初は誰でも、初めての人と話すのって抵抗があるかと思います。
何を話したらいいんだろう…
変なこと言っちゃったらどうしよう〜
と考えて、無言になってしまったり、
緊張しすぎて変な言葉遣いをしてしまったり、
そう言うことは多々あると思います。
ただ、意外と導入っていつでも同じテンプレートみたいなものを作っておくと、スッと始めらレルようになります。
初心者の人にとっては画面上で誰も相手がいないのに話しかけるのってハードルが高いものと、感じる人もいらっしゃるでしょう。
そういう方は特に、冒頭部分に何をいうか、しっかりとリハーサルをしておくとスムーズです。
参考にできるのは、アイドルの自己紹介・漫才の一番最初の掴み、Youtubeの配信者の冒頭。
私の場合はこれです。
「わーー!○○さん、こんばんは〜〜♪ありがとうございます〜〜ぅ!てんてんです、よろしくお願いします!んでんで?今日は何してたの〜〜?」
私の場合はテンションが高いキャラクターですので、このようになりました。
普通のテンションでも、のんびりテンションでも、こういった「挨拶+最初の質問」をしっかり用意し、リハーサルを何度もしてみてください。緊張するかもしれませんが、これを言えばいい、と思っておくことで心が軽くなるはずです。
挨拶後はどうするのか?
もちろん、挨拶後の質問が返ってきた後も、しっかりと会話を続けなくては行けないですね。
会話にはある程度パターンがあります。
返ってくる答えも数種類しかありません。
今日何してたの?→仕事だよ/休みだよ/ねてた/何もしてない
この4種類しかないと言っても過言ではありません。
で、会話が得意じゃない人はここで、
「そうなんだ〜」で終わってしまいます。で、やばいやばい、次の質問💦 となり、「今日暑くない?」という何の関連性もない質問をしてしまいます。これだとあまり盛り上がりません。
何らかの関連性を持たせる接続後を入れる努力をしてみましょう。
今日何してたの?→仕事だよ
そうなんだ!お疲れさまぁ。今日は忙しかった?→忙しかったよ
わー、そっか、じゃあほんとにお疲れだね。疲れてるのにチャットきてくれてありがと〜!→いえいえ、癒されたい!
うんうん、わかるよ〜、ちなみに○○さんは何してる時が癒されるって感じなの?→おっぱい見てる時!
こんな感じで、
質問の答えに対する応答(そっか〜/そうなんだ〜/うんうん)+肯定言葉+答えに入ってる言葉を引用した質問
という形にすると、会話がスムーズな風に聞こえてきます。
盛り上がってるぽくなります。
接続言葉で便利なのは
「ちなみに」「気になったんだけど」「ちょっと聞いていい?」
この言葉は「肯定」の後につけると、関連性のない質問でも話を展開させることができます。
覚えておきましょう。
以下はどんな人が来ても
ある程度次のチャットにつながる可能性のある話題のテーマを挙げてみました。
①天気や気温の話
Kumarokuさんによる写真ACからの写真
「暑いね」とか「寒いね」とか、「最近晴れてて気持ちがいいね」など、天気の話から入ると、相手も乗ってきやすいです。これは王道中の王道です。良くも悪くも、可もなく不可もないので、本当に困った時に使うのがベターです。
初めましてのお客様よりは、少し慣れてきたリピーターさん向けの会話のテーマです。
②プロフィールを見てくれたかどうかを聞いてみる
お客様は大抵、吟味に吟味を重ねて、あなたの部屋に入ってきます。プロフを見ている人がほとんどかな、と言う印象ですが、そうじゃない場合もあります。ぜひプロフを見てもらって、そこから共通の話題を見つけていきましょう。
<プロフを見てくれていた人の場合>
「プロフ見てくれたんだ!ありがと〜〜!なんか、いいこと書いてあった?どこが印象的だった?」
お客様がどんなことに興味があるかを引き出すための言葉です。これを聞けば、ある程度、どこに引っかかったのかがわかる場合があります。そこから話を発展させていきましょう。
<プロフを見ていない人の場合>
「えっ!じゃあ、何がよかったの?サムネかな?プロフ見てないなら今見てみて〜〜」
と自分のことをもう少し深く知って欲しい風に聞こえる言葉を投げかけます。
と、いうことがあるので、プロフィールはきちんと充実した情報を乗せておきましょう。
これでお客様も、話のとっかかりを見つけやすくなります。
趣味欄に引っかかってくれた場合は、特に共通しているものがあると話が広がりやすいですね。
③お客様の名前に突っ込んでみる
チャットに来るお客様の中には、変な名前のHNをつけている人が結構います。アニメのキャラだったり、性癖だったり、サイズだったり、歴史の人物だったりと様々。
その名前にツッコミを入れてみたり、いじってあげると、実は非常に盛り上がったりします。本名の人はほとんどいないので、いじったところで傷つく可能性はすごく低いですから、そこまでナイーブに考えなくてすみます。由来を聞いてみるのもいいでしょう。思わぬところで盛り上がるかもしれません。
④時事問題やニュースの話
これも、天気と同じくらい、知っている人が多い話題ですので、「いやー、こないだニュースでこんないい話があったけど知ってる?」とか「どう?そっちはコロナとかなってない?元気なの?」と、今日みたニュースの一つをピックアップして、質問を投げかけてみるのもありです。
ただ、ニュースや時事問題は個々の見解に大きな差があったりもするし、最初の段階での質問としてはちょっと高度ではあります。政治の話、宗教の話は避けた方が無難ですが、ふわっとした感じでお話できそうだったら、とっかかりにはなるでしょう。
⑤お客様のことを根掘り葉掘り聴く
会話の鉄則としては、これはあまり好まれにくいところではありますが、ライブチャットではむしろ「お客様に対してめっちゃ興味ある!」スタンスの方が好かれる可能性が上がります。
マンツーマンならなおさら、突っ込んだ質問をしやすくなります。
パーティの場合はもう少しやんわりと、誰もが好む万国共通の下ネタ質問がウケますので、多少なりとも下ネタ質問への抵抗は捨てた方がやりやすいと思います。
ダントツで我々チャトレがされる質問は
「最近エッチした?」
というものですが、もうそっくりそのまま、お客様にぶつけてみてください。下ネタ質問はひとまずそれでOKです。(ふーん、で終わらせないようにね)
マンツーマン状態の時は、どんな仕事してるか、どの地域に住んでいるか、奥さんは?子供は?彼女は?休日は何してるの?趣味は?パソコン得意?アニメ見る?ゲームする?最近ハマってるものは?理想のデートはある?理想の女の子のタイプは?好きな芸能人は?
いくらでも出てくると思います。
100の質問って昔、流行ったものがあるんですが、その質問の中からピックアップすると、お客様に対して興味があるっぽくなっていきます。
5個くらい質問した後に、
質問責めしてごめんね!
差し支えない範囲でいいからね!
こういう気遣いの一言を挟めば、10個くらい質問しても怒られませんw
まとめ
今回はタイピングのお客様向けの対応方法について、会話の流れとトークスキルを加えて皆様にシェアしてみました。
とはいえ、基本的にタイピングの場合は相手の反応がイマイチ見えづらいため、どんなリアクションをしているのかがわかりません。同じ「いいね」と言う言葉でも、「いいねぇ!↑」なのか「フゥン、いいね…」と流してるのか、もうさっぱり!となることもありますが、落ちられない限り、相手は楽しんでいると信じてください。そして、落ちられたとしても、自分のせいだと思わないことです。大体はポイント切れですから。
そして、自分の話ばかりをするのではなく、「○○さんは?」と頻度高めに聞いていくのも大事です。
「聞き上手になってください。」とは、よく言われますが、それは全部を質問系で返すのではなく、自分も会話を楽しんでいる!と言う空気と、相手のことを知りたい!と言う気持ちを表現することなのです。
会話はコミュニケーション、お互いに楽しむ気持ちを忘れずにいきたいですね。お客様は楽しませてくれよと思っているかもしれませんが、我々の手腕次第でつまらない男をちょっとだけ面白くすることはできるはずです。
引き出してあげる、そんなつもりで臨めると最高ですね。