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万葉の歌にメロディーとハーモニーを載せた楽曲"海の底-underwater-"

日本の和歌にメロディーとハーモニーを載せた小品、
『海の底-underwater-』を公開しました♪

(わた)の底、奥(おき)を深めて、我(あ)が思(も)へる、
君には逢はむ、年は経(へ)ぬとも

意味:
海(うみ)の底のように(心の)奥に、私が想っているあなた様にお逢いしましょう。年が過ぎても。

中臣女郎(なかとみのいらつめ)が大伴宿禰家持(おおとものすくねやかもち)に贈った歌(万葉集に収録)だそうです。

恋しい気持ちは、恋人にとどまらず、家族や友人、動物のお友達、はるか遠くの存在、彼方なるものを想う気持ちにも置き換えられ、読む(聴く)人によって色々な想像が膨らむところがとてもいいですね。

音楽の背景にうっすら聴こえるのは、今年(2022年)の夏、宮島の海でサップをした時に録音した、波の音やボードを漕ぐパドルの音です。

ソラスタルジア・シリーズ※としての第2弾にもなっている本楽曲は、私たちを育む大自然、地球そのものへの畏敬と祈りをあらわすものとして創作されました。

ここ数年、音楽創作に使用しているアプリ、Ableton Live(エイブルトン・ライブ)。

これまでVer.10だったのですが、最近バージョンアップし、Ver. 11を使って、初めて創作しました。

新しい機能や音源を試しながら、音楽の森を探検するみたいに創作するのは楽しいです♪

※ソラスタルジア(Solastalgia)シリーズとは?
地球環境の危機がもたらす不安を「ソラスタルジア(solastalgia)」と呼ぶ。
海や森、街中などで聴こえる自然音を録音した音源をベースに、電気的に合成されたシンセサイザーの音や、生楽器、人間の声などを組み合わせた実験的音楽。
私たちを生かしている自然の要素を「音」や「リズム」として表わし、立体コラージュ的に絡み合わせて、一つの音楽を織り成してゆく。
そこにいわゆるわかりやすいメロディー等は存在せず、あらゆる音が「主役」となりうるフレキシブルな音と音の関係性を模索する。そして創り手の「環境危機への不安」というネガティブな感情すらも取り込み、これまでにない音楽を構築する新たな試みとしての『Solastalgia』シリーズ。
人間と自然・・・私たちが切り離された個々の存在ではなく、地球という大きな「家」に、ともに共生する家族であることを思い出させてくれる、そんな音楽を目指している。

Jacket photo by Francesco Ungaro on Unsplash

微妙な距離感。マヤ嬢と、ラフネックモニターのオットちゃん💕


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