猫界
2020年5月14日 転記
猫が人間に擬態しているだけだった。人間生活が長いとつい忘れちゃうな。どうりで人間界になじめないわけだ。猫が猫を飼っている構図。化けられるタヌキは人間になって働き、化けられないタヌキを助けるぽんぽこと一緒。
最近の猫は人間に扮していろんなことをしている。それだけ猫の頭脳も発達してきたということか。自分の興味を突き詰めて勉強する者、身体能力の限界に挑戦する者、芸術に関わる者、他の猫を救う者…。
「本当の人間」と擬態人間(猫)の違いは一見分からない。でも、一緒にいてなんとなく安心していられる人は猫なんじゃないかと思っている。中にはバリバリやってるボス猫もいるけどね。今はどれくらいが猫なんだろう。案外もうほとんどが猫だったりして。
「化けられない猫」と一緒にいるときが人間から猫に戻れる時間だ。人間界の何事も経験だけどね、食べて寝て生きる、それだけでいいっていうことを思い出させてくれるよ。異変に耳をそば立てるのも、何かを警戒するのも、ただの生存本能だってこと。人間界では怖がりすぎって見えるみたいだけど。
本当に君はよく眠るなあ。その睡眠時間を分けてくれ。まあこれも使命だからね。人間への擬態もまだまだ研究していくよ。いずれ猫しかいなくなったら、ここは猫界になるんだろうか。それとも擬態人間界が続くんだろうか。
猫であることを思い出すための備忘録。