見出し画像

「 人類が消えた世界 」

読みました🙂目次から。 
崩れゆくもの。持ちこたえるもの。プラスチックは永遠なり。放射能を帯びた遺産。
「 THE WORLD WITHOUT US 」 アラン・ワイズマン 早川書房。 


内戦で2年立入禁止になっていた、地中海のリゾート地のホテルの電気工事に来た人。


不気味なまでに元のままだった。人々があっというまにこの場から立ち去ったことを知り、・・・

無人の道路に雑草が生い茂っているのを見ても驚かなかったが、もう木が生えているとは思いも寄らなかった。


その4年後、ジャーナリスト。


最も驚いたのは、生物が不在であるどころか旺盛な生命力を発揮していたことだ。

ヴァロシャを築いた人間が去ると、自然が一心不乱にこの土地を取り戻そうとしていたのだ。

舗装はぼろぼろに崩れていた。ミュニールが目を見張ったのは、破壊行為の犯人が樹木だけでなく、草花でもあったことだ。

「道教で言うところの『柔よく剛を制す』の意味がよくわかる」


さらに20年後、
自然は修復作業を続け、野生化したゼラニウム等が、無くなった屋根からはい出してたれ下がり

ハイビスカスやキョウチクトウの茂みが、屋内とも屋外ともつかない一画で成長、家々はブーゲンビリアに覆われて見えなくなり

と続きます。




「燃えて灰になったわずかな量を除けば、この五〇年ほどのあいだに世界で製造されたプラスチックのほぼすべてが、まだそのまま残ってます。」


ジェームズ・ラヴロック。
前に映画の「地球交響曲 ガイアシンフォニー」で見ました。


ラヴロックは人間の生きた知識を(耐久性のある紙で、つけ加えながら)マニュアルとして残すことを提案している。

極度に気温の上がった世界で最後に残された居住可能な場所、極地で次の千年紀の終わりまで耐え抜き、海洋が十分な量の炭素を循環させて平衡状態をほぼ回復するまで生き延びた人びとのためだ。


鳥類学者、スティーヴ・ヒルティ。


「人間がいなくなっても、地球上の鳥の少なくとも三分の一は、気づきもしないかもしれません」


パナマ運河のことはほとんど知らなくて、でも読んで、イタタと思った。


人類が消えた世界で、人間がパナマで切り離したものを自然が再び結合させるのに、どれくらいの時間がかかるだろうか?

「パナマ運河は人間が地球に負わせた傷のようなもので、自然はその傷を癒そうとしています」



それから、これが一番、今グサッとくる言葉でした。

世界最古の農業試験場で、最も長く農業試験が続けられている、ロザムステッド研究所。


ロザムステッドのすばらしい資料庫を発見した未来の訪問者たちは、私たちが集団自殺しようとしていたと思うだろうか?


この章は重金属、PCB、ダイオキシンの話なのですが
この1、2年か、よく思うのです。
思うけど、それはそれとして生きています。



最後の方で、ちょっとコワいな〜と思う話が出てきますが、いや、そうか、
今のいろんな、おかしな、おかしく見えること、不自然なこと、
この側から見れば、ずっとわかりやすくなるのか。

と感じると同時に、私はそれは好きではないし望んではないのだけれど、
なにかもしかして

今のそういうの(エーアイさんとか)でなくて、少し似てるけどもっと自然な、そういうやつがある。いる。?

今の世界は、なんかズレて進もうとしてる。?


わかんないけど、進もうとして、違うやろがそれ!となり

崩れたり壊れたり、再構築の歴史が続き、その先に、
未来がある。

ような。

森で会った、キノコの話に続きます🙂🍄



いいなと思ったら応援しよう!

葉野ふね
たくさんの物語を作っていこうと思っています🙂💖電子書籍販売準備中。大切に使わせていただきます🌐🎀