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できるだけ遠くまで
1泊2日の箱根旅。
失ったものより得たものの方が大きかった。
大学時代から長年愛用していた手袋をトイレに忘れ
高円寺で出会ったリジットデニムによく合う赤色のバンダナを道に落とし
帰りの特急券の予約を日付間違えて取ってしまって2度払った帰りのロマンスカー。
それらよりも、
箱根という街の温かさと自然がうまく調和した場所で行動しなければ、
出会うことのない人と出会い、湯葉刺しと言うほっぺが落ちるほどの美味しい料理を食べることはできなかっただろう。
つい、このあいだ読んだ本に書いてあった。
お金は、財布から財布への移動である。
お金は、働く者がいるため価値が発生するのだと。
箱根湯本は、夜が短い。
働く人が暇に感じるとシャッターが降りる。
私は、温泉上がりにお腹が減ったので湯本に戻るとあたり真っ暗で店が開いていないことに驚いた。東京にいると19時なんてどの店を開店しているはずだからだ。
しかし、ここは湯本で東京ではない。
外国へ行くとき時差ボケという言葉をよく耳にするが、ある意味で国内でも時差ボケは、発生するのだと学んだ。
そして、もう1つ学んだ。
お金があっても店が開いていなければ、働く人がいなければ、ただの紙クズとなるのだ。
そんなお金の価値にいつしか奴隷になっていたんだ、と改めて旅を通して気づかせられた。
しかし、お金があれば選択肢や使い道の数が増えるのは確かだ。
だから、お金の増やし方や稼ぎ方よりも使い方を学ぶ方が大事で、旅を通してさらに学ぶことができた。
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箱根旅行の楽しみ方について
私のモデルコースを紹介してあげよう。
①1日目 箱根湯本で食事をする。
湯葉丼「直吉」と山かけお蕎麦「はつ花そば」は、絶品なのでぜひ食べてほしい。
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②温泉に入る。
箱根湯本から湯場滝通りを20〜30分ほど歩いた温泉へ。皆がお勧めするのは「天山湯治郷」。しかし、私がお勧めするのは「湯の里 おかだ」。露天風呂の景色な種類、サウナの広さ、休憩所の充実さは、リフレッシュと精神統一にもってこいだ。
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③ケーブルカーで彫刻の森駅へ
私が泊まった宿は、「囲炉裏ゲストハウス 天幕」。
異文化交流ができる宿だ。ここでの出来事は、忘れることないだろう。下記、登場人物と夜通しお酒を飲みながら笑い合い、ふざけ合い、新鮮な経験は過去も未来も捨てて楽しむことができた。
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・ホテルウーマン 同い年で英語勉強中
・マックス 年下のオーストラリア人 天然 酒飲み
・中国人 ドライバー この場の通訳 お喋り 面白い 自称厨二病で博多美人の奥さん持ち
④2日目 旅の始まりは日本茶専門店へ
「茶石」という日本茶専門店で本物を知ろう。
煎茶と玉露のいいとこ取りをした、かぶせ茶(つゆひかり)はうまみとあまみの両方を兼ね備えている茶だ。
隣の席のおばちゃんは、本日入荷したばかりの白星というブランドの日本茶を召し上がっていた。
茶葉が白や黄色に光るのが特徴の品らしい。
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ぼそっと、「日頃、お茶をゆっくり飲む時間なんてないから、こういうのもいいよね」と呟いていた。
旅の醍醐味は、日頃時間をかけないことを敢えて時間を使う非日常感を味わうことができることだと思う。
隣の席のおばちゃんから、「最近の若い子は一人旅で日本茶専門店に来るなんて凄いわね」と言われた。
きっと、そんな若者はあまりいないだろう、と思うが、何か珍しいものを見せることができてよかった。
お昼なる前にせっせと箱根登山鉄道で早雲山へ行く。そこからロープウェイで大涌谷へ行くためだ。
⑤大涌谷の黒たまご
絶景をと寿命を7年延ばすために行くんだと言っても過言ではないだろう。
言葉には表せない山の光景と絵に描いたような綺麗な富士山は、贅沢、欲張り品だ。
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⑥箱根 海賊船
大涌谷からロープウェイ(運休のため私は代行バス)で桃源台へ。そこから見る芦ノ湖は、絶景。
桃源台からは、海賊船で元箱根港へ行く。
箱根神社へ向かうためである。
神秘的な場所は、空気が澄み透るほどに美味しさを覚える。
箱根という素敵な街を守っていただいていることに感謝しまた来るきますと、2拝2拍1拝。
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⑦箱根湯本直行バスで旅の納め
1日目に周りきれなかったお土産屋さんやお食事処など帰りの新宿行きのロマンスカーを待つまで時間を潰そう。
ムク作りという箱根ならではの寄木細工は、模様を見るだけで心燻られるら。
日本屈指の樹種を誇る箱根山系。
様々な樹木が持つ自然の色を活かし、それぞれ集めて精緻な幾何学模様を作り出す技術、それが箱根寄木細工です。 寄木細工とは、その名の通り「木を寄せ集めて」つくる工芸品のこと。
自分へのお土産にムク作りのボールペンとキーホルダー。そして、「四季の箱根」という大吟醸の日本酒を購入。
うちへ帰って、また生活が楽しくなることだろう。
以上、今回の私が過ごした1泊2日である。
だが、シーズンによって様々な魅力やスポットがあるので一概に真似しろとは言い難い。
なお、初めてということもありごく一般的なモデルコースのため、次回は、愛する人と来て好きな周り方で楽しみたいものだ。
旅は、知らないことに気づかされ、自分の未熟さを痛感させる。
それと同時に、自分一人で生きているという概念をとっぱらい、様々な人に助けられて支え合いながら生きていると知ることができる。
これを読んで少しは行ってみたい、とそんなふうに思ってくれたら、旅の帰りに電車に揺られながら書いた甲斐があります。
本当は、さっき買ったボールペンで紙に書きたいのだけど紙は思いが強く届くが一方で、SNSは良くも悪くも広く思いを届けられる。
そんな、世の中にあるものの使い方は自己流に日々進化させていく必要があるみたいですね。
都会や人間関係に疲れたと言うなら、ぜひ。
箱根へ。
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![イ・ユミ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86101574/profile_249887e23817ad0018bc637e68c7eec4.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)