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【Audible】『消費される階級』酒井順子
先日聴いて、本まで購入した小林聡美さんの本、『わたしの、本のある日々』のあとがきの対談に登場されていた酒井順子さん。
最近は雑誌の記事でもよくお見かけします。
今回聴いたこちらですが、現代社会を酒井さん目線で独特な考察がなされています。
この年代の女性だからこそ書ける(言える)。
社会を「上に見る」または「下に見る」ことで視点を変えながら語る21章です。
特に
超高齢時代のおばあさん格差
デジタル下層民として生きる
世代で異なる、斜陽日本の眺め方
は、元々日本社会にあった価値観と、新しく加わった価値観がガチンとぶつかり合っているみたいで面白いと感じました。
ただ、文章に酒井さん独特の強い癖があります。
一文が長い傾向があり、オーディオブックで聴くには少し集中力がいると思います。
気楽にぼーっと聴いているだけだと理解が追いつかない箇所があり、何度か聴きなおしました。私だけかもしれませんが。
身の回りのもやもやした出来事を言語化し、「それってきっとこういうことよ」とキッパリ言い切る女友達(または先輩)の話をずっと聞いている感じでした。
読者によって、合う合わないがはっきり分かれる本かもしれません。
著者の痛快な物言いを楽しみたい方におすすめします。