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生涯エンジニア
まえがき
気が付けばなんと還暦も間近!?
予定ではとっくに隠居してネコと縁側で悠々自適に暮らしているはずでしたがその夢も叶わず、今も休みもほとんどなく毎日夜中過ぎ~明け方まで仕事しています。(昼間は寝てますが)
エンジニアの中には、管理業務(特に人の)が嫌いあるいは苦手で、できれば「ずっとエンジニアを続けたい」と思っている人は多いと思います。そもそも「管理職」というのは「特殊技能」が必要です。本来、年齢重ねたらできるようになるものでもありません。
かと言って、様々な要因でエンジニアを続けられるとは限りません。どこかで判断する必要が出てくるでしょう。
参考になるかどうかは分かりませんが、「生涯エンジニア」をテーマに雑然とした記事を書いてみたいと思います。
「エンジニア」というと、Web上ではどうしても「=プログラマー」として扱われることが多くイマイチ納得できないのですが、私はプログラマーではなく、信号処理アルゴリズムを考え、実証のために実装までを自分で行う、という感じです。
履歴
大学時代は親の収入がアレだったので、授業料免除を受け、奨学金をもらい、早く自分で稼ぎたかったので院は行きませんでした。
まあ、今ほど「技術系なら院行っとけ!」的な雰囲気もありませんでしたし、会社入ってからが一番勉強した(になった)ので、早く実務経験積めて良かったと少なくとも若い頃は思っていました。
今なら、「技術系なら院行っとけ!」と言うかな?w
職歴
一部上場オーディオメーカー研究所 29年
→ オーディオ系半導体開発ベンチャー 5年
→ 2020年 AudiiSion Sound Lab. 共同創業
です。
計画して独立したわけでもない、というのもありますが、現時点では生活費も稼げてません!(;´Д`)
新卒
最初のメーカーでは管理職を拒否し続けましたが、役員から
「一度やってみて、(自分で)ダメだと思えば戻してやるから・・」
と説得され数年間。
やはりイヤだったので「約束通り」実務に戻してもらいました。
(一旦管理職になると組合も抜けたりするので、「職位」だけはそのまま)
例の役員に会ったとき、「おまえな~!」と言って後ろから首を絞められました。ほんとうに「戻してください」と言うとは思っていなかったのでしょう。(¬_¬)
早期退職
ちょうど50歳のときに早期退職に応募。
というか、管理職は面接回数制限もなく「辞めると言うまで面接を続ける」という感じでしたが・・。
まあ、会社の先行きはかなり不安でしたし、技術者としてまだ続けたかったので、技術者として転職する最後のチャンスかなと思い決断しました。
会社主催の転職エージェント説明会では、「40、50歳代でも案件は豊富!多くの方が年収アップ!」
「なわけねーだろ・・」と思いながら聞いていました。
案の定、規約上特に理由がない限り年齢制限が書けないだけで多分年齢で足切りするところは多いようで、面接希望メール出して30分も経たずにお断りの返信が来たこともありました。同年齢の同僚も、同じことを言ってました。
会社斡旋の担当エージェントに、「技術者希望」と伝えたところ、「普通、その年齢だったもう諦めるんですけどね~?」と言われました・・。
これはその人がヒドい人というわけではなく、「一般的に認識されている事実」を伝えたのでしょう。
転職が決まったとき、一番喜んでくれたのはそのエージェントさんでした。
ベンチャー
たまたま40、50歳代も(を)積極的に取っているベンチャーから「面接を受けてみませんか」と誘われ、そこに転職が決まりました。
後で聞いた話ですが、今の AudiiSion Sound Lab. 共同創業者の落合が、エージェントが持ってきた私の職歴書を見て、「この人を採用した方がいい!」と推薦してくれたそうです。まあ、それが良かったのか悪かったのは別にして・・。w
ベンチャーでの5年間については少しこちらで書いています。
新卒でベンチャーと大手、どっちに行くべき?
あくまでも私見ですが、新卒では大手に入った方が良いと思います。
・大手でも比較的採用されやすい
・一通りの講習とかもあったり、他部署との関わりもあるので色々な経験ができる
ベンチャー生え抜きの人と比べ、幅広い知識が身につくと思います。それらの知識は、ベンチャーでも有用です。
あくまでも私見ですが・・。
英語
もちろん、喋れるに越したことはないです。
私は、読み書きはまあまあ、日常会話は苦手かな・・?
一人で海外出張に行って相手先で仕事してきたこととかはありますが、マックのサイドメニューにポテト頼んだのにオニオンリングが出てきたことがあります。
そのオニオンリングがうまかった・・。
最初の海外出張も一人で、その時、海外へ行くこと自体が初でした。
それを聞いた副社長が「一人で行かせて大丈夫か~?」と心配してました。w
実際、帰りに濃霧でトランジットの飛行機が飛ばず、大変でした。(^_^;)
「なんかアナウンスで『飛ばない』って言ってる気がする・・」、となって、カウンターに行ってエアポートホテル取ってもらって・・。
まあ、なんとかなるもんですね。無事帰ってこれました。
そのうち海外出張も慣れてきて、帰りの飛行機、余裕かまして出発30分くらい前に Airport 着いたら、必死な形相の職員が走ってきて引っ張られ、「ここでいいから座れ!」とエコノミーチケットなのにビジネスクラスに座らされ、その後もビジネスクラス待遇を受けたことがありました。
それはともかく、技術者同士であれば言語が何であれお互い理解しようと努めるし、式や図を使うことも多いので、多少喋れれればそれほど問題はないと思います。
もう5年~もすれば、自動翻訳で喋れる必要はなくなっているかもしれませんし・・。
ただ、発言しないと海外では「無能あるいは変なヤツ」と思われます。技術力がイマイチなのに英語が堪能な人の意見が採用されがちです。
こんなことを言うと問題かもしれませんが、実際、アジア系を下に見ている欧米人は結構います。
言うべきことはハッキリ言いましょう。
少なくとも英文の読み書きはできた方が良いです。
まあでもすでに、DeepL とかあるか・・。
一度、イギリス人社長に「そのデモのやり方はよくない」とメールしたら、「じゃあもうやらない!!」ってブチ切れされたこともありますが・・。
ただ個人的には、技術力を磨く方を優先すべきだとは思います。あと、数学。この辺は、AIなんかがサポートしてくれるようになるのはまだまだずっと先でしょうから。
ベンチャーに移っての感想
相手先の扱いがかなり違う
これはまあ、しょうがないですね。┐('~`;)┌
笑っちゃうくらい変わります。もちろん、全部が全部ではないですが。
それと、大手の人は何がベンチャーの生き死にに影響するのか全く分かっていないし関心もない、というのもよく分かります。
大手はぜひ、「ベンチャーはこんなに大変!(将来自分たちもお世話になるかもしれないので)大切にしましょう!」研修をやって欲しいですね。
今の日本、好調な企業であろうと、(大企業では特に)40、50になればリストラ対象ですから。
技術者として続けたいなら、必然的にベンチャーか起業することになる場合が多いと思います。
大手より大変?
よく、大手からベンチャーに移ると「何でもやらなきゃいけないので大変!」とか言われますが、大手でも研究所は割と何でも自分でやらないといけなかったので、少なくとも仕事のやり方としては大きく変わったというところはありませんでした。むしろ自由度がさらに高く、「仕事自体は」楽しかったです。
プログラマー、??歳限界説
最初に描いたように私はプログラマーではありませんが。
正直、DSPのプログラミングなんてもう15年くらいやってなかったしもうできないのでは?と思っていたのですが、案外ガシガシできました。
元々学生時代は友人達とパソコンのショールームとかで、ラインモニター(一行一行プログラムを打ち込み、挿入とかはできない)でGDCに直接コマンド送って簡単な高速グラフィックデモプログラムを書いて回ったりして遊んでたので、アセンブラとかは得意な方だったというのもあるのかもしれませんが。
C++は分かりません。コワイです。
年収
この業界でこの年齢だと、たいてい下がると思います。
ただ、途中からボーナス評価制度が始まり、特許出願報償金も入れると、前職の最高年収をちょっと超えたときもありました。
ストックオプションをもらえるところが多いので、「うまくいけば」うまくいくとは思います。
私の場合はうまくいきませんでした・・。
ベンチャーのリスク
今は大手でも安全とは言えませんが、突然終わります。
「全従業員解雇」が告げられたのが離職日の半月前、ネットミーティングででした。
部長クラスも全く知らなかったようで「ふざけんな!」みたいなこと言ってました。
そのちょっと前のボーナス査定面接で部長が、「給与アップを掛け合ってみる」と言ってくれていたし、本当に何も知らなかったんだと思います。
MATLAB
おそらくもっと年取っても、C と MATLAB ならプログラムはいくらでも書けると思います。(大規模アプリとかではなく信号処理メイン+簡単なGUI 程度前提)
論文とかに載っているコードはMATLABであることも多いです。
そして他の流行の言語と違って、おそらく今後も MATLABが廃れることはないでしょう。
特にベンチャーとかで一人で全部やる場合は、MATLABは最適かと。
MATLABは必須かなと思います。
MATLABについてさらに詳しくはこの辺りをご参照ください。
調査
研究所といっても「基礎研究」ではなくむしろ「開発寄り」ではありましたが、前々職の時からコンスタントに、論文は少なくとも数百/年は「目を通して」いると思います。(Abstract と Conclusion 辺りしか読まないことも多いですが)
一人で思いつくことなんてほとんどありません。論文に載っているそのものではなくとも、(逆説的なことも含め)ヒントになることは多いです。
前々職の時は、急ぎの用がないときの午前の1-2時間は、必ず文献調査(論文に限らず)に当てていました。
論文誌以外は主にWebでですが、仕事に直接関係あることだけでなく、広く一般ネタも調査していました。
好奇心に火を付けるのにも役立ちますし、知らない間に検索スキルも磨かれるようです。
よく会議中とかに関連情報をパッと出して、「相変わらず検索早いですね!」とか言われてました。( ̄ー ̄)
技術者は常に勉強し続ける必要があります。
それまでの経験の積み重ねだけでなんとかなるような職種ではありません。正直大変です。
新しい技術を目の当たりにしてワクワクドキドキしない好奇心が強くない人は、やめといた方が無難かと思います。
「常に勉強」自体は他の職種でもそうだとは思いますが、この業界、特に進歩スピードが速いのと、ベースとなる技術範囲もひたすら広く無限で、両方勉強し続ける必要があります。
仕事と関係ないこの実物をベンチャーの同僚達に見せたときは、みんな目をキラキラさせてましたね。
集中力
当然、若いときのようにはいきません。
昔は、アルゴリズムとか考え中、目の前で電話が鳴っていて取らなきゃいけないのは分かっているけど体が動かず、先輩に叱られたりしました。
今はさすがにそこまで集中はできませんが、夜中に飲まず食わずで6時間以上やりっぱなしとかは結構あります。
気がつくと3-4時間経ってるというのは普通に。
年取っても、割と集中力はなくならないようです。
「めんどくさいな~、やりたくないな~」とか思いつつもぼ~としながらキーボードの上に手を置いていると、いつの間にかプログラムができあがっていることもあります。これは「経験の積み重ね」が効いているのでしょうか?w
自分は学生時代から完全に夜型で、夜中が一番集中できます。
朝日を見て、「あー、爽やかな朝だな~!」と思ってから寝るのがリズム的に最適なようです。
さいごに
想像以上に雑然とした記事になりました。(^_^;)
もちろん、ベンチャーといっても色々ですし、何よりも個人個人の適性に合わせるのが一番かとは思います。
少しでも何かの参考になれば幸いです。