#541 「Y交通事件」大阪地裁
2021年7月7日に配信した「会社にケンカを売った社員たち」第541号で取り上げた労働判例を紹介します。
■ 【Y交通(以下、Y社)事件・大阪地裁決定】(2020年7月20日)▽ <主な争点>
性同一性障害のタクシー運転手への身だしなみ規定の適用など
1.事件の概要は?本件は、性同一性障害の診断を受けたX(タクシー運転手)が雇用されているY社に対し、同社の責めに帰すべき事由による就労拒否があったと主張して、民法536条(債務者の危険負担等)2項に基づき、賃金の仮払いを求め