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ポッターの解任を受けて
日本時間 4/3(月)、チェルシーのポッター監督解任が発表された。
前任のトゥヘルを解任したロンドンの青いクラブは、当時ブライトンで美しいサッカーを展開していたポッターを招聘した。
そこから約半年、電光石火での解任となってしまった。
シーズン中の監督交代は、目的を明確にしなければいけない。
例えば現在降格圏に落ちてしまったレスターは、「残留」という目的を達成するために、先日ロジャースを解任した。
このようにシーズン中の解任はあくまで「目的を考えたときに現在の監督では不適当」と考えた際に、決断をするべきである。
今回のチェルシーのケースはどうであろうか?
ポッターの前任であるトゥヘルの解任理由をトット・ボーリー氏(チェルシーオーナー)は、「将来のビジョンを共有できなかった」とインタビューで答えている。
つまりボーリー氏、ひいてはチェルシーというクラブは、ポッターが「将来のビジョン」を共有、実現できると判断し、監督へ指名したはずだ。
そしてポッター自身も、相当な覚悟をもってこの依頼を引き受けたはずである(ブライトンからスタッフ一同を連れてきたことからもこの決意は見える)。
なのに、時間を与えられることはなかった。
リーグでは中位に甘んじつつも、結果が出ていなかったわけでもない。
CL だってブンデスリーガで好調なドルトムントに勝利しベスト8に進出している。
オーナーやクラブはポッターにビジョンを明確に伝えていたのか?
(伝えていたとして)当初の目的はどこへいってしまったのか?
そもそも将来のビジョンとは具体的にどういうビジョンなのか?
言い出すとキリがないが、ポッターは本当に気の毒としか言いようがない。
もちろん、ポッター側からギブアップ宣言が出た可能性もある。
ただプレミアリーグファンの立場から言わせてもらうと、魅力的な監督がまた一人プレミアリーグからいなくなってしまったこと、本当に悲しく思っている。
繰り返しにはなるが、今回の解任はビジョンを明確にできなかった、もしくは伝えることができていなかった、オーナーとクラブの責任だと考えている。
チェルシーの今後がますます心配だ。