⑥練習をこなす
ここまで読んでくださった方の中には
「大丈夫、自分はやれてる!」
「自分で考えて練習しているし、自主的に練習を行っている!」
と主張する方もいらっしゃると思います。
要注意です。こういう人ほど練習をこなしがちです。
自主的に考えて練習をしている=身になる練習をしているではありません。
実際僕は、この「こなす練習」が身についていました。
簡単に言うと
メインが練習になり、試合が特別なものになってしまっている
ということです。
これだけ聞くと「そんなわけねぇだろ!」と思いがちですが、こういう選手は多いです。僕もそうでしたが、自分では中々気づきにくいし、気づいても図星のケースが多々あります。本当のことを言われるのが嫌なんですよね。非常によくわかります。
僕の体験を話します。
僕は能力が低く、学生の頃から試合に出る機会が非常に少ない選手でした。
たまに試合にでれても四球の連発、甘く入った球を長打。
悔しくてしょうがなかった僕は、毎日遅くまでグランドに残り、なぜ打たれたのか?四球を出さないようにするには?と必死に考えて練習をしました。
そして再度巡ってきた試合に出るチャンス。
「これまでの練習の成果を発揮して今度こそ結果を出す!!」
と意気込んで臨みました。
結果は惨敗。
前回と同じミスでの失点。
なんで?あんなに練習したのに...。
それもそのはず。僕は練習を「こなし」で行ってしまいました。
僕の練習のどこにこなしの原因があったのか?
それは、
「感情」
だと考えます。
感情?は?ですよね。
僕も現役時代、感情が大切な事に気がつきませんでした。笑
感情とは凄いもので、記憶に残る事は全て感情が関わっています。
だからこそ普段の練習で起こっている感情が、試合に反映されやすくなります。
普段、焦燥感や劣等感に駆られて練習している選手は、試合になってもピンチでは同じ感情を抱きます。
僕は、試合というのは楽しめたチームが勝つと思っています。ここでいう楽しむとはヘラヘラ笑ったりすることではなく、真剣勝負を楽しんだり、全力のぶつかり合いで起こる楽しさです。
この勝負に勝つために練習をします。
にも関わらず、練習ではこういった感情は抱きません。
僕はこれに気がついた時、「そりゃ上手くいかんわ!」と思いました。
しかし、ある意味では上手くいっているのかも知れません。
なぜなら
良くも悪くも練習は積み重なって自分のものになっています。
だからこそ、練習から試合で起こってほしい感情を抱くようにする事をオススメします。
こなしの練習をしないように勧める1番の理由はココです。
まとめ
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