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ベースをリフィニッシュした件について

LEEVELLES(リーベルス)というバンドのBa.担当、宮地です。
メンバーリレー式のnote、宮地にバトンが回ってきました。
今回は僕が2024年の間にこっそり行っていた「リフィニッシュ」について取り上げようと思います。
本稿の主役のBassたちはこちら。


1.リフィニッシュってそもそも何?

ギターやベースを再塗装することをリフィニッシュと呼びます。オーダーメイドみたく完全に0の状態から作ったり、リクエストしたりしない限り、大抵の場合は楽器店などで完成された楽器を買います。
購入後、人によっては色々な箇所をカスタマイズしたりしなかったりすると思うのですが、その中でも「色」ってなかなか変えられないんですよね。そらそうっちゃそうなんですが。
僕は今5弦ベースを3本所持しておりまして、こと見た目(色)に関してはSquierの白いベースが一番好き、あとの2本は色以外の要素は気に入ってたけど実はカラーはそんなに気に入っていなくて、いつかリフィニッシュできたらな、と思っていました。

~購入理由と色の感想のコーナー~
①Fender
通販(デジマート)で、滅多に見かけないスペックのベースを発見しまして、ちょうど探していたものだったので「今しかない」と思い購入。販売店がえらく離れていて、とてもじゃないが試奏しに行けず、弾かずに買うのはすごく勇気が必要でした。実際に届きまして、いざ弾いてみたら全然音も良いし、Xoticと性格がかなり違っていて可愛い。カラーはサンバーストでこれはこれで好きだけど、白い方が好きなので見た目の点ではSquierに軍配が。

Fender American Professional Precision Bass V / 本体は3TSでピックガードはミントっぽい白

②Xotic
色はナチュラルでした。LEEVELLESを組む時に、このバンドに合うベースを探していて、楽器の特性がバンドに合ってる!というところから選びました。ただ色に関してはあまり好みじゃなくて、購入前に色だけ違うベースや他のメーカーのベースも何本か用意していただき弾き比べたりしました。最終的にやっぱりこれしかないとなり購入。ピックアップが木製でめっちゃかわいい。
ただし見た目(色)の好みはやはりSquierに軍配が。

Xotic XP-1T 5 / 本体は木目がよく見えるナチュラルカラー。少し黄色っぽい感じです。

③Squier
かわいい。ハードオフで出会い購入。この値段帯からはびっくりするくらい作りがいい。かつ色が好き。前オーナーが一部のパーツをゴールドに変更しててそれもまたかわいい。

Squier Vintage Modified Precision Bass V

2.なんでリフィニッシュを決意したか

ミュージシャンの友達含め、周りにリフィニッシュしたことがある人ってあんまり見かけなくて。
その大きな理由として、
・そもそも見た目も含め気に入った楽器をみんな買うので色を変える必要がない
・修理してくれる工房は多いが、リフィニッシュまでしてくれる工房が意外と少ない
リフィニッシュすると音が変わる可能性がある
あたりがありそうです。
特に三つ目はプレイヤー的にネックで、これについては自分も不安だったのでいろんな人に聞きました。

ただ、これは本当に僕の場合はですが、色を変えたいと思っている2本のベースに関して、実は別件で音についても悩んでいました。
ですので色も音も併せて相談して、結果全部うまくいく可能性があるならばそのギャンブルに乗るのもいいかも、と思ったのがリフィニッシュする後押しになりました。


3.Fenderの場合

お願いした場所 : MILLIMETERS MUSIC 様 : https://millimetersmusic.jimdofree.com/

リフィニッシュに関して事前にたくさん調べたんですが、最終的には友人に紹介してもらった工房様にお願いしました。
まずメールで参考画像とともに、こんな感じにしたいっていう希望を事前に問い合わせまして、その後、実際にベースを持っていきました。
白系にリフィニッシュすることは決めていたんですが、Squierが真っ白なのでそれとはちょっと違った白にしたく、元々のカラーであるサンバーストの上からラッカーの白を重ねる、マルチレイヤーをお願いしました。
どの白がいい?ってたくさんのサンプルを見せてくださったり、すごく優しく対応してくださって感謝しています!

このFenderは元のサンバーストを剥がさず、上からラッカーの塗装をオーバースプレーしました。
大体1~2ヶ月くらいと聞きまして気長に待とうと思ってたんですが、工房様の忙しさのタイミングが奇跡的に噛み合い、1ヶ月たたないくらいで「仕上がった」と連絡をいただきました。爆速だ…
できあがりの白がすごく綺麗で、見た時一瞬新品かと思った。
今はボディの色は全体がオリンピックホワイト系の白ですが、使っていくとこの白が剥がれてどんどん元々のサンバーストが見えてくるような仕様になっています。

2024.10.20 @BAYSIS / Photo by Ayaka.

4.Xoticの場合

お願いした場所 : SAITO COLOUR WORKS 様 : https://x.com/dd_guitars

毎度ベースの調整をお願いしていていつもお世話になっているXoticブランド直営の楽器店、Xotiqueさん。
「Xoticのプレベを白系にリフィニッシュしたいんですが音の変化が怖くて」って相談したところ、SAITO COLOUR WORKS様を紹介していただきました。
早くても半年くらい、長くて1年くらいはかかるよってお話だったので、レコーディングがない期間を狙ってお願いしました。
年を跨ぐのは覚悟してたので、春前くらいには届くかなってワクワクしてたんですが、これまたタイミングが噛み合い奇跡的なスピードで仕上げていただいたみたいで、秋のツアーの途中に完成の連絡が来ました。すごい。
ツアーセミファイナル名古屋編、ファイナル東京編はXoticでライブしました。
こちらは元の塗装は剥がしていただきラッカーでホワイトブロンド(木目が見える透け感のある白)に。写真でも木目見えてるの伝わりますか?
めっちゃいい。

2024.11.15 @SPACE ODD / Photo by Ayaka.

話は少しそれますが、ツアーファイナル、Xotiqueの店長の本田さんが見にきてくださりました!ありがとうございます!


5.リフィニッシュによって何がどう変化したか

あくまで”自分の場合”の個人的な感想になるのですが、リフィニッシュした2本のベースがどう変化したかを書きます。

・Fender
元々は一般的なプレベと比べるとローが少なめで腰高、ちょっとトレブリーな感じの子でしたが、塗装が厚くなったのが功を奏したのか、トレブルの痛いところが少し減りまして、いい意味でサウンドがすこし大人になりました。
いいぞ!今の音の方がLEEVELLESに合いそう!好き!
その上、当たり前ですが見た目がめっちゃ好きなので最高…
これからのマルチレイヤーへの進化具合も超楽しみです。

・Xotic
元々のサウンドはプレベでありながらも比較的整った音がしており相当優秀な楽器なのは間違いなかったのですが、もう少しわがままに暴れてくれてもいいのになとは思っていました。
預ける前の説明では、
・やっぱりどうしても音は変わる
・一般的にはどちらかというと新品みたいな音になるかも
と聞いてまして、総合的にみて、あれ、これもしかして逆に良いのでは?と前向きに捉えお願いしました。

結果元々のポリからラッカーになったことで、以前よりかなりオープン目なカラッとした音になりまして、すごくいい!
元気になって主張が強くなって帰ってきた!嬉しい!今の方が好き!
そして見た目があまりに良過ぎて最高だ…


6.あとがき

「白いプレベが弾きたい」に対して、新しいベース探して買うっていう選択肢もありましたが、もしそうなったら持ってるベースたち、弾く頻度が減りそうでなんだか寂しいなと思っていまして。
結果リフィニッシュした2本とも、音も見た目も好きな方向へ進化しまして大満足。

料金の部分はこのnoteではぼかしましたが、Fenderの方は剥がしてなくて、Xoticは元の塗装を剥がしたので単純にXoticの方は倍くらいしました。
なかなかの額がかかってますので、よほど思い入れがあるとかでなければリフィニッシュではなく、普通に新しいベースとの出会いにベットするのもありだと思います。
僕は好きなベースが好きな形に進化したのでめちゃくちゃ満足しています。

かわいいベースたち。眺めててニヤニヤしちゃいますね。

というわけで今回はリフィニッシュ体験談を書きました。
迷ってる方の参考になれば幸いです。
それではまた次回、4記事後ろのnoteでお会いしましょう!

LEEVELLES Ba. 宮地正明

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