小1の息子が不登校になった話その4 幼稚園のときから心配はしていた
実は行き渋りが始まったときに思ったのは「ああ…やっぱり…」だった。
「まさかうちの子が学校に行けないなんて!?」という動揺ではなく、「しまった…!しっかり対策しておけばよかった」という後悔が最初の気持ち。
というのも、いくつか気になることの片りんが見えていたから。
・新しい環境が苦手
知らないところ、初めてのところへ行きたがらない。休日もずっと家にいたがる。子どもが外遊びしたがらないって…そんなことある?
でも、私自身が子どもの頃、お家大好きっ子。息子の気持ちに共感してしまう。わかるよー。自分のペースで遊びたいよねー。
・自分の決めたことしかやりたくない、やらない
これ…学校生活や集団生活と相性悪すぎでは?
・一番気になっていたのはこだわりの強さ。
直接学校とは関係ないけれど、一番気になっていたのはこれ。気に入ったものしか身に着けない。
まわりが勧める服は絶対に認めない、自分で厳選したお気に入りしか着ない。
色にもこだわりがあって、たとえばブルーでも彩度が高く、鮮やかなものしか認めない。いわゆるクレヨンの「あお」ではないとダメ。最近流行りのくすみブルーは「これはちがう色」とこだわり発動。
よく細かな違いを見分けられるな…と、感心するくらい。
お気に入りがサイズアウトしたら、新しい服を見つけるまで何か所もお店を回って探し回っていた。
もこもこした感覚も好きではないらしくジャンパーも嫌がり、どんなに寒くても着ようとしなかった。(感覚過敏もある…?と思ったり)何度も買い物に行くのにイライラ、お気に入りが見つからないのにイライラ…。もう、なんでもいいから身に着ければいいじゃん!と何度思ったことか。
とはいえ、このこだわりを、あんまり困りごととしてとらえていなかった。なぜかといえば、私のおおざっぱスキルを大いに発動していたから!
気に入った服が見つかれば同じのを5~6着買えばまったく問題なし!めっちゃ楽!ジャンパーを着なくても風邪をひかなければOK!なんだったら薄着しているから丈夫になっているかも!靴がサイズアウトしちゃうと、次が見つからないと困るんだけどね!でもまあ、さすがに本人も履けなくなったら次探すよね?「私服の制服化」も流行っていることだし、これはこれでアリ!なんだったら私も見習いたい。
とてもとてもとても!気になりつつ、法事や入園式のときはスーツ、七五三のときは袴と、TPOに合った服装はしている。
こだわり<TPOであれば、そこまで気にすることはないのかな…と考えていた。
もしかしたら何らかの特性があるのかも…と思いながら、様子見で来てしまった。なぜなら、逆説的かもしれないけれど、上記以外気になるところがなかったから。
指示は通るし、落ち着いている。なんだったら私よりもしっかりしていて空気も読める。多少ぶつかることはあってもお友だちとも仲良くしている。コミュニケーションスキルも問題なさそう。ちゃんと自分の気持ちを言葉で表現することもできる。
小学校入学前の就学相談の案内に目を通しつつ、なんだか敷居の高さも感じてしまい…。
たぶん大丈夫だろう、と判断していた。私のバカ―!と、今は言いたい。