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えきねっと限定大人の休日倶楽部パスの旅その2・いろどりSATONO


さて、熱を出して仕事を休まなくてはならないほど体調不良になりましたがなんとか治していよいよ予約の日になりました。
大人の休日倶楽部パスで乗ってみたかった仙山線の観光列車いろどりSATONO に乗りに行きます。

まず常磐線で上野に行きます。具合が悪いというほどではありませんが、まだ倦怠感がありできれば座りたいのでグリーン券を買いました。日曜日に休みを取ったのですが、朝7時台でも上りの常磐線は割と混んでいて座れなそうだったのです。課金してても座りたい…。


はやぶさで仙台へ

上野に着き、在来線乗り場から新幹線乗り場へ。
大人の休日倶楽部パスでは最大6回まで新幹線や特急の座席指定ができます。今日は行きの上野から仙台までと、帰りの山形から上野までの座席指定をしました。

はやぶさに乗ります

この日は11月中旬とはいえとても気温が高く20度くらいになる予想で、前もって天気予報アプリで服装予想を参考にしたのですが、青森などもっと北に行く方もいらっしゃるのでみなさんしっかりとした上着を着ています。
私はというと、ニットのワンピースにストールを羽織る程度の軽装。荷物も大きなキャリーをコロコロしてる方が多い中、手荷物のみという身軽さです。なんでここにいるの?みたいに見られてる気がする…(でも実際ニット一枚でも暑くて汗をかくくらい暖かい日でした。

はやぶさが入線してきました!

そういえばはやぶさに乗るのは初めてです。乗るのは東海道新幹線ばかり。子どもたちが小さな頃、実家の母に蔵王温泉に新幹線などで行くツアーに連れて行ってもらったのですがその時はまだ『はやぶさ』ではなかった気がする。あんまり詳しくないので申し訳ないんですけど、色がこの色じゃなかった。調べてみるとはやぶさは2011年からということでしたので記憶は正しかった!
(本当にこういう知識がなくてすみません)
さて、その『はやぶさ』は早くて、大宮に停車したらあっという間に仙台なんですね!2時間ちょいでもう仙台。びっくりです。
今年の夏、青春18きっぷを買った時にひたすら常磐線などを乗り継いで仙台に行こうかと時刻表を眺めていたことがあったのですが結局それは実行せずに終わりました。それは確か朝乗ったら着くのは夕方だったはず。でも、それも楽しそうなんですけどね、途中下車しながらのんびりというのもね。
あんまり速いと旅情というものを感じる前に到着してしまう気もしますね。でもそれにしても速いな〜。

この景色を見るためにわざわざ外に出た

仙台駅では初めて降りました。大きな駅で行き交う人も大勢います。さすが仙台。
少し歩いて青葉通りの方も行ってみました。しかし、SATONO に乗り遅れたら大変なのですぐ引き返します。
仙台駅にはあちらこちらに『ずんだシェイク』の文字が。私はずんだシェイクは飲んだことがありませんが、スーパーカップのずんだ味なら食べたことがあります。
ずんだならずんだ餅がいいな…という感想です(残念ながら割と新しい味には慣れない古典的な味覚)
そして、そのずんだ餅をイートインできるお店があるというので探したのですが、私は本当に方向音痴でぐるぐると歩きまわりましたがついぞお店を見つけることができませんでした(情けない)
職場の仙台フェアの時に喜久福のずんだ生クリーム大福食べた事あるからいいか…。いや、でもまたいつか仙台に来たら絶対探して食べよう!と心に決めたのでした。次に来る目的を持つというのもまたヨシ!ですね。


いろどりSATONO

さて、ホームに向かいます

気を取り直して改札を抜け、ホームに降りるともうSATONO 号はホームに入線していました。
たくさんの人がカメラを向けています。もちろん私もスマホで撮影📱

こちらがグリーン車両
今日はこちらに乗ります!
緑色と青色の連結です

まだだいぶ時間はあるのですが、ドアはもう開いていました。ホームにいたアテンダントさんに在来線チケットレスの画面を見せ、「もう乗れますか?」と聞いてみるともう乗れますよとのこと。早速乗車します。わーい🙌

3つだけあるシングルシートを予約しました

ひとり旅ですのでシングルシートを予約しました。私の横にはボックス席があり、小さなお子さんを連れたご家族連れがいらっしゃいました。私には孫はまだいませんがつい笑顔がこぼれてしまいます。「うちも昔はああだったんだなぁ…」などと思うと、今はみんな大人になってずいぶんと楽になったけど少し寂しくもありますね。
でも、今までできなかった気ままなひとり旅、せっかくなんだから楽しまなくては!


仙台から山形へ

さて、発車時刻になりいよいよ出発です。
そういえば事前に『うけとりっぷ』でお弁当を予約していました。車内のアテンダントさんに予約のスマホ画面を見せて受け取ります。
今回たのんだお弁当🍱は『牛肉ど真ん中』と『とろける地層プリン』です。

オリジナルデザインがかわいい😍

東京駅で人気No.1の『牛肉ど真ん中』、いつものあのデザインではなく今回はSATONO デザインでした。プリンには保冷剤がちゃんと入って冷やされていました。

これよこれこれ!

たまに職場でも駅弁祭りという企画で全国の有名駅弁を販売しています。普段はお高めですのでたまーにしか買わないのですが、今日は記念すべき仙山線初乗車ですので豪勢に行きましょう。
普段食べてるお米の量の倍くらいですが頑張って食べました。でも美味しかった。

今年は紅葉がゆっくりめですかね
お天気もよく眺めがいいです

仙山線の歴史と交流電化

この列車に乗る前に仙山線の歴史を前もって知っておこうと、Wikipediaなどを読んだり有名な鉄道YouTuberさんの動画などを観たりしました。
仙山線は日本初の交流電化だったのですね。交流といえば、私は常磐線ユーザーなのですがその取手・藤代間では直流と交流が切り替わるデッドセクションがあります。そのデッドセクションでは空調が止まり、また動き出すと「ああ、帰ってきたな」と毎度思います。
というわけで、そんなところはそこいら中にあると思っていたのですがそれは珍しい事だったのだと知ったのはだいぶ大人になってからでした。ちなみにどうして常磐線は交流電化にしなくてはならないのかは石岡市に地磁気観測所があるからだと知ったのもだいぶ後になってからでした。
そのお馴染みの常磐線にも使われている技術はこの仙山線から始まったことであり、その技術は今も活きているわけですね。なるほど〜。


仙山トンネルを抜けて

さて、列車はいよいよ仙山トンネルに差しかかります。奥新川駅と面白山高原駅の間にある全長5361m のトンネルです。
SATONO 号には車内モニターがあり、トンネルに入っていく瞬間もモニター画面で観ることができます。

相変わらず写真下手くそです…

このトンネルの中には列車交換所もあるそうですが私の席からはよく見えませんでした。でもこのトンネルが完成して、やっと仙山線が全線開通したのだと思うと昔の人は大変だったんだろうなぁと思います。今よりトンネルを掘る技術もなかったでしょうに。大変な労力と時間を要したことでしょう。


松尾芭蕉の地、山寺へ

さて、トンネルを抜けると次は山寺駅です。
松尾芭蕉が『閑さや岩にしみ入る蝉の声』と詠んだお寺として有名な立石寺です。
ところで蝉が鳴いているわけですから松尾芭蕉は暑い時期にここに来たわけですよね。暑い中一段一段と登っていったわけでそれはもう大変な修行です。ちなみにこの階段を登って行く事で煩悩から解き放たれると言います。ちなみに今回私は最初はここ山寺駅で降りて、立石寺に参拝しようと思っていました。しかし、病み上がりでとても1070段もの階段を登る体力も気力もなく、今回はあきらめました。とはいえ、いろどりSATONO号はもともと仙台・山形間で予約していたのでそのまま列車の中から撮影しました。ちなみに雨などが降った時のために全線で予約しておいたのでした。まさか体調不良で降りれないとは思いませんでしたけどね。

紅葉がとてもきれいです
登ってみたかったな…

山寺駅では停車時間が設けてあり、みなさん列車から降りて写真を撮っていらっしゃいました。
私も少しだけ降りてみました。紅葉がとてもきれいです。
そしてもうすぐこの列車も終点が近いのだと思うととても名残惜しくなります。
でもちょっと雲行きがあやしくなってきてしまいました。天気予報では夜から雨だったかな…。

そして山形に着きました

そして楽しい観光列車の旅ももう終わり、終点の山形駅に到着しました。山形駅ももちろん初めて降ります。
最後にもう一度SATONO 号を撮影。

またいつか乗りに来るからね

またいつか乗りに来たいですね。その時は山寺で下車してぜひ1070段登ってみたいです。
そして山形駅を出て駅周辺を散策しました。霞城公園を散歩したり霞城セントラルの展望台に登ったりしました。

展望台からの眺め


しかし、やはり体調不良のためすぐ疲れてしまい早々に駅に戻りお土産などを買い、駅の中で待つことにしました。

利き酒もできるけど今日はパス

本当に健康のありがたみを思い知ります。明日も出かける予定があるのですがもはや無理かも…と思うくらい疲れてしまいました。
実は前日に早めに帰れる時間に新幹線の予約を取り直しておきました。本来は立石寺に登るつもりでしたのでもっと遅い時間だったのです。変更してよかった。こういう場合も手数料などは取られません。便利ですね。


つばさで上野へ

駅の待合所で座って待っているとつばさ号が入線してきました。この日は臨時の便も出ていてたくさんの人が乗車して行きました。そういえば今日は日曜日だから明日からお仕事の人は帰るのね…。私はシフト制なのでその辺の感覚はあんまりないんです。サザエさんを観ても別に憂鬱になりません。曜日は仕事上の切り替えで忙しいとか暇だとかそういうものはあるんですけどね。昔はサザエさん症候群になってたなぁ。

つばさが入線してきました

さて、私の乗るつばさが入線してきました。
大人の休日倶楽部パスからの指定で窓際の席を取りました。最初は隣に人が座っていないので気が楽だったのですが、途中から女性が乗ってきました。
その方は私より歳はずっと下かな…。洗練されてらっしゃるお綺麗な方だったのですが、その方のお洋服の柔軟剤の香りがとても強くてかなり参りました。
これはこの方が悪いのではなくきっと私が体調不良だからとても気になってしまったのだと思います。香り自体は嫌いな香りではなかったので…。
私も昔、ダウニーが流行った時に香りの強い柔軟剤にハマりましたので気持ちはわかるんです。しかし、体調不良の人には強すぎる香りなんだって事をあらためて思い知りました(今では食品などを扱う仕事のため香りのきついものは使用を避けているのでなおさらだったのかもしれません)

せっかくの旅だったのに体調不良気味でしたのでちょっと不完全燃焼感はありましたが、前から乗りたかった仙山線を乗り通すことができましたし、いい旅でした。家族には山形名物の「ラ・フランスのカゴ盛り」と「さくらんぼとラ・フランスのバウム」を買って帰りました。
今回はグリーン車両のシングルシートで2000円でしたが、普通車のリクライニングシートでも十分楽しめると思います。普通車ですと840円でSATONO に乗れるんでかなりお得です。今度は普通車に乗りに、そして体調を万全にしていつかリベンジしたいです。



今回の旅費

大人の休日倶楽部パス 18800円
いろどりSATONO グリーン席 2000円
合計 20800円

本来の運賃
上野・仙台(はやぶさ普通車) 11200円
仙台・山形 運賃 1166円
山形・上野(つばさ普通車)  11240円
合計 23606円
(最寄り駅から上野までの運賃・グリーン券は省略しました)


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