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もうお前が2番目で良いよ(コードギアス 奪還のロゼを見たお気持ち表明)

 こんにちは。

 15歳の時にコードギアスにアニオタ入りさせられた男が、奪還のロゼを見てお気持ち表明をする記事です。ネタバレはありますが考察はしないつもりのため、ただのお気持ち表明となります。

なんで皆喋れてるんすか?

 終幕は公開4日目と少し出遅れて映画館で見た。既に見た友人の感想で「語彙を消失してしまった」というネタバレは踏んでしまっていたが、SNSでの詳細なバレは全力で防ぎつつ終幕に挑んだ。

 先ほど見終わったわけだが、あまりにも喪失感が大きすぎて、無理になってしまった。頭の中では色々なシーンを思い出しているものの、どれも言葉にならなかった。とにかくラストの感動が大きすぎた。

 しかし、意外だったのは、僕はこんなハアハア言うことしか出来てないのに、他の映画館から出ていく人は「いや、まあ、ツッコミどころは多少あるけど面白かったよね笑」みたいな顔をしてるのが不思議でしょうがなかった。ツッコミどころはあるけど、そこじゃないだろ! 人が、人が死んでるんですよ! 俺達の主人公が大切な人を守って死んでるんですよ! じゃあ無理だろ! 無理になれよ!

考察なんて

 考察なんてどうでもいいし、感じるままで僕は面白かった。途中までシャルルクローンの話とか、作られたのは当初どういう目的で、今はどういうことを考えて自律的に動いてるんだとか、それより俺達のゼロはどこで何してんだよ~とか、マジかよL.L.最低だなとか、色々思ってたがもう全部どうでもいい。サクヤとアッシュの貢献が凄すぎる。もうなんでもいい。話とかどうでもいい。(自暴自棄)

 もちろん話の展開の良さとか、その展開の速さ自体も良かったし(さすがに速すぎたけど)、ファウルバウトが登場してあまりにデカすぎて強すぎる絶望感とかの、最終戦に行くまでのお膳立てとか全部全部やって行く盛り上げ方が素晴らしかったのは間違いない。最後のギアスをかける2人の祈り(?)のシーン、「うおおおおおお」と声を出してしまいそうになるくらい、僕の心は熱くなっていた。そして、こんなにも主人公たちを愛してしまっていたのかということに僕は驚いていた。

伝説の3分(仮)

 そして衝撃はノーランド戦から始まる。待ちに待ったガチで最終戦。お膳立ては全て終わり、状況は全てクリア。とにかく戦うしかない状況で、とにかく60秒やるしかない。それしか道は残されてないことが、雑魚視聴者の僕にも理解出来た。始まるオルテギアの高速行動と、カウントダウン。

「あと50秒」

 この時、普段ディティールに疎い僕だって気付いた。しっかりと10秒経っていることに。僕が感じていた時間と、彼らが感じていた時間が同じであることに。「マジで良いんすか? この戦いを贅沢にそのまま見せてくれるんすか? あぁいいっすね〜」とそこまでは半ば余裕を持ってヘラヘラしながら見ていた。しかし、あとは激しいKNF戦とBGMに酔いしれるだけだった。ヤバイヤバイ、コイツらも制作陣も命懸けすぎだろと思って、映像に揺さぶられ続けた。とにかくこのシーンがエグすぎて忘れられない。映画館で見てよかった。

 その後、倒れるノーランドと始まる謎の1分(?)カウントダウン。なんでなんでエナジー切れるのおいおいおい、と考える暇もないままアッシュの死とサクヤの号泣。息をつく間もなく、作品内で数ヶ月後の世界に。そのままエンディング。気持ちの整理がつかないまま、映画館の照明が点いた。いや、無理だって。心のなかに何も残ってないって。何も考えられんて。

 僕だって予想していたさ。3章終了時点で、「ギアスの力は人を孤独にする」のだから、今作もきっとそうで、最後にアッシュが生きられないことは予想していた。しかし、戦いで揺さぶられていたところへ、突然のショックな出来事が受け入れられなかったのだ。まさかコードギアス奪還のロゼでこんなにも大きな喪失感が生まれるなんて思っていなかった。それぐらいアッシュは偉大な主人公だった。

15歳の僕~!

 なぁ。今でも思い出す。ある日曜の夕方、コードギアスR2の最終話を見た後、お前は布団の中で「ルルーシュ~~~!」と言いながら泣きまくったな。あの時、お前はまるでカレンだったよな。多分初恋だったし、初失恋だったよな。カレンになった気分で、ルルーシュのゼロレクイエムを見てたんだよな。(ちなみに終幕でカレンが相変わらずカッコいいセリフ言ってた時、コイツ変わらねえなと思って嬉しかった。)

 あれから福山潤と櫻井孝宏が好きになって、アニオタになって、大学生の間にアニオタをやめて、今の僕は他の継続出来てるオタクに向かって「今クールなんか面白いアニメやっとる?w」と煽ってるクソな30歳だ。

 そんなおっさんの感情をこんなにも動かしてくるなんて。終幕を見て、喪失感に耐えながら映画館をあとにして、電車に乗ってもハアハア言いながら耐えさせるなんてね。(家にたどりつくまで頑張りました)

 やべえよ。

 さすがに15歳へのゼロレクイエムの衝撃は超えられなかったと思うけれど、あれ以来だろうな。コードギアスがアニメを好きにさせてくれて以来、他にも色々好きな作品はあったけれど、コードギアスに戻ってきたんだ。「コードギアスに戻ってきた」って今書いたことで、ものすごい納得した。僕を構成する大切なオタクの一面はコードギアスに与えられて、今までずっと変わらなかったんだ。僕の人生はこれからもコードギアスなんだ。奪還のロゼはもう僕の中で2番目に面白いアニメでいい。全然冷静じゃないけど、こんな気持ちになることなんてあれ以来なんだから、自信を持って言っていこう。お前とお前で良い。僕の1番と2番はどちらもコードギアスだ。

 だから、何でもしますし、いつでも良いので、どうか次のコードギアスをください。コードギアスを守ってください……!

 あと最後に馬鹿なこと言うんだけど、生きろとギアスをかけられた気がしたね。だから次のコードギアスまで僕は生きるし、命を懸けて生きられたらいいな。

 アッシュ~~~~!

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