⑨馴れ合う
野球はチームスポーツと言われます。
当然一人で試合をする事は出来ず、チームメイトとの協力が必要になります。
人との繋がりを絶対に切ることの出来ないスポーツです。
その中で、プロ野球選手になりたい!
という夢を掲げると、必ず
「お前には無理だ」
というドリームキラーが現れます。
はっきり言いますが、そんなやつとは関わらない方がいいです。
ここでいう関わらないとは、一切口をきかないとか嫌悪を露わにするという事ではなく、必要最低限の関わりだけを持って、期待はしないという事です。チームスポーツですから、試合中の協力は必要です。勝つ為に必要なコミュニケーションだけを取り、後は一切関わらない。
凄くドライに感じるかも知れません。
しかし、とても大切な事です。
例えば僕の場合、能力が低いのにプロ野球選手になると意気込んで毎日練習をしていました。
人は、自分より下のレベルだと思っている人間が自分より大きな目標を掲げると、それを不愉快に思う場合があります。(そもそも上だとか下だとか言っている時点でナンセンスですが)
これは、
「自分が叶えられないのに、こいつに叶えられては困る!」
という心理状態です。
だから「お前には無理だ」と言って自分を守ろうとします。
僕も、当時自分より下手だと思っていた人にはお前には無理だよと言ってしまった経験があります。(だから下手くそなんだよ)
そしてこのドリームキラーは、僕が所属したほぼ全てのチームに存在しました。
そういう人と関わる時間ほどもったいないものはありません。
彼らは自分が諦めてしまったものを叶えられてしまうと、自分が努力不足だったという事実を突きつけられます。
一緒に諦めて欲しいんです。
仲間になって欲しいんです。
人間は弱い生き物です。馴れ合いを好みます。
そしてみんなで諦めて、
「こういうもんだよね」
と自分に限界を作って生きて行きます。
僕は、どんなにいい人でも諦めて思考停止した人間とは本音では話せません。
否定されるのがわかっているので、無駄な体力と時間を使いたくないからです。
野球人には寿命があります。
本当に短い寿命です。
僕がこれまでに紹介している方法も、全ては時間短縮の為に使います。
自分に明確な目標があって、それに向かっていくときは周囲のこういった声などは耳に入らないと思います。
しかし、何か上手くいかなかった時、思い通りに行かないと感じる時、ドリームキラーと一緒にいるとそっちへ引きずられます。
野球はドラフトにかかるかからないで優劣がハッキリ付けられますから、ドリームキラーに引きずられてしまう選手が本当に多い。
そしてまたその人が、新しいドリームキラーになります。
自分に断固として叶えたい目標があるのなら、少しドライに思われるかも知れませんが、付き合う人を選んで下さい。
しかし、これまでに話してきた通り、客観的に自分を見る事を絶対に忘れてはいけません。
頑なに人の意見を拒むほど愚かな事はありません。
客観的に見て、消化して、次に進む。
プロ野球選手を目指している人も「自分が正しい!」と思い込んでしまえば思考停止が始まります。
僕は学生時代、ドリームキラーに負けまいと、一人塞ぎ込んでかなり尖った奴でした。
はなから自分の方が正しいと思い込んで、周りの意見を中々受け入れようとはしませんでした。
これはこれで成長を妨げます。
付き合う人を上手に選びつつ、広い目で物事を見て吸収していける人間が一番成長していくんだと僕は考えます。
まずは、人を応援できる選手になりましょう。
まとめ
群になるな
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