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サンライズ出雲往復旅その4

さて、出雲市駅の待合所やお土産屋さんで時間を潰していましたが、そろそろサンライズ号が入線してくる時間になったので改札を通ることにしました。
ホームに行くと東京行きの文字がもう出ています。
私の行った行程ではわりと待つ時間が長かったので、松江とか米子とか行ける人はそこで観光したりしてそこからサンライズに乗車して帰るのもいいのでしょうね。私は何しろ土地勘がないので出雲市から乗車にしましたが。

帰りはここで乗ります

帰りは2号車の7番席でしたので、ここで待ちます。行きはソロでしたが帰りはB寝台シングルが取れました。

ここが今夜のお宿です

行きがソロだったからか、B寝台シングルの部屋はとても広く感じました。最初からシングルだったらそうは思わなかったかもしれませんが、足元も広いし、荷物も座面の横のちょっとしたスペースに置けますし、なによりソロよりは立ち上がれる余裕があります。サンライズにはこの他にA寝台などもありますが、シングルでも全然いいです。まあ、いつかは他の部屋にも乗ってはみたいですけどね(なかなか取れなそうですけど)

テーブルもあるんだ!
こっちが頭になるのね

上の画像の右のところに少しだけスペースがあってそこにリュックを置けました。ソロの時は入り口の靴のある床に直置きするしかなかったことを考えると広く感じます。足側にはテーブルがあり細々としたものが置けそうです。

ほどなく発車の時間になり、サンライズはゆっくりと出雲市駅を後にします。滞在時間は短かったけど出雲大社にお参りできたので満足です。
車掌さんがきっぷを拝見にきてから着替え、昨日と同じようにビールと氷結無糖を飲んでいると、疲れと睡眠不足からかものすごい睡魔におそわれ、あっという間に寝てしまったようです(しかも完全に寝落ちしていて布団もなにもかけずに寝てました)
そして気がつくとサンライズは静かに停車していました。乗務員さんの交代の駅だったのでしょう。夜中の3時17分ごろでした。布団をかけなおし、歯を磨いてもう一度横になるとまたすぐにぐっすり寝てしまいました。

真夜中の駅。向こうの電車は始発を待っているのだろうか…

またまた爆音の車内放送で目が覚めると、サンライズは既に横浜の前まで来ていました。慌てて身支度。正直こんなに寝坊するとは思っていませんでした。それに職業上、朝は5時台にいつも起きているのにまったく目が覚めなかったなんてちょっとショックです。せっかくのサンライズ号なのにほとんど寝て過ごしてしまいまいました。寝台列車なんだから本来はそれでいいのでしょうけれどもね。

横浜を過ぎた頃。すっかり車窓風景は首都圏。

化粧して歯を磨くともう品川。東京はもうすぐです。通勤の方たちが足早にホームを歩いています。まだラッシュの時間帯ではありませんが平日でこの時間にホームにいるなんて大変だな、どこかに出張とかなのかななどと考えてるうちにもうすぐ終点の東京です。

列車は定刻通りの7時過ぎに東京駅に着きました。名残惜しいけどこれで楽しかったサンライズ出雲の旅は終わりです。長い距離を走ってくれてありがとう。もちろん乗務員さんや夜間の保安についていた方たちにも感謝の気持ちしかありません。

今回は思い立ってサンライズで往復というやや無謀な行程でしたが、十分に寝台列車の旅を楽しむことができました。
予約が取れないんじゃないかとか、休みがないからとか、そんな理由はなんとかなる!だから乗りたいと思う方、是非乗るべきです。世の中は格安でしかも移動も速いLCCの飛行機なども増え、列車で時間をかけて行く旅はどんどん減っています。ほんの数十年前までは北斗星やカシオペアなど(定期の)寝台列車があったのに、今ではサンライズ号だけになってしまいました。だから乗りたかったのに…なんて言ってないで乗りたいと思ったその時が吉日です。ほんの少しの行動力でその夢は叶うのです。こんなおばさんがひとりでも行って帰って来れるのですから。ぜひ寝台列車の旅に出てみてください。きっと楽しいですよ(とはいえさすがに往復はおすすめできませんけどね)

そして私は、性懲りもなく『今度はサンライズ瀬戸号に乗りたい』という夢がまたひとつ増えました(実はこの4ヶ月後に乗ることになったのですが…)
その話はまた後日に。

長々と読んでいただき、ありがとうございました。

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