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花束みたいな恋をしたをみて、感傷に浸ってみる〜恋をして、付き合って、別れた〜

大学卒業後、はじめての社会人。
まだ、学生気分が抜けない新卒。研修で、彼と出会った。爽やかで、自分に自信があるようだけど、実は少し抜けていた。

はじめて、人といい感じになって、初めて付き合った。

何もかも楽しかった。たくさんの場所に旅行に行って、同じ景色をみた。お互いに生まれ育った場所に行って、気持ちを共有した。それが当たり前の幸せだと思っていた。

でも、私はどこかで別れを感じていた。
彼が住む場所は、わたしの住む場所とは遠く離れたところ。自分の地域から離れる決断ができなかった。

お互いに、同じ時期に転職、新しい職場で慣れない日々を過ごした。不安や不満に飲み込まれそうになって、何度か「あなたのところにはいけない」と言ったら、彼は「いつかわたしのところに行く」という。その「いつか」という言葉が、一層、わたしを不安にさせた。

仕事で上司に怒鳴られる日々。私は1週間眠れなくなった。しかし、彼とは遠距離のため会えなかった。会う気力もなかった。

彼には、自分から別れを告げた。その日は一日中泣いた。楽しい思い出がフラッシュバックしてくる。

私がつらいとき、そばにいてくれた人と付き合った、結婚した。

この映画のような恋をしたら、「女性はすっきりして、男性は後に引きずっている」と菅田将暉はインタビューで話してるけど、そうでもないと思う。
女性でも、きっと、どこか煮え切らないものを抱えながら過ごしている人がいると思う。

私から、自分の経験を踏まえて、麦くんと音ちゃんにどんな言葉をかけるのかふと考えた。

きっと、こんな言葉だろう。

麦くん、夢を諦めないで。音ちゃんと、夢を諦めないで進んでいく方法について話し合ってみて。

音ちゃん。麦くんのこと、音ちゃん自身のこと、しっかり考えて、話し合って。麦くんのためにできることがあると思ったら、それも伝えてあげて。

私が迷っている気持ち、つらい気持ち。彼にしっかり伝えられれば良かったと、今なら思う。

バカにされても、スルーされても。今の自分がこうしたい、こう思うと伝える。それと同時に、相手のために何ができるかを一緒に考える。1人で決断を出さなくても良かったのかなと。

ずっと一緒にいるって、結局は、「どれだけ、相手のために行動できるか、そしてその行動が自分の望みなのか」だと思う。



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