Ba.宮地正明にとっての「王様のメロディ」
こんにちは。LEEVELLESのBa.の宮地です。
心の支えとなる、心の奥の奥に流れる音楽『王様のメロディ』を紹介するこの企画、
前回に引き続き、今回は宮地にとっての王様のメロディをお届けします。
宮地にとって、大好きで大好きで、絶対外せない2曲を。
①BUMP OF CHICKEN - sailing day
この曲に出会うまでを話す前に、先に二つの出来事をお話します。
僕には姉がいまして、昔から姉の部屋ではCDコンポからいろんなJ-POPの曲が奏でられていました。
姉はaikoの大ファンで主にaikoのアルバムが流れていましたが、時には他のアーティストの曲が流れていることもありました。
幼い頃の記憶ってすごくて、その時の曲たちはほぼ全て「この曲知ってる」状態になっていて、今も割とすぐに思い出すことができます。
そんな中にBUMP OF CHICKENの『天体観測』もあり、当時かなり幼かった僕は、意識しないままなんとなくかっこいい曲流れてるな、と思っていました。
少し時は経ち、僕が小学生の頃、僕と同世代や少し年上の方には伝わるかと思うのですが、インターネットで当時大流行したO-ZONEの『恋のマイアヒ』と同じようになぜかBUMP OF CHICKENの『ダンデライオン』『K』『ラフメイカー』といった楽曲がよく流れていて、割と頻繁に聴いており、かっこいい曲だな、歌詞にストーリーがあっていいな、と漠然と思っていました。
3曲とも曲中に伏線があってラスサビや最後の1行でハッとさせられるような曲です。
そして中学生になり、友達の家で『sailing day』と出会います。
会話の奥で、だんだんと近づいてくるギターの音、突然鳴り響く叩きつけたような楽器の音、そして曇り空を切りひらいて晴れていく青空の様な爽やかなイントロ。
BUMP OF CHICKENというアーティストをここで初めて認知しました。
めちゃくちゃかっこいいバンドだ!もっと聴きたい!となり、家に帰って調べてみたら、
これまで記憶の片隅にいた「なんとなくかっこいいと思っていた曲たち」があれもこれもBUMP OF CHICKENの曲だったことを知ります。
何年もの記憶が全て線で繋がったような感覚になりました。
そこからはCDを貪る様に聴き、当時家にあった姉のギターを借り、BUMP OF CHICKENの弾き語り本を買い、いっぱい弾いて弾いて弾きまくっていました。
おかげで今でもBUMPのバッキングギターは大体弾けます。
それまでは世に流れる音楽がどのようにできているのかや、何人が演奏して合わさってできたものなのかを全く知らず、なんとなく曲をまとまった和音くらいの認識で聞いていたのが、
BUMP OF CHICKENというバンドの音楽を通して、もっとクリアに鮮明に聞こえる様になりました。
そして、そもそもその和音は一人一人が奏でた音で、個々が出す音が集まると、こんなにかっこいいものになるのか、と感動し、バンドという存在にとても惹かれるようになります。
自分がバンドに興味を持つきっかけとなった『sailing day』という曲は、今でも、1日が始まる時、行き詰まった時、初心を思い出したい時、たくさんの大切な時に必ず聴く曲です。
②ELLEGARDEN - Surfrider Association
中学生でバンドの音楽に興味を持ち始めた自分に、自分でバンドを組んで弾く、背中を押してくれたのがELLEGARDENです。
僕の一番好きなバンドです。
中学生2年生の時、親の友人が「広島のSETSTOCK (今のWILD BUNCH FEST.)という夏フェスに行くけど一緒に行く?」と誘ってくれ、初めてプロのアーティストのライブへ行きました。
その友人が「行く前に聴いておいた方が楽しいよ!」と、予習用に出演アーティストの代表曲のプレイリストを作ってくれ、それを聴き、かっこいいバンドがいっぱいいる!となっていましたが、
その中でも一際輝いていたのELLEGARDENでした。
初めて聴いた曲は『Red Hot』。迫力あるサウンドと綺麗すぎる英語の発音で、絶対洋楽だと思っていたらMV観て日本人が歌っててめちゃくちゃびっくりしました。
そして当日のライブ、めちゃくちゃでかくてお腹に響くバスドラとベースの音、力強い歪んだギター、そして誰一人溢さず手を取ってくれるボーカルの細美さんの歌声。
めちゃくちゃかっけぇ。
衝動的に前の方に行ってモッシュの中に入り、慣れないままはしゃいでいたらバランスを崩して転けそうになったんです。
その時、すぐ横にいためちゃくちゃ怖そうなお兄さんが僕の腕を掴んで「大丈夫?」って支えてくれました。ライブが終わってから改めてお礼を言って、少し仲良くなりました。
同じ空間で同じ音楽を聴き、さっきまで他人だった横の人と友達になる。
バンドのライブってすごい。帰り道に、ELLEGARDENのライブの感動を噛みしめながら、僕の将来の夢が、そんなライブをすることへと変わりました。
家に帰り、出てるCDを全部聴いて、その中で一番好きだった曲が"Surfrider Association"でした。
何かが始まる、そんな予感をさせるこの曲。
あれから時間は経ちましたが、自分の大切な一日、勝負の日には必ず聴く一曲です。
少し長くなってしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございました。
宮地の『王様のメロディ』、いかがでしたでしょうか。
あなたにとっての『王様のメロディ』コメントとかで是非教えてください!
お待ちしてます!