見出し画像

2024箱根駅伝チームエントリーメンバー予想|創価大学

 明日(12/11)のチームエントリーの発表前にようやく書くことができました。選考レースの結果まとめと更新されたPBデータにもとづき私なりに箱根エントリー予想をさせていただきますが、これは箱根駅伝を目指す全ての選手に敬意をこめて、可能ならば、今回は選ばれなかった選手にもその努力の過程に賛辞を送りたいとの思いでまとめさせていただきました。
 ちょっと長くなりましたが、下記の目次からご興味のあるところだけでもご覧いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。


まずは、全日本エントリー(16名)からスタート

箱根駅伝のエントリーメンバー選考に際して、まずは以下に示す全日本大学駅伝のエントリーメンバー(16名)をベースに考えることにします。

全日本大学駅伝エントリーメンバーリスト(敬称略・16名)|2023
4年:桑田・志村・山森
3年:小暮・吉田響吉田凌・Leakey
2年:石丸・黒木・野沢・山下蓮
1年:織橋・川上・小池・齊藤・Stephen
※出雲・全日本ともに出走は太字の5名
※※出雲のみ出走がLeakey。全日本のみ出走は、山下蓮・織橋・Stephen。

選考レースの結果まとめ|SUET公式を引用

レガシーハーフ(10/15)および全日本大学駅伝(11/5)以降の選考レース(と思われる)の結果を創価大学駅伝部(SUET)の公式ページを引用し、上記16名メンバーおよび箱根メンバー選考に加わると思われる選手の記録を抜粋します。

0)東京レガシーハーフ(10/15)

石井選手④が1:03.45でPB! 若狭選手が1:03.51でPB!
志村選手④が1:03.39、藤ノ木選手③が1:06:43、野沢選手②が1:08:46でした。

1)世田谷ハーフマラソン(11/12)

桑田選手④が1:03:03のPB!  森下選手④が1:04:45のPB
黒木選手②が1:04:38 でした。

2)上尾シティハーフマラソン(11/19)

上杉選手④1:03:38のPB! 濱口選手③1:05.17のPB!
ハーフの川上選手①が1:03:32、小池選手①が1:03:40、織橋選手①が1:04:56でした。一方、藤ノ木選手③は1:10:07でした。

3)10000m記録挑戦競技会(11/19)

齊藤選手①が28:51.37のPB! 竹田選手②が29:19.27のPB!
野沢選手②が29:07.34、若狭選手③が29:58.19、石井選手④30:05.43、志村選手④30:07.16でした。

4) 日体大長距離記録会(11/26)

山下蓮選手③が28:56.93のPB! 桑田選手④28:11.08のPB!(創価大学日本人1位!) 石丸選手②が28:38.16のPB!
小暮選手③が28:56.65(復帰レース)、吉田凌選手③が29:18.47、Stephen選手①が28:29.63、山森選手④が29:28.09でした。

5) 日体大長距離記録会(12/2)

濱口選手③が29:06.15のPB! 有田選手④が29:09.56のPB! 森下選手④が29:17.71のPB! 藤ノ木丈選手③が28:31.13のPB! 石井選手④が29:09.60のPB! 上杉選手④が28:44.92のPB!
志村選手④が29:28.22、若狭選手③が29:32.53 でした。

6) 甲佐10マイル公認ロード(12/3)

初10マイルで、野沢選手②が47:06、竹田選手②が47:52、齊藤選手①が48:04でした。
 ちなみに、この記録を単純にハーフマラソン換算(×20.0975÷16.0934する)と、野沢選手が1:01:45相当、竹田選手が1:02:45相当、齊藤選手が1:03:01相当となる(ただし、これはアンダーエスティメイトなので実際はこれより長いタイムが予測される)。

PBデータのまとめグラフ化して検討

 ここまでの選考レースの結果を踏まえて、冒頭の全日本エントリー16人に加えて、上杉選手④・石井選手④・有田選手④・森下選手④、若狭選手③・藤ノ木選手③・濱口選手③、竹田選手②を加えた24名のPBデータを2次元グラフ化しました。
 縦軸と横軸の組み合わせで以下に2種のプロットを示します。図中に引いた青点線はWA scoring tablesから引用したもので、異なる種目(トラック・ロード)の記録をポイント化したデータです。あくまで目安として引いてあります。赤の点線はこのWAラインと線対称の傾きを持ちこの線上のデータは縦軸・横軸のタイムのそれぞれのWAポイント合計すると同じになる点を結んでいるイメージとなります。このラインの左下の方が2種目合計で好記録ということを意味します。以下のグラフでは、箱根駅伝エントリーメンバー16名のボーダーラインとして”ざっくり”と引いてあります(のであくまで目安です)。

1)ハーフ vs. 10000 m PBプロット|Fig.1

 まず、縦軸にハーフマラソンのPB、横軸に10000mのPBをとったプロットをFig.1に示します。箱根駅伝では各区20km以上のロードになるので、基本的にはハーフの記録が目安となりますが、併せてスピード特性を勘案するため10000mのPBに対してプロットしてあります。但し、齊藤選手①Stephen選手①については、ハーフの公式記録がないので、直近のハーフに近いロードレースのタイム(甲佐10マイル、全日本7区17.6km)をハーフ換算して+αした領域として示してあります(目安)。

Fig.1 ハーフマラソンPB vs. 10000mトラックPB|創価大学(24名)|①齊藤および①Stephenについては、直近ロードレース(甲佐10マイルおよび全日本7区(17.6km))のタイムをハーフ換算してその上方に幅を持たせた形で推定データ領域を目安として示している。また、データラベルの色付けは、直近の記録会での10000 mのPB更新に対応している。

 このデータセットでは、全日エントリー16名以外から、上杉選手④が圏内に入ると思われます。直近でハーフ・10000mの両方でPB更新ですので、文句なしでしょうか。
 一方、志村選手④、石井選手④、黒木選手②、川上選手①、小池選手①、若狭選手③、藤ノ木選手③がPBデータからはボーター領域とみなせます。また、竹田選手③は直近の甲佐10マイルのタイムを単純ハーフ換算すると1時間3分台ではあると思われるので、ボーダー領域とみなしても良いかもしれません。一方、全日エントリーメンバーで1区出走(4位)の織橋選手①は圏外となってしまいますが、これは全日本の好走とそれから2週間の初ハーフということも勘案して、留保する必要があるかと思います。

2)ハーフ vs. 5000 m PBプロット|Fig.2

 次に、縦軸にハーフマラソンのPB、横軸を5000mのPBに変更とったプロットをFig.2に示す。これはFig.1だけで検討すると、10000mのレース数が少ない1年生等が不利になる可能性があるので、それを補完する意味があります。なお、Fig.1と同様に齊藤選手①とStephen選手①については、ハーフの公式記録がないので、直近のハーフに近いロードレースのタイム(甲佐10マイル、全日本7区17.6km)をハーフ換算して+αした領域として示してあります(目安)。

Fig.2 ハーフマラソンPB vs. 5000mトラックPB|創価大学(24名)|①齊藤および①Stephenについては、直近ロードレース(甲佐10マイルおよび全日本7区(17.6km))のタイムをハーフ換算してその上方に幅を持たせた形で推定データ領域を目安として示している。また、データラベルの色付けは、直近のハーフマラソンでのPB更新に対応している。

 このデータセットでは、全日エントリー16名以外から、上杉選手④が圏内に入ると思われます。Fig.1でも同様でしたので、上杉選手④のメンバー入りは確度が高いと思われます。
 Fig.1で圏内だった山下蓮③選手はこの図ではボーダーで、Fig.1でボーター領域だった選手の内、黒木選手②、川上選手①、小池選手①は圏内に入り、志村選手④、石井選手④、若狭選手③はボーダーのまま、藤ノ木選手③は圏外へとみなせます。また、竹田選手③は直近の甲佐10マイルのタイムを単純ハーフ換算すると1時間3分台ではあると思われるので、ボーダー領域とみなしても良いかもしれません(Fig.1同様)。一方、Fig.1で圏外だった織橋選手①はこの図ではボーダー領域です。

箱根駅伝エントリーメンバー16名は?

 前節のFig.1およびFi.2のデータの両方で以下のメンバーは箱根16名メンバー入りが濃厚と考えられます。但し、全日本エントリー以降に記録会に出走をしていないLeakey選手③は留保として除きます。吉田響選手③も選考レースには出ていませんが、これは出雲→全日本でも同じであり、彼なりの調整過程であると思われます(インスタのリールでは朝練習等で走っている姿は見られます)ので、リストに載せます。

Fig.1とFig.2の両方で圏内だった選手(10名)|除くLeakey③

(敬称略)
4年:桑田・山森・上杉
3年:小暮・吉田響・吉田凌
2年:石丸・野沢
1年:齊藤・Stephen
ここまでで10名全日本エントリー外からは上杉選手④がリスト入り。出雲・全日本ともに怪我等で出走できなかった小暮選手③も日体大(11/26)で28分台のセカンドベストを出し、復帰過程は順調と思われますので、リスト入りにしております。

Fig.1とFig.2のいずれかで圏内とボーダーであった4選手

黒木選手②、川上選手①、小池選手①、山下蓮選手②は、リスト入りが有望と思われます。黒木選手②は世田谷ハーフ以降の選考レース(トラック)を回避していますが、6区山下り(本人希望であるし、3000mSCでの適性あり)に向けての準備に入っているという話もあり、そのままリスト入りとしました。

ここまで14名で、残り2名をどうする?

Fig.1とFig.2の両方でボーダー3名(志村選手④、石井選手④、若狭選手③)Fig.1とFig.2でボーダーと圏外2名(藤ノ木選手③、織橋選手①)とFig.1とFig.2の両方で圏外だが直近ロードを勘案すると両方ボーダー?竹田選手②、そして選考レース未出走で情況不明のLeakey選手③7名が候補と思われます。
 本来ならば、16名に入った後のどの区間に配置されるか、というバランスを考慮したいする必要があるのでしょうが、そこまでは時間がない(明日が12/11の発表当日)ので、ここからは独断で。
 世田谷ハーフで大幅ハーフ更新した若狭選手③は、続く10000mトラックで果敢に挑むも差し込み等でPBはならず。また、直近で10000mで28:31のPBを達成した藤ノ木選手③は直近ハーフでの結果が振るわず、ということで、両選手は来年4年生での主力入りに期待したいと思います(もちろん、今回も可能性あると思いますが)。
 織橋選手①は、やはり直近の全日本1区4位の好走も素晴らしく、大舞台に強い(物怖じしない)感じも頼もしく、ここではリスト入りとさせていただきたいと思います。もう一人は、志村主将④。もうこれは願望でしかありませんが、雨で寒かったレガシーハーフでの好走と単独走の強さは、直近10000mでは結果は出ませんでしたが、やはり箱根の後半区間での候補になると思います。もちろん、同様な候補に石井選手④、竹田選手②もなり得るかと思いますが…枠が足らない。そしてLeakey選手③も箱根までに復帰して走れる可能性があるのなら、バックアップとしてリスト入りは当然あり得ると思います(ここが本当に分からない)。

箱根駅伝エントリーメンバー16名予想(最終)

(敬称略)
4年:桑田・山森・上杉・志村
3年:小暮・吉田響・吉田凌
2年:石丸・野沢・黒木・山下蓮
1年:齊藤・Stephen・川上・小池・織橋
※太字
は上記10名から加えられた選手。

 上述の通り、Leakey選手の状態や区間配置の関係で入れ替えは当然あり得ると思いますが、これを私の最終予想とさせていただきます。本来ならもっと上級生が多い(特に箱根では)印象ですが…


 今回は、箱根駅伝を目指した全ての選手に最大の敬意を表するという意味で、選考レースのでのPB更新やデータまとめ検討をさせていただきました。冒頭に述べました通り、今回は選ばれなかった選手にもその努力の過程に賛辞を送りたいとの思いです
 最後までお付き合いいただき、有難うございました・お疲れ様でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?