早稲田文学散歩②〜漱石山房記念館
前回、村上春樹ライブラリー訪問のお話を書きました。
村上春樹の世界を心ゆくまで味わったあと、私の向かった先、それは…
新宿区立漱石山房記念館!
村上春樹ライブラリーから早稲田通りを渡って反対側になりますが、歩いて10分もかからないほどの近さです。
新宿区が運営しているので、入館料も300円とリーズナブル。
ここでは夏目漱石の生涯をまとめたビデオの上映(入り口で見られます)、パネルの展示、2階は初版本のレプリカをはじめ漱石作品に関する資料がまとめられています。
一時帰国のときは必ず訪問しているのですが、何度見ても初版本の装丁の美しさに感激しています。とても丁寧に作られているのです。
昔の本は手がかかっていますね。
漱石先生はご自身で絵を描かれたので、その作品も見ることができます。
ちゃんと先生について習ったそうで、かなりお上手なんです。わたしはとてもこんなふうに描けない。
それにさすが明治の文豪、字も美しいです。
私信のお手紙など、達筆すぎて全然読めません…巻物になっていて、
これまた趣があります。
館内は指定された場所以外での撮影は禁止なので、時間をかけてじっくりと展示物を目に焼き付けていきます。
展示を見終わったら、ギフトコーナーでお買い物。
ポストカードや一筆箋、メモ、マスキングテープ、トートバッグなどさまざまな漱石グッズが手に入ります。
わたしが今回狙っていたのはこちらです。
漱石先生のアクスタ!
これを手に入れたかったのでした。
そして「こころ」初版モチーフのブックカバー。
ほかにもひとつマグネットを買いました。マグネットは初版本装丁モチーフなど、いくつか種類があります。
さて、ここで一息。
漱石山房にはカフェもあります。
シュールな黒猫さんがトレードマークのCAFE SOSEKI。
ここでいつも「空也最中セット」をコーヒーと一緒にいただきます。
空也最中は、漱石先生のお気に入り。
甘さ控えめで美味しいです。コーヒーともよく合います。
ここでまったりしながら、ライブラリーにある漱石本を読むことができます。
昔、国語の授業で読んだ夏目漱石の作品、それもいいけれど、わたしは岩波文庫の『漱石書簡集』がかなり面白いのでおすすめしたいです。
それから、夏目漱石にハマった漫画家、香日ゆらさんのこちらの本を読むと、面白すぎて、漱石沼に一歩足を踏み入れることになるかもしれません。
最後に、わたしのiPhoneのバッテリーがほぼ無くなってしまい、モバイルSuicaが電池切れが怖くて使えず、帰りは切符を買ったという、アホみたいなオチがつきましたが、早稲田文学散歩、まるまる1日どっぷりと本に浸かって過ごすことができました。