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炊飯の記憶
炊飯生活前夜
子供の頃、夏の林間学校で飯盒炊爨をした記憶はありますが、どのように炊いたかは当然ながら記憶に残っていません。キャンプを始めた頃のご飯は、湯煎で作るサトウのごはん専門で、飯盒や鍋で炊こうなど考えてもいませんでした。さて、ひょんなことから26歳の頃に半年だけアパートで一人暮らしすることになりました。半年のためだけに炊飯器を買うのも勿体無いので、キャンプで炊飯ができるようにと兵式飯盒を買い求め、趣味と実益を兼ねた炊飯生活を始めるのでありました。失敗を繰り返し、いまでは炊飯係を命じられるところまできました。ここでは過去の炊飯について記憶をたどり思い出を留めておきたいと思います。
トレック1400での炊飯
まずは、鍋=スノーピークトレック1400(アルミ)+熱源=snow peak GIGA Power WG stove(2001 Limited edition) での炊飯です。このギガパワー発売前のBE-PAL誌でトライアル記事が書かれており、プレヒートなしで火力が安定、フレームリングで炎が縦に上がり火力が集中する、そして脅威のとトロ火が可能などの評価があり期待を煽っていました。乗せられて、私はシリアルナンバー付き、ケース付きの2001リミテッドエディションを購入することに。スノーピーク初めての液モノストーブの完成度は高く(クレーム2回発生していますが)トレック1400との炊飯での相性は非常に良かったです。
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一升炊飯
炊飯係なのでオファーがあれば、様々なシュチュエーションに対応します。グループキャンプなどで8人程度なら4合炊き×2セットで対応しますが、10人程度になると1升炊きシステムを発動します。圧力鍋=パール金属の6リッター鍋+熱源=OPTIMUS3を使用します。ここで大切なのは米:水は1:1になります。火にかけて12分弱で圧力が上昇しその後、弱火にして消火。10分蒸らして出来上がりです。如何せん1升飯なので頻繁に炊飯することもなく、さりとて練習などもできず、マニュアル通りの炊き方になってしまいます。
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ライスクッカーでの炊飯
ユニフレームfanライスクッカーでの炊飯。立て付け上はご飯炊き用の鍋ですが、吹きこぼれ防止の深い縁、アルミ板厚2mmのしっかりした作り、フッ素加工でお手入れが楽など普通の鍋としても優秀です。OPTIMUS45などの灯油ストーブでは熱が集中してしまい、広い鍋底では温度のムラができてしまうのが悩ましいところです。それでも焦げありきで強めに炊けば良い結果になると思います。
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アルミ羽釜(2合炊)での炊飯
まだユニフレームでキャンプ羽釜が売られていない頃、ホームセンターなどで2合炊きの羽釜が売られていました。気のせいかもしれませんが、最近は土鍋系が多く売られておりアルミのミニ羽釜は見かけなくなりました。このミニ羽釜には焼杉風味の蓋が付属していたのですが、釜の中を見ながら炊飯できるのでは?と考え耐熱ガラスの蓋を買い足しました。また、この羽釜は内面がフッ素加工されており非常に便利なものでした。最近はメスティンや戦闘飯盒、キャンプ羽釜などを使用しているため出番が少ないところです。でもこの頃の炊飯スタイルと今は違うので物置の奥の方から引っ張り出して使ってみたいと思います。
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旅の思い出と炊飯と
峠の釜飯を食した後、つい空きの容器を持ち帰りがち。洗ってみるものの、何に使うか?といえば漬物の容器として活躍するのが精一杯というところではないでしょうか?折角ですので、これで炊飯してみましょう。炊飯の仕方は。おぎのやの公式HPに書かれています。一時期集中して、この空き容器で炊飯していました。熱源は固形燃料、ホワイトガソリン、灯油ストーブなどなど。いい感じで風格が出てきたのですが、20回?くらい炊飯したところで日々が入って割れて終了してしまいました。味わい深いので、また「峠の釜飯」を買うところから始めましょう。
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